日本明慧


マカオの学習者が警察による妨害を受けたことに対し、真相を伝えるように呼びかける(写真)

文/マカオの大法弟子

 【明慧ネット2005年3月29日】2005年2月20日の午前11時頃、マカオの観光地であるセントポール天主堂跡で、法輪功学習者が資料を配り、真相を伝えることを、警察が干渉するという事件が再発した。事件発生時には、二名の学習者が観光客に真相資料を配っていたという。マカオの法輪功学習者が、観光地で展示パネルを設置し、真相資料を配ることは合法的行為である。警察は毎日監視を行い、学習者の写真を撮るにもかかわらず、中国大陸で起きた法輪功に対する残酷な迫害を制止するため、真相を伝える活動は、毎日欠かすことなく5年に渡り続けてきている。ところが、2月20日、警察は資料を配布している女性法輪功学習者を連行し、展示パネルを押収した。警察は刑事起訴を企てたようであったが、交渉により無罪釈放された。 

 数年間、マカオの学習者を観察し続けてきた、地元の警官のほとんどは、法輪功の真相を知っていた。しかし、その全員が他所へと移動され、真相を知らない警官が配属されてきた。

 この事件発生後、マカオの法輪功学習者は直ちに検察院、法廷及び警察の各部門に公開状を提示し、事件の一部始終を伝えると同時に、警察署の関係者との対話を通じ、交流することで、問題を解決する旨を明示した。3月15日に、学習者たちは警察署の三人の責任者との会話が行われた。警察側は道路に関するポルトガル語の条例を読み上げたが、その主な内容は、路上に物体を放置することで、通行人に不便をもたらし、交通が妨害された場合の条例であった。しかし実際のところ、展示パネルは通路に置かれたのではなく、道端の花壇に置かれたのであった(写真)。そのため、現状はこの条例に触れてはいないと学習者は訴えた。
マカオの観光地で真相を伝える法輪功学習者

   これに対し、警察側の申し分は「展示パネルを首に掛けるならば、法律の適用外となる」と言うことであった。しかし、展示パネルを首に掛けたならば、かえって通行の妨げとなる恐れがあり、それではマカオのあるべき自由、法治のイメージとはほど遠い。そこで展示パネルを高い位置に置くことにより、通行の妨げもなくなり、問題も解消されることが考えられた。そして、警察側と展示パネルの数量について話し合った。責任者が治安警察局に許可を求めが、回答は「通行の妨害」そのままであった。このことについて、警察の回答は「私たちは法を執行することしかできない。上からの指示に反することはできない」と言うことに終始した。

 その後、学習者らは警察総局の局長、局長補佐に真相を伝え、公開状を手渡した。3月16日の午後、警察総局にて局長に公開状を提示し、そしてこの機会を利用して、周囲の局員らにも法輪功の真相を伝え、また公開状の副本及び真相資料を、その場に居合わせた局員らに手渡した。また、メディアによるインタビューを受け、マカオの二社の新聞社はこの事件を報道した。

 「マカオの法輪功学習者は、理性的、平和的に展示パネルを通行の妨げにならないよう設置し、資料を自らもらいにくる通行人に手渡すようにしている。5年間に渡り、交通を妨害する事件が生じたこともなく、通行の妨害の問題も全くなかった。今回の事件が発生した主因は、警察が大陸当局による圧力を受けたためではないかと考えられる。しかし、マカオは高度な自治社会であり、民主及び法治はマカオの生存発展の基礎であるため、市民はマカオの法律による保護を受けている。『人権公約』及び『大量虐殺罪への防止及び懲罰についての公約』は、行政長官が自ら交付したものであり(4/2001号行政長官公告)、警察は国際公約に違反することなく、マカオのイメージを損なうべきでない」と学習者は述べた。

 また、学習者らは「観光地で真相資料を配ることは、今中国大陸で起きている法輪功への邪悪な迫害を暴きだすためである。今回の迫害のため、大陸の数千万にも上る法輪功学習者及びその親戚が迫害され、数十万の法輪功学習者らは、不法に監禁されあるいは残酷刑を受け、数千名の法輪功学習者らは精神病院に送られ、薬物による虐待を受けている。さらに1,600名もの法輪功学習者が残酷刑のために死亡したことが確認されている。世の人々を欺いた虚言を暴きだすため、今回のこの不法に行われた血生くさい弾圧を終結させるため、そして正義、道徳及び人権を擁護し、迫害に反対するため、世界の60ヶ国の法輪功学習者らは、自発的に街頭で真相の資料を配り、邪悪を暴露している。そのためますます多くの人々が、邪悪による迫害の実態を知るようになり、そして法輪功を支持し、法輪功を修煉するようになっている」と述べた。

 目下、マカオの法輪功学習者らは、真相資料を手で掲げる方法により、観光地での真相を伝える活動に戻った。同時に、警察との更なる交渉を通じ、真相を伝えている。

マカオの警察が、中共からの圧力を恐れることなく、良知及び公正な態度で、法輪功学習者と接するよう希望する。

マカオ政府サイト:http://www.macau.gov.mo
治安警察局:代理局長・李小平、副局長・馬耀権、代理副局長・李文倹
アドレス:マカオ10月1日前地治安警察局総部
電話:+853−573−333
ファックス:+853−780−826
サイトのアドレス:http://www.fsm.gov.mo/pspdefault.htm

(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2005/3/29/98382p.html