日本明慧


牢屋の中の学法チーム

 文/大陸大法弟子

 【明慧ネット2005年3月27日】2002年に、私は某拘置所に監禁されるようになりました。そこには大法弟子のほかに、銀行からの貸付金を返済できない人たちも監禁されていました。私が監禁されている牢屋の中には一人の農村の青年がいました。彼は600元の貸付金未返済のために数ヶ月も監禁されて、いつも私の横で寝ていました。ずっと前から、彼は左手の薬指が化膿したため堪えられないほどの痛みに苦しめられ、いつもくらい顔して、話しはめったにしませんでした。しかし私がまわりの人たちに真相を伝えるときになると、彼はいつも黙ったまま隣で聞いていました。ある晩に、彼は密かに私に対して「あなたがみんなに伝えた法輪功の法理を聞いてから、自分は死刑に処せられるべきだと感じるようになりました」といいました。私は驚いて「なぜですか?」と聞き返すと、彼は「私はたくさんの悪いことをしたのです。法輪功の基準から見れば私は良い人ではありません!」といいました。そして彼は恥じ入るように自分のやった間違いを私に話しました。そこで私は彼に「間違ったとさえわかれば、まず何よりも助けとなったのではありませんか?今後は必ず真、善、忍の基準でよい人となってください」といいました。彼は「必ずそうします」と答えました。

 十日間程経ったある日に、この青年は興奮して左手を差し出して、私に見せながら「ほら見てください。薬は飲んでもいないのに、何もつけてもいないのに、指は完全に治りましたよ!」と叫びました。どうしたのかと聞くと、彼は「ここ数日間、あなたが座禅するのを見て、あなたが寝てから私も座禅していました」と答えました。「座禅するときは何を考えていましたか?」と聞くと、「李洪志先生と法輪功はすばらしいとしか考えていませんでした」と答えました。それを聞いて、私は彼のその素朴で誠意のある心に感動して、思わず泣きそうになりました。「あなたの念が正しく、心に誠意がこもっているため、大法のすばらしさはあなたの身の上で現われてくれましたね」と私は彼に言いました。囚人たちが屋内を散歩するとき、私は興奮しながら大法のすばらしさをすべての牢屋の囚人たちに聞かせて、さらに多くの人々に大法のすばらしさを伝えました。それ以降、彼が私と大法について語る回数も増えるようになり、奮起して難関を乗り越えるようにと私は彼を励ましました。

 ある日の朝早く、この青年は驚いた顔色をして「昨夜は本当に驚いたよ」といました。「どうしたの?」と聞くと、「昨夜、あなたが座禅するとき、私はひそかにあなたの背後で座禅を組みました。すると突然二つの風の流れが私の両掌に入っていくのを感じました。私は全身が震えて、怖くなって、すぐ座禅をやめました」といいました。それを聞いて私は喜んで「これは良いことじゃありませんか?あなたが大法と縁のあることを意味しているのですよ。師父はすでにあなたの修練を見ていますよ。私と一緒に煉功してみませんか?」と言いました。「もちろんやります」と彼は感動してすばやく答えました。そして牢屋の中のほかの人々の助けの下で(警察に発見されないために)、私は彼に五式の功法を教えました。

 それからまもなく、隣の牢屋の一人の青年が訳もなく私の牢屋に移されて来ました。彼は別の学習者(二日前にすでに釈放された)から煉功を教わっていました。彼は入るとすぐに楽しそうに「あなたのところに来たかったのです。これでやっと願いがかないました!」といいました。これは師父の慈悲の按配だと私は悟りました。私にはこの二人の新しい学習者と一緒に煉功し、法を学ぶ責任があると感じたのです。私は自分の記憶に任せて、師父が経文『妨害を排除せよ』の中で「法はすべての執着、すべての邪悪、すべての虚言を破ることができ、法は正念を固めることができるのである」とおっしゃられた言葉を紹介しました。私たち三人は一つの小さな修練のグループ、そして同時に一つの小さな学法のグループなのです。私たちは毎日分けて煉功するようにして、夜の7時から一斉に法を学ぶようにしました(なぜならこの時間帯に警察たちはマージャンをしたり、テレビを見ているから)。そして毎日、全世界の学習者と同時に正念を発するようになりました。

 他の学習者の支持の下で、そして監禁されている牢屋のほかの人たちの援護の下で、私たちは常にしっかりと法を学ぶことができました。最初は主に師父の経文を学び(学習者たちの記憶によって整理されたもの)、やがて学法チームの勉強する内容も豊富になってきました。私たちは学びながら交流しあい、また当時あった心性における問題についても討論していました。私たちが法を学ぶとき、牢屋の中のほかの人たちも静かに聞いていました。ですからこの学法チームは三人ではなく、実際は全牢屋のすべての人たちだったのです。このように、私が他の場所に移されるまで、私たちは牢屋の中でひそかに一ヶ月以上も法を学びました。

 後に学習者の話のよると、その二人の新しい学習者たちは釈放されてからも、大法を修練する道を歩み続けました。師父のご加護の下で、その後間もなく、私も釈放され、威風堂々と前に進む正法の流れに戻りました。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/3/27/98225.html