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香港の最高裁は憲法が市民に与えた権利を守った

 文/チュウ延

 【明慧ネット2005年5月6日】香港で5月5日、法輪功学習者が控訴していた事件に判決が下った。AP通信の報道によると、3年前、香港の警察は法輪功学習者の交通妨害、及び警官への襲撃に関して上訴し、裁判所は法輪功学習者たちに有罪判決を下したが、その判決を不服として法輪功学習者たちは最高裁に控訴していた。5月5日、香港の最高裁はその判決を覆し、逆転無罪とした。最高裁は、平和的なデモを行うことは憲法が市民に保障する権利であり、警察による逮捕は不法だったと結論付けている。 

 南アジアでは最近、香港の他にもシンガポール、インドネシアで法輪功学習者に関する訴訟事件が起きた。両方とも、法輪功学習者が平和的な呼びかけや法輪功のチラシを配ったことで訴えられ、有罪判決が下されている。 

 これらの国々は、自分達が民主国家であると謳っているが、他の民主国家では1つの団体に対してこのような扱いをするだろうか?例えば、4月28日、カナダの首都オタワ市政府は、法輪功学習者の“人道主義の精神”を備えた努力を表彰した。法輪功学習者は、その他のボランティアに従事する人たちと一緒に、市長から“模範的な市民”と称され、そして表彰された。これまで、カナダの政府は何度も法輪功学習者を表彰している。 

 また、他の国では悪人に対して厳しく取り締まっている。中国甘粛省共産党委員会の書記・蘇栄は法輪功を迫害したとして、去年11月、彼がザンビアを訪問中、ザンビア高等裁判所で訴えられた。蘇栄は裁判から逃れたが、ザンビア警察は彼を指名手配した。前中国教育部部長の陳至立は法輪功を迫害したとしてタンザニアで起訴され、法廷に出ることになった。江沢民と“610”オフィスのリーダーたちは、米国、カナダ、オーストラリアを含む、十数カ国で起訴されている。2003年9月、カナダの“反人類と戦争の罪のプログラム“(Crimes Against Humanity and War Crimes Program - CAHWCP)関係者は45名の中国人の名前をカナダ政府のある要監視リストに盛り込んだ。その中には、各級の中国共産党員、“610”オフィスのリーダー、政府高官と労動教養所の悪人たちなどが含まれている。このリストに載っている人たちがカナダに入国すれば、直ちにカナダ政府の調査を受けることになる。 その場合、入国拒否されたり、“反人類の罪”に問われ、カナダで起訴を受けたりする可能性が高い。

 社会の成り立ちを構成する、人、政府、国家、などの中にはよいものもあり、悪いものもある。1つの国が民主的、法治的であるか、それとも独裁的、暴力的なのかは、その国の行いで判別できる。ある国は、正しい理念を持ち、基本的人権を尊重するが、ある国は国家の利益のため、という大義名分のため、基本的人権を無視し、圧政を敷く。歴史は公正に、すべての生命に選択の機会を与えている。悪の道を選べば、自分達の仕出かした反道義的な行為が永遠に残り、世の人々に軽蔑され、尊厳と栄誉を失うであろう。 

 ある哲人はこう言った。(歴史は鏡のようであり、人々に今までの道、そしてこれからの道を教えている)。どの国家も、個人も、自分がどちらの道を選んで歩むべきなのか、選択しなければならない。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2005/5/6/101220.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/5/17/60881.html