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参考資料:元ナチス党員の国籍が取り消される事件からみる脱党の重要性(写真)

 文/雲帆

 【明慧ネット2005年5月19日】数日前、長年海外に滞在している老人が、「共産党は好きじゃないが、中国から離れて十数年が経って、とっくに党員でなくなったから、もう脱党の形式を重視する必要はない」と言うのを聞いた。確かに中共の暴政による統制から抜け出して十数年が経った。しかし80歳を過ぎた元ナチス党員がアメリカの国籍を取り消された話をすると、老人もうなずきながら、再び脱党の重要性について思いにふけった。  

 大紀元の報道によると、2004年8月27日に、アメリカ連邦裁判所はイリノイ州在住の元ナチスドイツ党員であった84歳の米国籍を持つ男性の国籍を取り消した。50年前にアメリカ国籍に変える際この事実を隠したジョセフ・ウィットジェ氏が、1943年7月から1945年までドイツ軍隊に入隊していたが、1950年からアメリカに滞在するようになり、1959年にアメリカ国籍を取得したという。  

 1978年アメリカ移民法は、すべてのナチスの大量虐殺行為への参与者は強制送還されると規定した。1979年に専門のオフィスが成立されてから、すでに90名以上がナチスの虐殺行為に参与したため強制送還された。

写真:ニュールンベルク裁判で、ナチス強制収用所のナースたちがユダヤ人の大量虐殺に参与したとして、1946年に死刑が執行された。

 かつてのナチス党員などが、ユダヤ人に対する大量虐殺の際に自ら殺人マシーンとなり、第二次大戦後、ドイツを離れて自由国家で数十年の安定した生活を送るようになったが、その当時の責任から逃れられず、最終的には正義の制裁が下された。第二次大戦における大量虐殺はすでに歴史となった。しかし人々はその暗黒の歴史、そしてその歴史がもたらした恐怖および恐怖組織の罪業を忘れることができなかった。

 中共のその数十年の暴政はナチズムの残虐さをはるかに凌いでいる。中共の暴政の下で、歴代の政治運動のために殺されたもの、“大躍進”時代に餓死した数千万の人たち、“文化大革命”のときに殺された数千万の人たち、天安門事件で殺された学生、市民たちそして信仰のために虐殺された法輪功学習者、キリスト教信徒、チベット密教信者を含め、全部で8000万の中国人が殺された。この数字は第一次世界大戦の8倍にあたり、第二次世界大戦の1.5倍にあたる。またドイツ軍にアウシュビッツで虐殺されたユダヤ人の53倍に相当し、日本軍が中国を侵略する際に殺した中国人の3倍に当たる…(注1)。人々はどうして中共の暴政の下で殺された8000万の人々を忘れることができようか?数千万もの離散家庭、世界にもたらした苦しみおよび災害をどうして忘れることができようか?将来、中共の党員はナチスの党員以上に憎まれる罪人になるだろう。

 今日の中国では、すべての子供が小学校のときから必ず共産党の予備軍とされる少先隊に入隊しなければならない。青年は必ず共青団に入団しなければならない。成年した能力のある大人は必ず共産党に入党するように仕組まれている。もし中共の暴政が清算されるとき、この罪のない人々が脱退しなければ、同じ罪名を背負うことになるではないか?中共の統制から離れ、自由社会にきたことを理由として、どうしてその罪名が消されることになろうか?ただ共産党から脱退することだけが、唯一の解決方法ではなかろうか。

 老人は絶えずうなずきながらこの話を聞き、そして思索にふけった。共産党およびその付属組織に加入した人たちがこの話を聞いて、驚かないだろうか?今日の中共は当時のナチスドイツと同じように強大に見えるが、遠くない将来、世界が中共の犯した犯罪行為および数千万人の死を知ったとき、中共の人体への虐待と殺戮以外に、人々の自由な精神および良知をも破壊したことを知ったとき、中共はナチスに代わる殺人マシーンの代名詞となるであろう。そのときあなたはこの邪教組織に加入した人たちをどう見るだろうか?加入した人々は人生に残されたこの汚点をどう見るだろうか?加入したあなたをあなたの子孫はどう評価するだろうか?

 今日、誰がナチスと関係のある組織とかかわりを持ちたいと思うだろうか?ナチスに加入した人々はもう脱退することができない。しかし大紀元は中国人に最も良いプレゼントである『共産党についての九つの評論』および脱党サービスという最大のチャンスをもたらした。中共の罪悪が清算される前にすべての人々に平等な選択のチャンスを与えた。偽名でも脱退できる。どうして自分の平安のため、中共が滅ぼされる前に脱党しない理由があろうか?

(注1)これは中国で歴史教育を受けた人物が書いた文章なので、日本と中国の数字認識に違いがあります。

(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2005/5/19/102195p.html