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人権組織「アムネスティー・インターナショナル」は年次報告で中国政府による法輪功への迫害を厳しく批判

 

 【明慧ネット2005年5月27日】(明慧記者・王英)ロンドンに本部を置く人権組織、「アムネスティー・インターナショナル」は2005年5月25日に発表した2004年度報告書の中で、中国政府による人権侵害は依然として深刻であり、法輪功精神運動に対する鎮圧は今なお続いていることを伝えた。 

 AP通信5月25日の報道によると、中国当局は依然として全世界のテロ撲滅を口実に、国民への鎮圧を合理化し、法輪功精神運動への鎮圧が引き続き行われていることを「アムネスティー・インターナショナル」は報告書で指摘した。報告書によると、数万人の人々は公正な取り調べを受けないまま長期間にわたり拘留・監禁され、残虐な拷問や虐待を受けるなどの非常に危険な状況に置かれている。

 同日、イギリスのラジオ放送局の報道によると、“数千人が死刑を宣告され、また既に死刑を執行された人がいる。ほとんどの人は不当な取り調べを受けた。政治的に敏感な時期には、中国当局が人権活動家たちを恣意的に自宅軟禁したり、拘留したりする状況が依然として変わっていない。法輪功、当局が認めていないカトリック教、新疆やチベットの独立運動団体などの精神運動・宗教組織を依然として厳しく取り締まっている。” 

 「アムネスティー・インターナショナル」は報告書の中で、国家転覆罪、国家機密漏洩罪など定義があいまいな罪名を利用して人権活動家や弁護士、記者、エイズ予防・治療する活動家を迫害すること、民衆の言論と団体をつくる自由を剥奪し、女性への暴力が広範に発生していること、理不尽な理由により政治活動家やインターネットで異見を唱える人を監禁すること、精神運動組織や宗教組織を迫害すること、広範に死刑や残虐な拷問を使用し、不当な取り調べを行うこと、などを挙げて中国当局を非難した。

 明慧ネット5月初めごろの報道によると、今年4月までに350名の法輪功学習者が中国大陸で迫害され、死亡したことが確認された。5月27日現在、迫害で亡くなった学習者の数は、少なくとも2,335名に及ぶことが報告されている。これらの死亡事件に対し、中国政府は主に事実を覆い隠したり、でっち上げを宣伝したりなどの対策を取ってきた。多くの虐殺された法輪功学習者の死亡原因は“心臓病”であるという虚偽の報告書が提出された。また、本当の原因を追求しようとする学習者の家族は、警察から再三、脅しと恐喝を受けている。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/5/27/102701.html