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オランダ人の法輪功学習者が、中国警察に誘拐された経験を語る(写真)

 

 文/オランダの法輪功学習者

 【明慧ネット2005年6月3日】ピーターは2年前から法輪功を学び始めた。彼は法輪功の原著をより深く理解するため、1年前から中国語を独学で学び始めた。現在、彼は中国語版の《転法輪》やその他の法輪功の書籍を読むことができるようになった。彼は中国文化にも興味を持っていたので、中国にいる友人を訪問しようと、中国へ旅行に出かけた。彼は旅行中に出会った全ての中国人に法輪功が迫害されていることを知らせたいと思っていたが、中国では厳重な取り締まりが行われていたため、法輪功の話はなるべく慎重に、控えめにしていた。しかし、彼は一度だけ、中国国内の公の場で法輪功に関する真相資料を配り、中国の警察に連行された。彼と彼の家族、友人たちは皆このことに驚いた。警察はどうして彼が法輪功学習者であることが分かったのか? 中国共産党が如何に厳しく、幅広く法輪功迫害に関与しているかが伺える。以下はピーターが語ってくれた話の録音を整理したものである。

                       ピーター(Peter Valk)

 私の名前はピーター(Peter Valk)。28歳、オランダ人。私は2005年5月の初めに香港に行き、中国大陸での滞在有効期間が6ヶ月のビザを得た。そのビザで、私は中国で半年くらい滞在することを考えていた。 

                  ピーターの中国での写真

 中国南部で2週間くらいの旅行をした後、私は雲南大理に到着した。私はその街のある旅館に数日ほど滞在した。5月24日午前、私に法輪功を知っているかと聞く人がいた。法輪功の書籍は得るのが難しく、もっと法輪功のことを知りたいと私に言った。私はこの人物は中国共産党政府の関係者で、彼らは私を探していると直感した。早くこの街から離れようと思っていたが、私はやはりそこに残ることにした。

  その日の晩、扉が叩かれ、私に電話だといわれた。私はしまった、と直感したが、その時の私には、ドアを開けることしか選択肢がなかった。外には15人の警官が立っており、そのうちの一人が英語で、私にある調査に協力してほしいと言った。私達は旅館を離れた。パトカーの中で、彼らは私に目隠しをつけようとしたが、自分に恐怖感を植え付けられないように、私はそれを拒否した。彼らは私の頭を足の間に寝かせ、上に布を被せた。 

 パトカーは大理市公安局あるいは610事務室(法輪功を迫害する部門)に到着し、彼らは私の荷物の中にあった法輪大法と関係のある物品を没収した。彼らは私を座らせ、私の拇印がある明細書を突きつけた。た。部屋の中には、尋問する人、写真を撮る人、記録する人など約10人がいた。

                  警官が不法に没収した物品の明細書

 彼らは私にたくさんの質問をした。法輪功のすばらしさを私は彼らに話した。彼らの他の具体的な質問、たとえば海外の他の学習者の名前や活動の内容、あるいは他の人を傷つけるような質問に対しては、答えることを拒否した。彼らは私の回答に満足せず、私が協力的でない、と罵った。 

 中国の法律に違反したので、私が厳重な処罰を受けるだろうと彼らは私を脅かした。私は法律に違反していないし、私のした事はいかなる人をも傷つけていないと主張した。そして、中国の憲法が中国国民に宗教の自由と信仰の自由を保証し、法輪功を迫害することが中国の憲法に違反しているのだと彼らに言った。彼らは私の考えに同意しなかった。そして、私がやっていること(私が中国人に法輪功迫害の真相を暴くこと)に対し、それは誰からの指示かと聞いた。誰からの指示でもなく、自分の意思だと私は答えた。彼らはこの答えを信じなかった。しかし、これは事実だ。翌朝6時ごろ、彼らは私が眠ることを許した。翌日、尋問がまた続いた。しかしもう効果がないと彼らは認識したようだった。 

 拘束されていた二日間半の間、彼らは私に外に出ることを一回(10分くらい)しか許さなかった。私はオランダ大使館や家族に電話をかけたいと何度も申し出たが、許可は下りなかった。また、法輪功を行うことや法輪功の本を読むことをも許してくれなかった。私は1日中部屋の中に座り、彼らは時々質問をしに来る状況だった。そこで、もし私が協力すればすぐ釈放され、協力しなければひどい目に合わされるかもしれない、というような認識を覚えさせられた。 

 二日目の夜、私は東南アジア行きの飛行機に乗せられることを告げられた。翌日の午前、3台のパトカーで私は昆明市公安局に連行された。そこで、私は写真を撮られ、航空券の代金は自己負担する、と書かれた書類に署名させられた。また、私の拇印と手印を残すことを強要された。 
私は中国の法律に違反したために国外追放となり、そして5年以内は中国に入ることができないと告げられた。それから、私は、昆明空港に連行され、バンコクに向かう飛行機に乗せられた。 

 現在私はタイにいる。再び自由を得ることができて、私はとてもうれしい。しかし、私は依然として中国の状況が心配である。私が今回受けた取調べは、普通の中国人が受けているものとはまったく違うと私は認識している。もし私が一人の中国人だったら、おそらく数年の刑罰を受け、甚だしい場合、残虐な拷問に苦しめられていたかもしれない。今回の経験で、法輪功への残虐な迫害は中国で本当に起きていることを肌で感じ、確信した。 

 国連などの国際組織が、中国で起きている迫害とその迫害の残虐さにもっと関心を寄せてくれることを望みます。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/6/3/103272.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/6/4/61489.html