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法輪功学習者がオーストラリアの外務大臣の告訴について 記者会見を開いた(写真)

 
 文/オーストラリアの法輪功学習者

 【明慧ネット2005年6月12日】オーストラリアの外務大臣Alexander Downer及び連邦警察を告訴した2人の原告−法輪功学習者の章翠英さん及び戴志珍さんが、2005年6月10日午前、オーストラリアの首都キャンベラの最高裁判所の前で記者会見を行った。元中国の法学教授・袁紅氷氏が証人として発言した。

記者の取材を受けている章翠英さん 戴志珍さんと娘の法度ちゃん

 オーストラリア法輪大法のスポークスマンによると、オーストラリアの外務大臣Alexander Downerは、2002年3月、中国の外務大臣唐家?がキャンベラに到着する前に、最初の行政令を出し、法輪功学習者がキャンベラの中国大使館周辺100メートル以内で、横断幕を表示し音楽を放送することを禁止した。オーストラリア連邦警察は外務大臣の命令を実行し、法輪功学習者が中国共産党の迫害に抗議して、9ヶ月経てきた横断幕と音声設備を、強制的に中国大使館前から撤去した。

 当時、撤去された“横断幕は “法輪大法は素晴らしい”、 “真・善・忍”、“法輪功への弾圧停止”、“江沢民に法の裁きを”などであった。この行政令の有効期限は30日であるが、2002年3月から現在まで、Downer外務大臣は1992年の外交特権と赦免に関する規約を理由に、連続3年38回キャンベラの中国大使館周辺での横断幕表示と音楽放送を禁止する政令を出した。

記者会見で多くのマスコミが注目した

 法輪功学習者側の弁護士Bernard Collaery氏が6月9日確認したところ、オーストラリアの首都キャンベラの最高裁判所は法輪功学習者・章翠英さんと戴志珍さんの合同訴訟を受理している。彼女らは裁判所に、Downer外務大臣の職務権限の濫用を禁止する強制令を求めた。

 原告の一人の章翠英さんは漢字の沢山書かれたTシャツを着て、マスコミに彼女が中国及びオーストラリアで中国共産党から受けた迫害と脅威を述べた。取材を受けたとき、彼女はオーストラリアの法律は公民の合法的権益を護るものと信じていると言い、彼女がこれらを話すのは、法輪功学習者に対する迫害が経済的利益のために覆い隠されるべきではないからである。彼女が外務大臣を告訴したのは、この“真・善・忍”の信仰に対する迫害をなるべく早く制止させ、より多くの人々に中国共産党の邪悪及び中国がオーストラリアをコントロールしようとしている企みを認識させるためである。

 もう一人の原告の戴志珍さんは、5歳の娘の法度ちゃんを連れ、残された僅かの家族写真を持ち、夫が5年前に中国共産党の法輪功迫害に対し、天安門広場で、 “法輪大法は素晴らしい”と横断幕を掲げたため、警察に逮捕され、6ヶ月後迫害により死亡した経緯を説明した。彼女と娘はオーストラリアの国土で法輪功の迫害停止を呼びかけようとして、外務大臣の行政令に阻まれた。彼女はさらに、私の娘は父親を亡くした。中国では彼女のような人が大勢いる。それらの孤児の状況は非常に惨めであり、彼女はもっと多くの人にこの迫害に注目するように希望している。しかし、外務大臣の行為は、オーストラリアにおいて、中国共産党の法輪功学習者に対する迫害に手を貸しているのであり、その行為は制止されるべきだと述べた。

 なぜ行政令が発令して3年も経って、法的行動に移ったのかという質問に対して、戴志珍さんは答えた、「過去の3年間、我々はいろんな方法でDowner外務大臣に彼の行為は我々法輪功学習者を害するのみならず、オーストラリア人をも害することであると告げました。
我々はさらに彼の選挙区に行って彼と話しました。また外務省の外で資料を配り、平和的に呼びかけましたが、これらすべて効果がありませんでした。先月もまた彼はこの行政令を出しました。そこで、彼の不法な行為を制止させるため、我々は仕方なく法的行動に出たのです」。

 現在、オーストラリアに亡命中の中国の法学教授・袁紅氷氏が証人として発言した、「私は証言します。中国では確かにファシスト的な組織 “610事務局”が存在しています。オーストラリアは彼らに手を貸すべきではないと思います……」。

 原告側の弁護士・Bernard Collaery氏は次のように述べた、「オーストラリア政府の法輪功の迫害への対応は恥ずべきものであり、中国の経済協力を強めるために人権問題に消極的な態度をとっているのは国の恥です」。

 オーストラリアの各マスコミ、No.9、No.10、ABC、SBS、新唐人テレビ、シドニー朝刊、時代報、AAP、希望の声国際ラジオなどがその活動を報道した。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/6/12/103904.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/6/13/61813.html