日本明慧


ささいな事から善を修めよと言う

 【明慧ネット2005年7月1日】私達は大法の修煉者です。同じく“真・善・忍”を修煉し慈悲と善念を修得する事により、周囲の人々をも感化する事が出来ます。以下の文章では自分自身が経験した2つの事例を紹介します。

 1つ目は以前バスに乗った時の事でした。その時、私はそのバスの中で真相を話した為に告発され、現地の派出所はそのバスの運転手と車掌の2人を尋問しました。それ以来、私がそのバスに乗る度に、車掌は私に対して以前と違う態度をとり始めました。

 ある日、同じバスに乗った時の事でした。その日は満員で空席がありませんでした。車掌は座席に座ったまま、私を運転席にある大きな包みの上に座らせました。私は“満員の時は車掌が乗客に席を譲るのが当然ではないか?”と思いました。しかし私も彼女と言い争いをする気がないのでそのまま座っていました。次の停留所で4、5人の乗客が乗り込んで来ました。その中の1人は子供でした。私はすぐに立ち上がってその子供に席を譲りました。それを見ていた窓側に座っていた17〜18歳の女性がすぐに立ち上がって私に席を譲ろうとしていました。しかし、私は断りました。また次の停留所で数人降りたので私は空いた席に座りましたが、その時乗ってきた乗客の中にまた子供がいたので、もう一度席を譲りました。

私が二回も席を譲った事で車内の雰囲気も変わってきました。特に車掌の態度が変わりました。以前であれば彼女の車内アナウンスの時の態度はとても悪く、誰に対しても同じ態度でした。しかしこの時は違いました。声は穏やかで親しみ易くなり、停留所で老人が降りようとするとすぐに降りるのを手伝い、私に対する敵意も完全に取り払われたようでした。このバス路線の村では皆顔見知りなので、バスに乗っている人は私が法輪功を修煉している事を良く知っています。彼らは私の事を見て法輪功学習者は皆良い人と思っていて、その場で何も言われなくても、私は心の中ではっきりと感じました。

 2日前に再び同じバスに乗った時もまた、前回と同じ様に何回も子供を抱いている人に席を譲りました。乗客の中に隣の県から来た老人がいて私の町の近くの村に行く事がわかったので、その老人が下りる停留所に近づいた時に彼に教えたら、「あなたは本当にいい人だ。話し方も丁寧だ。」と言われました。車中の人達の視線が全て私に向けられたのを感じて、私は軽く微笑みました。私が降りる時、荷物が多くて1回では持ちきれませんでした。その時車掌が温和な声で、「まだ荷物がありますか?」と私に尋ねてきました。彼女は残りの2つの荷物を降ろすのを手伝ってくれました。今回は、真相の事を一言も言っていませんが、しかし皆が私の行動の中から法輪大法の良さを感じとってくれたと思います。

 2つ目は私の仕事場の話です。毎朝、私は事務所を綺麗に、掃除をしていますが、ある日雑巾を洗う石鹸が無くなったので、普段家で使っている石鹸を只で持ってきて皆に使ってもらいました。ある日、同僚がそんな私を見て、「あなたはまめで綺麗好きで、心が優しい。」と褒めてくれました。皆私が法輪功を修煉している事を知っている為、いつも他人の事をまず先に考えるのが学習者であることを見て、法輪功学習者に対する偏見を取り除く事が出来ました。些細な事ですが、私達は常に大法学習者であることを自覚して、大法のイメージを損なわないよう、大法に対して理解しない人に対しても大法の良さを解ってもらう事が出来ます。時間が経つとともに、以前は、私を理解してくれなかった同僚もついに、「あなたはますます優しくなってきています。」と言ってくれます。

 私と接する人々に対して、私は“法輪功学習者は良い人である。”という事を知らせます。私自身何度か逮捕されましたが、職場の同僚も何度か巻き添えを受けたので、同僚達はそのせいで私に対してとても不満を持っていました。しかし、今回仕事に復帰しても皆からの敵意を感じなくなりました。彼らと事務所で神秘的なものの存在と大法についての神奇・不思議さを理解してもらい、人々の頭の中で迷信という観念を捨てさせる事に良い効果があります。

 師父がこのように言われた事があります。『あなた達の中に偶然でぶつかった人、生活のなかで関わった人、仕事の中で関わった人に皆真相を伝え、すれ違って言葉を交わす間もない人でも、あなたの持っている慈悲を相手に残してあげる。済度する必要のある人と縁のある人はチャンスを失わない事。実は、多くの学習者がこれから真相を伝えていくというのは、普段は真相を言うのではなく、終生救度するのはあなた達の生活の中で貫いているのです。もしみんながその重要性を理解し、はっきり見分けることができるならば、もっと多くの衆生が済度できる。〔2003年ラトラタの法会での講法〕』

 ある人は真相を直接言う事が出来て、ある人は出来ない。しかし、その慈悲を彼らに残しておく事を忘れないで下さい。職場で、家庭で、社会で、自分がどこにいるかに関わらず、いい人である事、持っている慈悲を人に与える事。

 現在私の家庭、職場及び常に接触している人はすべて変わりつつあります。善という力は極めて大きく、人々が長期的に渡って身に付けてしまった利己・悪念を取り除くことが出来、善念を取り戻すことが出来る。人と人のわだかまりを溶かし、和睦を促すことが出来る。現在職場の上司でさえ法輪功学習者に対する見方もだんだん変わりつつあり、私達法輪功修煉者に対して正しく対応するようになりました。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/7/1/105236.html