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人権弁護士、中共がフランス法廷の調査を拒否したことについて記者会見を行った(写真)

 文/フランス大法弟子

 【明慧ネット2005年10月2日】フランスの著名弁護士・ウイリアム・ブードン(William Bourdon)氏とベルギーの著名弁護士ジョージ・ヘンリ・ボーザー(George Henri Beauthier)氏が、先月29日の午後、パリにあるウイリアム弁護士のオフィスで記者会見を行い、中共当局がパリ地方裁判所(Tribunal de Grande Instance de Paris)女性法官のノリア・フォシェリー(Noria Faucherie)氏の出した2つの国際調査委託書(Commission Rogatoire Internatioanle)を拒否したことを公にした。ボーザー弁護士は所用のため、記者会見に出席できなかった。

 2つの委託書の中のうち、一つは元中国共産党中央政治局常務委員、国務院副総理李嵐清及び李の下属法輪功弾圧を専門とする“610オフィス”及び中国警察がこの迫害の中で犯した酷刑および酷刑教唆についての調査要求である。その委託書はさらに2002年11月、中国警察が一人のフランス法輪功学習者に対する虐待についても調査を要求している。もうひとつの委託書は中国当局に中国文化部長孫家正の調査協力を要求した。孫は自分がコントロールしているマスコミ及び文化部門、インターネットを利用して、法輪功を中傷し、民衆の法輪功への憎しみを煽り、酷刑教唆罪を犯している可能性がある。

 これはヨーロッパで初めての法廷による中国共産党高官に対する正式な調査要求である。

                         記者会見現場

 弁護士の紹介によると、調査委託書では610オフィス、中国の警察、李、孫2人の法輪功迫害の中での役割、下した命令の性質と原因などの調査を要求した。この委託書はさらに2002年11月中国警察がフランス法輪功学習者ヘレン・ペティット(Helene Petit)さんを虐待したことについての調査を要求した。

 中共当局の拒否について、弁護士によると、中国とフランスは司法協定に署名しており、中国側の態度は進行中の司法協力精神とあまりにもギャップが大きすぎて、受けられないものである。普通、国家間で司法協力についてサインに合意すると、一方がもう一方に協力要求を出した場合、調査は正常に進行させるべきであるが、今回中国側の表示では、調査はまったく不可能ということになった。弁護士筋によると、フランス関連当局は中国の傲慢な態度に激怒した。中国に合意を守るように要求すべきだと、彼はフランス関連当局に希望した。

 原告の一人、フランス法輪功学習者・ヘレンさんの話によると、中国共産党が国際協議にサインしたにも関わらずその義務を果たさなかった。一部の人権機構はそれは中国共産党の本性によるもので、長い間そうであった。しかし、これは受け入れられるものではない。現在フランスが中国のために法官を育てているが、中国共産党は良い生徒ではないようだという。

 ヘレンさんはさらに、全世界の法輪功学習者が法のネットを準備しており、その威力を発揮している。中国共産党教育部長・陳至立がタンザニアの法廷で起訴され、中国共産党甘粛省委員会書・記蘇栄がザンビアで密出国して司法尋問を逃れた。中国共産党商業部長・薄熙来がアメリカとカナダで入国できなかったことが有力な警告である。彼女は全世界の法輪功学習者と協力して、法輪功迫害者をすべて法律にかけると伝えた。

 背景資料

 2002年12月、国際的に著名なウイリアム弁護士、ボーザー弁護士が法輪功学習者に委託され、フランス司法部門に、フランス訪問中の李嵐清を起訴した。2004年1月フランスの弁護士・フェリゾン(Phelizon)氏が法輪功学習者に委託され、当時フランスにおいて、“フランス・中国文化祭”に参加していた孫家正を起訴した。ウイリアム弁護士がこの起訴に大きな貢献を果たした。

 ウイリアム弁護士、ボーザー弁護士はそれぞれチリの独裁者ピノチト国際訴訟案中の本国原告の代表弁護士を努めた。ウイリアム弁護士はさらに国際人権連盟(FIDH)秘書長も務めた。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/10/2/111602.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/10/2/65489.html