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カナダ:中共の黄華華・広東省長が、最高裁に告訴された(写真)

 【明慧ネット2005年10月22日】カナダの法輪功学習者・段凱文氏は、10月20日、中国の黄華華・広東省長に対して、広州市委員会書記および広東省長在職中に参与した法輪功への迫害を理由に、カナダブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所へ提訴した。段氏はかつて広州強制労働収容所及び洗脳班で、残酷な迫害を受けた。

           記者会見会場 記者会見会場の横で真相を伝える写真展が行われた

 黄は、カナダに到着した翌日(10月21日)の午前、ビクトリア島(ブリティッシュ・コロンビア州政府所在地)へ向かうフェリーの中で、最高裁からの召喚状を受けた。また同日、法輪功学習者達はバンクーバーで記者会見を行い、段氏は黄に対する告訴状を読み上げた。

                      段氏が記者会見で発言

 段氏は記者会見で、かつて中国で受けた迫害を次のように述べた。「私は法輪功を信仰し、人々に真相を伝えたということだけで、2000年末に広州市で不法逮捕された。その直後に、7時間にわたり全身が青紫色になるまでめった打ちされ、意識を失った。その後強制労働収容所へ移動させられ、約5ヶ月間毎日16〜17時間、最長20時間の重労働を課せられた」。

 2001年5月、段氏はさらに広州市第一強制労働収容所の法輪功迫害を専門とする大隊へ移送された。これまで以上に系統的な迫害を受け、心身ともにひどく痛めつけられた。その後も継続して集団洗脳を受け、法輪功の創始者をけなすビデオや書物を強制的に見せられ、妻との面会は許可されなかった。さらに、三書(懺悔書、決裂書、批判書)を書かされたという。

 段氏は、自分が経験したことは、あくまでも氷山の一角に過ぎないと述べ、自分と同時に不法に逮捕された学習者・饒超元(ラオ・チァオ・ユェン)氏は迫害によって身体障害者になったと訴えた。そして、饒氏の兄も被害者の一人で、すでに2002年8月に広州市第一強制労働収容所で迫害され死亡したという。

 段氏は、当時広州市委員会書記であった黄氏は責任から逃れることはできないと強調した。実際、黄は2001年に広州市第一強制労働収容所を視察し、その後、法輪功学習者に対する迫害を強化したと指摘した。

 段氏が10月13日の記者会見で証言をした翌日、中国国内にいる母親が順徳市大良鎮中区派出所へ連行され、4時間にわたる尋問が行われたと述べ、母親は警察官らに子供達の行き先や仕事内容、さらに『九評』について尋問され、翌週に洗脳班への参加を強制された。母親は指紋を記録された上、家を離れ落ち着く場所がなくなったと訴えた。

 段氏は、60歳を過ぎた老母のことを憂慮する一方、中共公安の非合法な行為および恐喝に立ち向かう意思を示した。

 段氏は、カナダの法律に則り、ブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所へ、黄を告訴したことを明らかにし、ブリティッシュ・コロンビア州長およびすべてのカナダ政府官員に対して、黄は拷問の罪および反人類の罪を犯し、中国人民を代表するものではなく、このような犯罪者をカナダは歓迎すべきではないと呼びかけた。そして、カナダ政府およびカナダの人々に対して、迫害を受けている母親の救出に援助の手を伸べるよう呼びかけた。

 バンクーバーの法輪功学習者・スー氏は、中共の法輪功に対する迫害は、すでに6年が過ぎたにもかかわらず、法輪功学習者達は常に平和的、理性的に真相を伝えてきた。中共に改める機会を与え続けたが、迫害は依然として変わらないと指摘した。

 法輪大法学会が10月9日に発表した公告には、「今後、各省・市の主要な官吏と中国共産党の頭目で引き続き法輪功迫害に参与する者が、新たに犯罪行為に従事すれば、いったん中国大陸を離れたときは、世界各地の法輪功学習者原告の刑事告訴と民事告訴を受け、刑事責任が追及され、経済の弁償を求められるだろう」と記されている。

 スー氏は、黄の告訴は公告後の最初の例であるとし、中国伝統文化および歴史には、善悪はそれぞれに報いがあり、「真・善・忍」を修煉する法輪功学習者を迫害する悪人らは、必ず正義の下で裁かれると話した。スー氏は、中共政権に係わる人々に対して、破滅寸前で心を入れ替え、悪事をやめ良い事をするように呼びかけた。江沢民が率いるごろつき集団の弾圧政策に従い続ければ、罪がとてつもなく大きくなり、容赦なく厳罰に処されるに違いないとした。

(中国語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/10/23/66158.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2005/10/23/66158.html