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高智晟氏、法輪功の迫害停止を呼びかけたため業務停止、国際社会が重大な関心

 【明慧ネット2005年11月8日】中国の人権擁護弁護士・高智晟氏(41)は中国共産党当局に対して、法輪功に対する迫害を停止するように呼びかけたため、1年間の業務停止を余儀なくされた。各国際大手メディアと人権組織はこれに対して重大な関心を寄せ、AFP通信、ロイター通信、アムネスティ・インターナショナル、BBC、日本京都新聞社、シカゴ・トリビューン、フィナンシャル・タイムズ、VOA、ワシントン・ポスト、ボストン・グローブなどのメディアがこれを報道した。イギリスのアムネスティ・インターナショナルは、この事件は人権に対する深刻な犯罪であると声明の中で指摘している。

 イギリスラジオ放送会社(BBC)の2005年11月7日の報道によると、中国の人権擁護弁護士・高智晟氏が中国共産党当局に対して法輪功への迫害を停止するように呼びかけたため、1年間の業務停止を強制された。

 高智晟氏はAFP通信に対して、「もし私は1年内に中共による規定を守らなければ、人身の自由は制限される可能性がある」と述べた。

 高弁護士は10月に、胡錦涛主席と温家宝首相に対して、法輪功への迫害を停止することを呼びかける公開書簡を出した。その後中国当局は何度も彼と直接「談話」し、この公開状を撤回するように求めた。

 これについて、高智晟氏は「中国当局による要求を遵守できなかったため、私は司法部から業務停止の通知を受け取る結果となった」と語った。

 高智晟氏は、先月BBC中国語報道『中国のシリーズ』からの取材を受けた時、「一つの国家、民族やすべての人民が公然とした迫害および継続的な災難に直面するとき、善や公正を守るため事実をはっきりと言う人がいなくてはならないのだ」とこの公開状を書く理由を説明した。

 胡錦涛主席と温家宝首相に上書し、法輪功への迫害を停止するように促す

 VOAの報道によると、高智晟氏は10月18日にネット上で胡錦涛主席と温家宝首相への公開状を発表し、法輪功学習者への迫害を停止するように促した。しかし北京市司法局は11月4日から高智晟氏の事務所は1年間、業務停止することになると宣言したため、この事務所が司法局に対して場所の変更を申告していないことを強調した。まさに罪を着せようとすれば、いくらでも口実は作れるものだ。

 高智晟氏は、「私の事務所は今年7月に移転してから、2度も司法局に新しい住所を申告したが、司法局はその手続きを拒絶した」とフィナンシャル・タイムズの取材で語った。

 北京市政府は10月、高智晟氏が胡錦涛主席と温家宝首相への公開状を撤回するよう求めたが、高智晟氏に拒絶された。高智晟氏の妻は、ロイター通信の取材を受けた時、これは当局が高智晟事務所を業務停止させた本当の原因であると語った。

 法輪功を迫害する証拠を大量に発見

 VOAの10月19日の報道によると、北京の有名な高智晟弁護士は、数年にわたって中国各地の法輪功学習者からの苦情を訴えた郵便物、テレックス、電子メールと電話を受け取ってきた。高智晟氏自身も、最近中国の山東省で調査をしてみたところ、中国当局が法輪功学習者を迫害する証拠を大量に発見したと語った。

 高智晟弁護士は水曜日に、インターネットを通じて、中国共産党の胡錦涛主席と温家宝首相宛の公開状を発表した。高智晟氏は公開状の中で、このような法輪功を信仰する中国人への継続的な、系統的な、大規模な、そして組織された残酷な迫害が未だ続けられている一つの現実である。私達はこのような公然と人道に反する残虐な迫害を認めることはできないと強調した。

 中国共産党は法輪功が邪教であると宣伝し、法輪功に対する継続的な弾圧を続けるため全力を尽くし、中国国内で法輪功学習者を支援する人は非常に少なく、ひいては、大半の中国の弁護士が、法輪功学習者からの中国共産党が人権と公民権を侵害する控訴を受理する勇気がない。

 報道によると、高智晟氏はこの数年来、太石村の村民が村長を罷免する事件で逮捕された郭飛熊弁護士を弁護することも含み、多くの人権擁護事件に関わっていた。

 法輪功に対する迫害がまだ横行する中で、修煉者でない人達による正義、支持と公式な声援が非常に貴重だと法輪功学習者は考えている。しかし修煉者として、私達は常に、真相を伝え、迫害に反対することは法を正す時期の大法弟子の成すべき任務であり、世の人々との関係を正しく置き、常人に対して依頼しない心構えこそが、世人に対する済度及び慈悲なる愛護であると銘記しねばならない。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/11/8/114076.html