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チラシ一枚で一年の労働教養判決

 【明慧ネット11月26日】チラシを一枚配布しただけで、労働教養1年の判決を受けることは、西側諸国の民主国家では到底想像もできないことだろう。悲しいことに、中国ではそれが可能なのだ。上海市勝徳プラスチック有限会社のエンジニアの張勤さんは、自転車のかごに法輪功の真相チラシを一枚置いたとして、2005年10月8日に逮捕され、11月2日には一年の労働教養と判決を下された。
 
 50歳の張勤さんは会社の技術部門の中心的存在で、エンジニア兼品質検査科課長、シニアエンジニア室の主任補佐も務めていた。事情に詳しい人の話によると、労動教養処分の理由は二つあるという。一つは2005年10月7日午後、張勤さんは上海市で駐輪中の自転車のかごに法輪功の真相チラシを一枚入れたことと、もう一つは、警察が張勤さんの家の強制家宅捜査で15枚の法輪功のチラシを発見したことだという。一枚の真相チラシで1年の労働教養処分に処することから、中国政府がどれほど法輪功の真相活動を恐れて脅えているかがよくわかると思う。

 洗脳と牢獄によって認識上の統一を図るのは、共産国家の共通の欠点

 以前、東ドイツ時代にベルリンの近くの小さい町・フレッドの市長を務めていたクロスバッハ氏はこのことを聞いて非常に驚いた。「一枚のビラで1年の判決になるのだったら、100枚だったら100年の判決になるのかね?このことを通してわかるのは、中国政府がすでに物事の判断基準を失ったことだね。東ドイツ時代にも似たようなことがあったが、これらは共産国家の共通の欠点だ。彼らは常に洗脳あるいは牢獄によって認識上の統一を図ろうとする。道徳と宗教に対する尊重は、長期的な目から見ても国家にとっても非常に重要なことだ」と語った。

 不幸なことに、張勤さんの出会った境遇は上海では決して初めてではない。例を挙げると、上海普陀区の法輪功学習者の盧秀麗さんは2005年9月8日市場で真相を伝えているとき告発されて、普陀区警察に強制連行され、不法に2年の労働教養の判決を受けた。現在56歳の盧秀麗さんは、かつて癌を手術したことがあり、法輪功の修煉を通じて奇跡的に一命をとりとめ、健康を取り戻した。彼女は、恩恵を受けたら恩返しをするのは人間として当たり前のことだからと言い、法輪功が迫害に遭ってからも絶えず法輪大法のすばらしさを他人に伝えている。

 いくら中国でも、50歳以上の女性で癌患者だった人を労働教養に服役させるのは違法なのである。しかし、盧秀麗さんは現在上海市普陀区留置場に拘禁されており、2ヶ月間の非人道的な迫害を受け、すでに高血圧、高熱の症状が出ている。

 正常な社会と独裁国家の、社会秩序は異なる

 異なる意見を持つ者や法輪功学習者に対処したのと同様に、中国政府は「社会秩序と安全を乱した」理由で張勤さんを労働教養所に送った。フランクフルトに本部を置くドイツ国際人権協会のスポークスマンのレイセンチン氏は、張勤さんは社会の秩序を破壊してはいないと言った。思想、信仰の自由は正常な社会の基礎であり、正常な社会は独裁政党の統治下に置かれている国の社会秩序とは違いがあると彼はいう。そして思想の自由、信仰の自由のない秩序の方が反社会的であると彼は言った。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2005/11/26/115293.html