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大慶看守所、大慶労働教養所:こうして「命を救った」と、騙す

 文/大慶大法弟子

 【明慧ネット2005年11月30日】中国大陸では法輪功学習者を監禁している看守所や労働教養所において、強制的に食物を注入するのは人の生命を救うのではなく、生命に危害を加えるための共産党の手段となっている。彼らは「命を救う」という口実で、国際社会と中国大陸の人々を騙すと同時に、監禁されている抗議者は生きているより死ぬ方がましなほどの苦痛の中で、その暴威に屈服させることが目的である。

 中国大陸の法輪功学習者たちがいったん逮捕されると、人身の自由を失うばかりでなく、上申する権利や面会する権利など、公民としてのすべての権利を剥奪されることを意味する。刑事犯でさえ受けられる待遇を、良い人になろうとする法輪功学習者が剥奪される。殴られても殴り返さず、罵られても言い返さない法輪功学習者が、邪悪に屈し、人格を売り、真・善・忍の信仰を放棄することと引き換えに、自由を得ることはありえず、地獄のような監禁と虐待の中、拷問による極限的な状況下で、法輪功学習者は断食という方法で迫害に抵抗している。

 監禁されている人が断食を行う場合、普通なにか冤罪があることを意味している。命を大切にし、人権を尊重する普通の国家では、三日以内の断食でも必ず上へ報告し、7日の断食になると、必ず何かの妥当な措置が講じられるが、中国大陸という独裁国家においては、法輪功の重大な冤罪については皆無視し、断食した法輪功学習者は引き続き警察による強制的な食物注入という方法で迫害を受け、法輪功学習者は中央から地方の警察まで、死亡した場合は、「自殺」呼ばわりされている。中国共産党にコントロールされたマスコミは国民を騙して、食物の強制注入は法輪功学習者の「命を救う」ためだといってごまかしている。

 中国共産党はこの6年間ずっとマスコミを利用し嘘をついている。ありとあらゆる嘘で、多くの法輪功学習者の家族すら騙され、多くの学習者が「転向」して病気になり、体が不自由になったり、気が狂ったり、死亡した実情が暴露されて、初めて人々は目を覚ました。

 大慶「9・23」事件 (注) で、不当に逮捕・拉致された法輪功学習者のほとんどが、断食で抗議し、強制的な食物注入をされた。大慶看守所、大慶労働教養所がどのようにして法輪功学習者の「命を救った」のかをみてみよう。

 *大慶看守所の暴行

 大慶看守所において、誰かが断食をしても、なぜ断食したのか、断食の最初の3日間は誰も聞かない。4日目になって、警察がまず聞く、「食べるか?」。食べないと答えると、外に連れ出され、強制的に食物注入をされる。どんなに弁解しても、どんなに抗議しても、誰も聞く耳をもたない。毎日2回強制的に注入され、話し合う余地は全くもってない。強制的に食物注入する際、4人の服役者を脅迫して食物注入に参加させた。服役者は法輪功学習者をホールの一角に連れていき、専用のベッドに押さえつけて、4人がそれぞれ学習者の両手と両足を押さえ、二人の医師が交代で注入する。その中の女性医師・斉は非常に乱暴にチューブを入れながら、大きな声で「飲め、飲め」と命令し、その表情や言動からは、医師としてのあるべきモラルはまったくみられず、むしろ医師というよりも、刑を実行する執行人のほうがふさわしい。

 食物注入をする際は、普通数人に一つのチューブを使えなくなるまで繰り返し使用する。ある学習者の食道から抜き、すぐ冷たい水をかけると、もう「消毒済み」として、またすぐ次の学習者の鼻や食道に挿入する。夜になると、チューブをビニ−ル袋に入れて、次の日にまた使用する。チューブを抜く時に付着した痰、血液、不潔な注入物、胃の粘液などによって、食物注入を実施されている服役者はよく嘔吐し、数日間回復しないことがあった。

 強制的に食物注入された法輪功学習者は、程度の差こそあれ、血を吐いたり、鼻血が出たりする。長期間にわたって強制的に注入を受けた学習者の鼻には、ほとんどチューブによる重い損傷があり、赤く腫れて出血し、痛くて耐えられないが、看守所側は誰もこのことについては聞かず、相変わらず強制的に注入を行っている。法輪功学習者・唐増葉さんが断食で抗議した時、毎日乱暴な注入を受け、警察や服役者は罵りながら行い、唐さんが大量に血を吐いても、乱暴な食事の注入は続けられた。

 強制的に食物注入されることは非常に苦痛である。ある服役者は人と口論して無実の罪を受け、その上、父親が死亡して悲しくて食事が喉を通らず、数日間食事をしなかった。誰も彼女に断食理由を聞くこともせず、彼女が「政府」に対抗しているとみなし、慣例により彼女に強制的に食物注入をした。二日間で彼女は挫折し、積極的にご飯を食べるようになった。数日が過ぎても食物注入のことを思い出すと、思わず体が震えた。

 大慶看守所で、「9・23」事件のすべての法輪功学習者に最初に食物注入した時の場面と経過を警察は撮影して、学習者を分析し、罪を決める証拠として610オフィスに報告することになっている。法輪功学習者が食物注入をされる時、苦しみの中で必死に頑張り、嘔吐をして、血がしたたり、悲鳴をあげても、大慶看守所の警察はまったく動揺しないし、それどころか、隣で聞きながら楽しんでいることもしばしばあった。

 比較的良心のある警察官は、大法学習者がこれ以上迫害されるのを見かねて、陰で学習者にこう言った。「もう食べてもいいのではないか? 彼らにあんたをこれ以上迫害させてどうするの?」。

 ある学習者が食物注入をする医師に聞いた。「そんなやり方で、命の危険はないのですか?」その医師は全然気にしなかった、「それは我々に関係のないことだ。あんたたちが死んでも病気で死亡したことになっている」。話によると、看守所には毎年死亡数のノルマがある。2002年以来、大慶看守所で乱暴な食物注入を受け、死亡した法輪功学習者は少なくとも3人いる。その中で、呂秀雲さん、王淑琴さんは2002年、食物注入を受け死亡、楊玉華さんは2005年5月12日、食物注入を受け死亡した。強制的な食物注入により怪我をし、病気になった法輪功学習者は数え切れない。

 *大慶労働教養所の犯行

 大慶労働教養所に比べると、大慶看守所はまだまだ厳しくない

 法輪功学習者・李業泉さんは、2005年9月23日に不当に逮捕・拉致され、27日に不法に2年間の労働教養を科され、大慶労働教養所第一大隊に監禁された。李さんが断食で抗議し、無罪釈放を求めたが、第一大隊隊長の頼仲輝、警官の王英洲が服役者に指示し、彼に手錠と足かせをはめて、鼻からチューブを挿入し、毎日それを3回繰り返した。長い時は一回につき4時間も続いた。李さんの食道は挿入により潰瘍になり、何度も気を失った。

 自分は地獄の鬼の生まれ変わりだと自称する警察官・王英洲は、何度も服役者といっしょに500グラムの焼酎を李さんの口に入れ、李さんの口に痰を吐いた。李さんが労働教養所で断食、断水をして63日目に、もう歩くことさえもできなくなり、体温は30℃しかなく、体が震え、強制的な食物注入により肺炎と神経症になり、白血球数は2万に達した。

 現在、「9・23」事件で被害を受けた法輪功学習者の半数は、いまだに不法に監禁されており、多くの人が依然として断食を続けている。このような大きな対価を支払って抗議するのは、ただただ不法に剥奪された人間として生来皆与えられるべき権利−−信仰と生存の権利を獲得するためである。

(注) 大慶「9・23」事件とは、2005年9月23日午前5時半ごろ、大慶市の法輪功学習者らの住宅に警察が押し入り、学習者ら27人を不当に逮捕・拉致したもの。

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2005/11/30/115545.html