日本明慧

留置場で法を得た女の子

文/大陸大法弟子

 【明慧ネット2005年12月30日】この物語は、気が狂ったように邪悪が大法弟子を迫害していた2000年のことである。私は2度にわたり不法拘留された後、今度は留置場に入れられた。初めの頃、私は拘留されたばかりの人たちの部屋に入れられた。私は邪悪に妥協しないばかりか、同室の人たちに洪法したため、15日後、看守ら(彼女らの肩書きを私は知らないし、無視していた)は私に仕打ちをするため、私を伝染病の倉に入れた。
 
  伝染病の倉には2人しかいなかった。1人は私と同年代の女の子で、もう1人は中年のおばさんだった。ここに移された最初の夜、私が座禅を組んで煉功しているのを見ると、2人はあわてて私の足を無理やり下ろさせ、脅えながら言った。「×教、やらないで!」そのとき私は思った---なぜ私があなたたちに妥協しないといけないのか? 私を拘禁していること自体が間違っている。
 
  翌日、私は朝早く起きて「動功」を煉っていた。しばらくすると女の子が起きてトイレに行った。彼女は私をチラッと見ては(彼女の足音が私の前で止まった)、何も言わず、トイレに行った。昼ごろ、一緒に座って話をしているとき、私はどうやって洪法しようかと考えていた。その女の子が先に口を開いた。「煉功したかったらしていいよ、これから私も止めないから。あなたが来てから夜悪夢を見なくなり、ぐっすり眠れるようになったの」これを聞いた私は彼女に聞いた。「え?!前からよく怖い夢を見ていたの?」。

 「そう、あなたが来るまで、私は毎晩鬼に追われる夢を見ていたの。毎日そうだったのに、昨日は見ていないの。昨日の夢ではなんと飛んでいたのよ」と彼女が答えた。「どんなふうに飛んでいたの?」「昨日の夢で私は唐僧と彼の弟子・孫悟空を見たの。彼らは広い道を歩いていたの。唐僧は白馬に乗っていて、後ろには光り輝くはしごを引っ張っていたの。彼らがあまりにもまぶしかったので、私は木の穴に隠れてしまったの」「それで?」私がまた聞いた。「唐僧が私に話しかけてきたの。『登ってきて!』私が『あなたがまぶしすぎて、登れないです』と答えると、唐僧ははしごの輝きを消して、そして私はそこを登っていったの」。

 ここまで聞いて私は嬉しくなった。これはまさに彼女に法を得るように啓発しているのではないか!「おめでとう!あなたが見た夢はあなたに法を得るように啓発する夢だったのよ、早くあなたも法輪功を学んで!師父があなたに法を得るようにアドバイスしているのよ!」。

 女の子は少し考え込んだ後に言った。「いいわよ、私もやってみるわ」そして私は我々がやっていることは何であるか、法輪功はいったいどうやって煉るのか、悪党はなぜ法輪功を×教と決めつけたのか、私たちはなぜ連れてこられたかをいちいち彼女に説明してあげた。

 「本当なの? 法輪功ってこんなにすばらしいの?あなたたちって、すごいね!」と彼女は驚いた。彼女は私たちが陳情のために上京し、真相を伝えることを強固な意志で持続する精神に感服し、迫害に対しても慈悲心を持って臨み、不平を言うこともなく恨むこともしないことに対して敬服した。私は『論語』を書いて彼女に渡し、獄中で法を学ぶことは本当に難しいことだから、なるべく心の中に覚えておきなさいと助言をしてあげた。その晩、彼女は早速暗記を始め、テレビを見ることもなかった。

 3日目、朝起きると彼女が言った。「昨日夢でテストをしていたの。テストの問題は一つも出来なかったの。姉が代わりに答えようとしたけど、だめだったの。先生が私に、『あなたは必ず学びなさい、必ず修めなさい』といったの。私が何を学ぶのですかと聞くと、先生は『真・善・忍を学ぶのですよ、必ず学んで、必ず修めるのですよ』と言ったの。それで目が覚めたの」。

 それまでに私は彼女に、私たちは真・善・忍を修めていることは重点的に取り上げておらず、私たちはただ煉功によって病気を取り除き健康になり、善い人になるくらいしか言っていなかった。私は彼女に言った。「これは師父のあなたに対する啓発なのよ、私たちが法輪功で学んでいることはまさに真・善・忍なのよ!師父があなたの面倒を見てくださっているのよ!」その日のうち、私は頭の中にある『転法輪』(以前一通り暗記したことがある)をなるべく順番通り彼女に教えてあげた。同時に、今は非常時期の学法だから、ここから出たら必ず『転法輪』を見つけて読むよう告げた。私は、自分が覚えている限り、『道法』、『円満成就に向かう』、『富ありて徳あり』、『真修』などの経文を書いてあげた。夜には彼女を督促し、なるべく法をたくさん覚え、頭の中になるべく法を詰めるよう促した。なぜなら、私たちが一緒にいられる時間がどれほどあるのかわからないからであった。

 残りの日々は、毎日彼女の学法を手助けし、5式の功法を彼女に教えた。ある日、朝起きるとすぐ彼女はある紙を粉々に破った。「何を破っているの?」(私が彼女に書いてあげた経文も同じような紙に書いていた)と私が聞くと、彼女は破りながら言った。「名、利,情を放下しないとね、彼氏のラブレターを破り、今後は考えないことにしたの」実はまたもや夢で師父の啓発があったようだった。このようにして、師父の啓発と見守りの中で、彼女の心性は日に日に向上し、進歩するのであった。

 十日目の日、私が覚えている経文のすべてを彼女に書いて渡し、5式の功法もすべて彼女に教えて間もなく、私はまた移された。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2005/12/30/117570.html