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欧州委員会、共産独裁体制譴責の決議案を可決 (写真) 

 【明慧ネット2006年1月28日】欧州委員会は2006年1月25日、フランス・ストラスブール(Strasbourg)の全体会議で共産主義政権による犯罪を譴責する決議を可決した。欧州委員会はこの決議には「実用的な意義がある」と強調した。

欧州委員会、共産独裁体制譴責の決議案を可決 

 欧州諸国から集まった欧州委員会は、先日、初めて共産主義政権による犯罪を公開し譴責することを可決した。これはヨーロッパによるナチズムによる犯罪を公開し非難して以来、独裁専制に対する半世紀ぶりの譴責で、東ヨーロッパの旧共産主義国に対して歴史教科書を訂正し、共産党独裁下の犠牲者のために記念碑を建設することを要求した。

 スウェーデンの国会議員ゴラン・リンドブラート氏は、全欧州国家(ベラルーシを除く)を代表する欧州委員会でこの決議案を可決したことは、共産党が欧州で生まれたため重要な意義があり、新しい歴史と国際社会に共産党独裁政権を譴責する新しい起点が確立されたと見解を示した。

 決議には共産主義政権による犯罪の数々を記載

 この決議には、共産主義政権による犯罪の数々をすべて記載し、共産主義政権が初めて、大規模な人権侵害で汚名を付けられている。共産主義は政権を奪取して、専制を維持するために、まさしく1968年のチェコスロバキア、1971、1976年および1981年のポーランド、1989年の中国によって例証されたように、虐殺と暗殺体制をシステムに入れ、必要な時にはテロという暴力手段を使い、政権を維持する。暴力と恐怖のルールは一切の共産主義政権に共通する、それは過去も現在も、同じである。

 欧州委員会の決議の内容は、共産主義政権の犯罪は、個々の国の歴史、文化の差異によって異なるが、大体は集団や個人への虐殺、強制収容所で行う虐殺、酷刑、追放、強制労働、飢饉(ききん)、少数民族と宗教の信者への迫害、信仰、思想、言論、およびメディアの自由を剥奪などであると指摘した。

 中国の犠牲者は他国の合計を超える

 不完全な合計によると、共産主義政権下における犠牲者の数は、ソ連2000万人、中国6500万人、ベトナム100万人、北朝鮮200万人、カンボジア200万人、東ヨーロッパ100万人、ラテンアメリカ15万人、アフリカ170万人、アフガニスタン150万人である。

 ソ連の崩壊と冷戦が終わって15年、大量の資料は共産主義とナチズムの間には、本質的相違が全くないことが指摘され、両方のイデオロギーは「完全な社会を建設する」と主張するため、一切の障害を排除しなくてはならない。両方の全体主義体制は専制を維持するために同じ手段を使用した。例えば、青年隊を組織する、学校でイデオロギーを宣伝し、社会に軍事管理を施す、リーダのカルト崇拝、個人の言論の自由を剥奪、反対する者にあらゆる手段を使用して迫害するなど。

 リンドブラート氏は、論議の時に、特に共産主義政権の社会特性について「共産主義政権下に個人の権利と価値は存在しない。もし現在我々が共産主義政権の社会にいれば、今日のこの論議は成立しない。どの共産主義政権下でも恐怖に満ちた社会だ。そんな社会では、個人の思想を自由に伝えることはできない、必ず罰せられるのだ」と説明した。

 共産主義政権の犯罪を譴責するのは、実用的な意義がある 

 欧州委員会は共産主義政権の犯罪を譴責する決議には、特に実用的な意義があり、現在、共産主義政権が、まだいくつかの国に存在しており、その政権下で、犯罪はなお続いていると強調した。

 リンドブラート氏は、「現在、共産主義政権の下の中国で同じ現象を見ることできる。この政権はまだ政権の反対者に酷く残酷な手段を使用している。たとえば、法輪功学習者や宗教の信者などである。多くの人が政権の反対者になると、政権に対する抵抗の力がますます強くなる。これはいい現象だ」と話した。

 共産主義政権の犯罪を全面的に内省する

 今年は東ヨーロッパの共産主義政権が崩壊して15周年であり、欧州委員会は、この機会に共産主義政権の犯罪を全面的に内省するチャンスだと信じている。国際社会は階級闘争とプロレタリア独裁による犯罪について、全面的に深刻な内省と調査をしたことはなかった。国際社会はナチズムを譴責するように共産主義政権の犯罪を公に譴責することはなかった。その結果、一般的に人はこれらの犯罪に対して十分な認識が足りない、そしてまだいくつかの国では共産主義政権は合法なのである。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/1/28/119640.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/1/30/69468p.html)