日本明慧


「中国人民へ正月の贈り物」
—— 欧州議会が共産主義の人権侵害行為を譴責する決議——

 文/梅潔

 【明慧ネット2006年2月3日】46ヶ国によって構成される欧州議会は2006年1月25日、フランスのストラスブール全体会議において共産党の独裁政権の人権侵害行為を譴責する決議が通過した。

 この決議の報告起草者、スウェーデンの国会議員ゴラン・リンドブラート氏(Goran Lindblad)は「欧州議会の全体会議で通過したこの決議は、新しい歴史を創造し、国際社会が共産党による独裁政権を譴責した起点となる。この決議は中国人民へ新年を祝う贈り物なのだ」と話した。

 *人権を踏み躙るのは共産党独裁の本性が致すところである

 欧州議会でこの決議が通過する過程で、「共産体制の罪状を非難する必要性」と題する報告の討論も含む。この報告の第三部分の備忘録の中で、共産党統治は最初から大規模な人権侵害の性質を有していたと指摘した。政権を奪い取って維持するため、共産政権は個人に対する殺害と集団的殺戮を行うだけではなく、その人権侵害行為を統治の機器に溶け込ませたのだ。

 報告は更に第一部分の決議草案の中で、かつて前世紀の統治の中で、東ヨーロッパは、現在もなお依然として世界の幾つかの国家の共産政権も含めて例外なく統治し、大規模な人権侵害を行う性質を持ち、個人、集団の殺戮、強制収容所の虐殺、大恐慌、拷問、奴隷的扱いとその他の形式の大規模な恐怖を含んでいると称した。

 草案の中ではっきりと、これらの犯罪はすべて階級闘争理論と無産階級専政原則に由来していると指摘した。この二つの原則は強制的に共産主義の敵とされている人を「取り除く」とされる。大半の被害者は共産政権本国の民衆である。

 *今では最大規模の共産専制の犯罪──法輪功学習者への迫害である

 大紀元『共産党についての九つの論評』の社説の中から人々は中共による中国民衆の人権を踏み躙った例証を大量に見つけることができる。欧州議会の討論の報告の中でも『共産主義の黒い記録:犯罪、テロと鎮圧」(『Black Book of communism: crimes, terror et repression』)を引用、中共に殺害された人数は少なくとも6500万人、各共産統治地区のトップ、旧ソ連の2000万人をはるかに超えている。

 今では最大規模の共産専制政権の犯罪は中共が法輪功学習者に対する迫害である。99年から今日まで大規模に真善忍を信念として実践する法輪功学習者への集団的人権侵害と迫害は停止することはない。この大規模な迫害は数千万の中国民衆に及び、この迫害も共産専制下の集団人権侵害を譴責する決議に論証として提供したのだ。

 これらの迫害により、少なくとも2815名の無実の法輪功学習者が虐殺された。迫害によって死亡したケースは中国全30以上の省、自治区、市に分布している。明慧ネットの統計によると、2006年1月までで、死亡例発生地区の順位は河北、黑龍江、遼寧、吉林、山東、四川、湖北。迫害によって死亡した中で,女性約54.64%,50歳以上の老人は約57.21%を占める。

 法輪功学習者を迫害するうえで更に手段を選ばず、恐怖の手段は個人に対し、集団的殺戮を含む。労働教養所(拘留所、洗脳センター、各種「法制学習班」など)の中の殺戮、少なくとも40種以上の拷問、強姦、奴隷的扱い。この他に精神破壊と隔離,誹謗、虐め、屈辱、憎しみの扇動、強制的に神経を破壊する薬物注射を含む。

 *欧州議会決議:国際社会は全面的に共産政権を譴責、清算し始めていると認識すべきである

 スウェーデンの国会議員ゴラン・リンドブラート氏は報告の中で次のように詳細に述べた。「共産体制の罪状を非難する必要性」は,筆者はこの報告が全世界の国際社会が全面的にはっきりと見分け、共産主義と専制政治を譴責しかつ清算するために、イデオロギーと国際世論の基礎を提供した。更に多くの国家と地区の政府が国際社会と共に共産政権の人権侵害を譴責する行動の中に参与してくれることを信じている。

 正にモルドバの議員が議論の中で強調したように、「このような人権侵害が再び現れないために、私達の未来のために、私達は必ずこのような犯罪を譴責すべきです」ということである。

 同時に、中国大陸において『九評』が人々の心を震撼させ、毎日数万の民衆がインターネットを通じて、党・団の組織から離脱しています。現在三退(脱党・団・少先隊を指す)を示す人数はすでに760万人を超えている。近い将来、国際的な譴責、中国民衆の目覚めにより、中国大地における共産専制の人権侵害を徹底的に終結することだろう。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/2/3/120003.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/2/10/69827.html