日本明慧


実録 刑場で腎臓を摘出

 【明慧ネット2006年3月16日】私は何年か前に医学院を卒業して、ある大手の病院に配属されました。初めは各科での実習をすることに決まっています。ある日、泌尿器科で実習していた際に、科の主任に刑場の死体運搬作業をする勇気があるかと聞かれて、できると答えると、他の人と一緒に行くことになり、また何を見ても絶対に外に漏らさないようにと教えられました。

 早朝、天気は曇りで、霧の中を車で何時間か走って広々とした野原に止まり、着いたのは刑場でした。普段からも警戒の厳しい所だと実感し、周囲に無用の者など全くいないような所でした。野原の地面に白い粉で線と番号が示され、およそ十何箇所書かれ、死刑執行の担当の警官はすでに定位置で待機していました。

 車は受刑者の定位置から約2、3メートル離れた位置に停止し、しばらくすると、何台かの救急車がこちらに向かって一列に並び、その中に軍用ヂープの救急車もありました。私たちの運転手はこのような場面をよく知っているらしく、傍に並んでいる車を紹介し始めました。「これは北京301病院(北京にある軍隊病院)に属するもので、車のナンバーが布で覆われているは、あれはね…のだ」。

 昼間の日差しは大地を照らし、周りはシーンとしており、突然遠いところからパトカーの警笛がうるさく響き渡り、アサルトライフルを持って刑務所の警官が列をなして入場してくると同時に、しっかりと手足を縛られた犯人が死刑執行の定位置に立たされました。ついに一声の命令を発した途端、犯人は六四式のピストルで後頭部を撃たれました。銃殺刑で即死と確認されれば写真を撮られましたが、まだ息のある者はもう一発撃たれました。

 われわれに割り当てられた死刑者の死亡確認が済んだ後、運ぶために走って行くと、地面は血だらけで、ツヤツヤとした白い脳漿が散乱していました。血液はまだ固まっておらず、そこでの死刑囚は処刑前に「ヘパリン」という薬物が注射されており、これは血液凝固を防止し、臓器を摘出しやすくするためだと聞いたことがありました。私は続いて死者の右足を持ったところ、手は足を縛るための縄がジクジクとしていた。それは死刑者の失禁で濡れたのです。「せえの」と、死体を車の中に投げ込んで手術台に置き、すでに腎臓摘出の手術の体勢ができており、大きな挟みで死者の服を切り始め、もう一人が死体の腹部に「碘伏」という消毒剤を一本流し込んだ場面を見ましたが、その後はどうなったのか知りません。腎臓摘出の過程は早くてだいたい5、6分くらいかかりました。取られた腎臓はアイスボックスに保存されます。そして腎臓摘出が済んだ死体は黒いビニール袋に入れられて火葬で処理されるため、死者の家族は骨と灰しか見ることができません。また一部の死体は他のところに運ばれて行き、その死体の皮膚が剥がされた後に返してくるということもあり(皮は火傷で移植する用途となる)、このように中国では一体一体の死体に対し裁判所から病院に3千から5千くらいの金額を請求しています。 私たちの車は帰途につき、病院の手術室にまだ二人の腎臓移植の手術を待っている患者がいました。彼らは10万元を払わなければなりません。

 この何年間、今までやってきたことが一種の罪悪への参与であると気づくことができませんでした。今日、明慧ネットの報道を見て、「蘇家屯強制収容所」で起きた悪の極みに達した犯行を知ることで、一種の罪悪感が芽生えてきました。自分はこんなに醜い犯行をしているのだと目覚めました。この場をお借りして、本当に死者にお詫びいたします。そして世の人々に警告します、「中国共産党の統治下で人間の思想が知らず知らずのうちに変異していきました。このすべてから早く目覚めましょう。見るに耐えない罪なことを止めてください。こうして甚だしく流されている人もいたのです。それとともに、国外の人々に今の中国でこのように広い大空の下で、まだこんなに醜いことが起きている真相を知ってもらい、中国共産邪党の醜悪な顔を見抜いてください」。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/3/16/122992.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/3/19/70957.html