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台湾法輪大法学会、蘇家屯収容所の調査を要求

文/台湾法輪功学習者

 【明慧ネット20063月21日】台湾法輪大法学会は2006年3月20日、最近報じられた中共当局による臓器売買事件と医療倫理について記者会見を開き、臓器摘出の現場とされる瀋陽市蘇家屯区の遼寧省血栓中西結合病院に対して赤十字などの国際機関が立ち入り調査するよう、呼びかけた。内情者の証言によると、同病院はまだ生きている法輪功学習者から臓器を摘出し、遺体を焼却するなどの疑いをもたれている。

 台湾法輪大法学会は、事件の推移を見守るよう台湾政府にも呼びかけた。また、4月に行なわれる米中首脳会談でこの事件を取り上げるようブッシュ大統領宛の公開状も発表された。公開状の中でさらに、この事件の調査とまだ監禁されている学習者の即時釈放を胡主席に要請するようブッシュ大統領に嘆願した。
台湾法輪大法学会の張清渓理事長
中華民国臓器移植医学会理事・柯文哲医師

 記者会見に中華民国臓器移植医学会理事、中華民国臓器提供学会理事の柯文哲医師、台湾法輪大法学会の理事長を務める張清渓教授らが出席した。柯医師は、中共は暗闇の中で臓器移植を行なっており、臓器移植に関する詳しいデータがないため、ドナーがどういう人なのかが分からないと指摘、知り合いの中国大陸の医師らも「ドナーがだれなのかは移植手術の執刀医も分からない。しかも、聞きたくもなく、知らん顔をしている」、これこそが問題であると述べた。

 台湾法輪大法学会の張理事長は、「中共がこのような収容所を設置し、残酷にも生きた人から臓器を摘出しており、人類の道徳の一端すら見出しがたいこの卑劣な行為は当時のナチスにも劣らない。これは今世紀の最大の人権問題であり、人類の恥でもある。被害者は法輪功学習者だけではなく、良識に背き、中共に殺人犯に仕立て上げられた医師、実情を知らない臓器移植手術を受けた患者をも大きく傷つけた格好となった。これは全人類に対する犯罪であり、国際社会は手をこまねいてはならない事件である」と国際社会の介入を呼びかけた。

 会見場に居合わせたある女性から、「ナチス収容所に関わった人に対する捜査は今でも続いているが、蘇家屯事件が真実であれば、国際組織はその関連機関や関係者の責任を追及するのか」と質問した。

 張理事長は、「当時ベルリンの壁を越えようとした東ドイツ人を射殺した警官らは国際裁判所に有罪判決を言い渡された。彼らは上の命令に従っていただけとは言え、法の裁きから逃れることはできなかった。現在、臓器摘出に関わっている医師らは利益のためにこのことに協力しているため、いつかその代価を支払わなければならない」と答えた。

 最後に、張理事長はこの事件に関わっている医師が即、摘出手術をやめ、蘇家屯収容所に関する情報を提供するよう、呼びかけた。


(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2006/3/21/123346.html