日本明慧


人を救うのは本性と良知の表れ、証拠に駆け出されるのではない

 文/黎鳴

 【明慧ネット2006年4月8日】(明慧評論)我々は日常生活でこのような状況にあうかもしれない。車で道路上を運転しているとき、突然遠くから救急車や消防車のサイレンが聞こえてくる、このとき、みんなすぐにスピードを落とし、自動的に車を道路の路肩に寄せ、救急車や消防車をなるべく早く通過させる。なぜなら、人々は救急や消防の緊急性を知っているからで、これが人々の良知と本性の自然な反応であり、救急車や消防車を止めて患者や火事の証拠を討論するようなことはみたこともない。実際、救急車や消防車は必ず報告をうけてから緊急に現場を赴くもので、もしだれか本当に病気や火事の証拠がほしいなら、一緒に現場にいけばいい。 

 中共の蘇家屯秘密収容所が暴露されてから、どう振舞うかについても似たような状況が現れた。

 最初の証人が中共の蘇家屯秘密収容所の内幕を2006年3月9日にまず明慧ネットで国際社会に暴露した。同じ日、大紀元サイトが同じ証人のさらなる詳細な内容を公開した。証人が収容所に死体焼却炉を設け、6000名の法輪功学習者が、生体から臓器を摘出され、死体を焼却され証拠隠滅されていると証言した。証人が国際社会に明らかにしなかった詳細は、彼が言っているのは昔(約2000年から2003年の間)迫害がピークの時期のことで、このような犯罪がいま規模は小さくなったが、なお続いている。 

 その後、ある自称臓器摘出の執刀医の親族の女性証人が事件に対してさらなる多くの証言を提供した。証言の中で法輪功学習者が生きたままで肝臓、腎臓、眼角膜などの臓器を摘出されてから、死体焼却炉に投げ込まれ証拠隠滅を図ったことが分かった。蘇家屯収容所の運営は2001年から始まり、2002年にピークに達した。6000名の法輪功学習者が秘密裏にあそこに監禁され、生きて帰った人はまだ一人もいない。眼角膜の生体からの摘出対象者は主に老人と子供である。生体からの臓器摘出と焼却炉による証拠隠滅の痛ましさに証人の夫の心は苦しめられた。 

 前の2人の証人に続いて、ある「瀋陽軍区の後方勤務部所属の老人の軍医」と自称した証人がこう証言した:蘇家屯地下収容所はたしかに存在する、臓器摘出はごく普通に行われている。死体焼却炉で死体や生きた人間を焼却することも普遍的に行われている、しかし蘇家屯医院は全国に類似する36箇所の収容所の一つであるにすぎない。数千人を移転するには一日あれば十分で、密封された専用鉄道列車で、完全武装し、夜間に輸送する。「中共の中央」が法輪功学習者を「階級敵人」として、経済発展に必要ならばいかなる処理手段を使うことにも同意し、上に報告する必要もないと述べた。 

 これで、少なくとも3人が国際社会にこの事件を報告した。

  しかし中共は、蘇家屯事件が国際社会に暴露されると、3月27日に急いで「人体器官移植技術臨床応用管理暫定規定」を出して、しかもわざとその実施時期を3ヶ月後の2006年7月1日に定めた。専門家の指摘によると、この3ヶ月の時間差は犯人が証拠隠滅するのに十分な時間を与える恐れがある。翌日、3月28日に、蘇家屯収容所が暴露されてから3週間が経って、中共外務省スポークマン秦剛は記者会見で、公式に蘇家屯収容所の存在を否定し、さらに記者にそこの調査をしていいと言った。外部世界の一般的な見方では、あきらかに20数日間で蘇家屯収容所の殺人証拠を隠滅してから記者を要請している。中共は公然と世界に向けて無頼を働いている。

 2006年4月5日、「中国大陸に赴き、全面的に法輪功が受けた迫害真相を調査する委員会」が、世界に向けて出した「緊急公告」の中でこう指摘した。中国大陸からきた告発によると、2001年から、中国大陸の複数の省市地区に蘇家屯式地下収容所が存在し、秘密裏に監禁されている大量の法輪功学習者に対して生体から臓器を摘出し、それを販売し、死体を焼却して証拠を隠滅する犯罪行為が行われている。このことが2006年3月初め国際社会に暴露されると、3週間のうちに、瀋陽の蘇家屯地下収容所は急いで移転された。それと同時に、中国大陸の一部の医院と移植センターが大挙して臓器移植手術を行っている−−収容所にいる被害者である/生き証人を消すための大虐殺がいま起きている。 

 このような悪魔の蛮行、このような人の命にかかわる大事件、中共が世界に向けて公然と無頼をしていることに対して、一部の人はさらなる証拠を待つという口実でなかなか正当な行動に移らない、これは本当に悲しいことである。

 歴史はすでに人類に痛い教訓を残した、第2次世界大戦中、ドイツナチスがユダヤ人を収容して人体工場とした。最初の証人がナチス収容所の大虐殺を証言しても、当時のアメリカを含む西側社会はこれを重要視しなかった。さらに多くの証拠を待ってからと、結局ナチスの犯罪を2〜3年見逃した。しかしこの間で、さらに250万人のユダヤ人が殺害された。第2次世界大戦が終わって、国際社会はこれに対して「もう二度と同じ轍を踏まない」(Never Again)と誓った。60年後、歴史が人類に過ちを糾すチャンスをくれた。いまなお毎日おきている中共による法輪功学習者への虐殺に対して、今日の人類はこのチャンスを大切にできるのか? 

 「中国大陸に赴き、全面的に法輪功が受けた迫害真相を調査する委員会」の成立が、我々にこのチャンスを摑むための更に実質的な可能性を提供してくれた、人を救うのだ!この21世紀の虐殺を終わらせる、すべての実質的な手伝い、支持、声援及び参加はその厳粛な約束の一部分である。人類に新たな恥を残すな! 

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2006/4/8/124707.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/4/15/71993.html