日本明慧


人類は「二度と同じ過ちを犯さない」誓いを履行するときがきた

 文/荷雨

 【明慧ネット2006年4月14日】中共が3週間の沈黙の後に初めて蘇家屯収容所の存在を否定した直前の2006年3月27日、アウシュビッツ収容所の「第一証人」と称せられたルドルフ・ヴルバ(Rudolph Vrba)さんがカナダで逝去された。彼の逝去は人々に何を示しているのだろうか?

 1944年6月、九死に一生を得てアウシュビッツ収容所から逃げ出したルドルフ・ヴルバさんたちがはじめて同盟国にアウシュビッツ収容所のガス室と死体焼却炉などナチスの虐殺の真相を暴露し、ユダヤ人が危険な状況にいる警報を出したにもかかわらず、その情報があまりにも残酷なので疑われ、国際社会が広範囲に警報を伝えず有効な措置をとらなかった。その後の2カ月間、さらに43万7千人のハンガリーのユダヤ人がその収容所に送られ殺害された。それに対して、歴史家の評論では、少なくとも10万人がその警告で命を守られたが、もし人々が当初その警告を信じていれば、その後数百万の各収容所で虐殺されたユダヤ人の運命は大きく違っていただろう。

 * 歴史はいつも驚くほど似ている

 2000年12月22日に明慧ネットがすでに目立つタイトルで「驚くべき悪辣:大陸の警察が法輪功学習者の臓器販売を企んでいる」と中国大陸からの法輪功学習者の警報を発した。「中国大陸の警察と悪徳医者が大法弟子の臓器を販売しようと企んでいる」、「一部の医院にすでに配分され、石家荘のある中級医院だけで6個の枠をもらえた」などだ。

 中国大陸各地で迫害により死亡した法輪功学習者の体から原因不明の穴、傷、さらに家族の同意なく不法な解剖が絶えず起きていることからみて、2004年6月16日明慧ネットが再び「国際社会に中国法輪功学習者の臓器が盗まれていることに関心を寄せるよう緊急呼びかけ」を発表した。

 2006年3月以来、数人の証人が中共の蘇家屯秘密収容所の犯行を暴露した。2001年から、その収容所は何千何万の法輪功学習者を監禁して、少なくとも4000人が生きたまま心臓、腎臓、眼の角膜および皮膚を摘出され、販売され、死体は死体焼却炉で証拠隠滅された。被害者には老人と児童も含まれている。その収容所の運営は2001年から始まり、2002年が絶頂期になり、そこに監禁された法輪功学習者はいままで一人として生きて出る人がいなかった。中共の軍の関係の医療システムからの証人がこう証言している「全国に蘇家屯に似ている収容所は少なくとも36カ所あり、最大の収容所の番号は672-Sで吉林にあり、そこに全国各地から移送された法輪功学習者および政治犯など12万を超える人が監禁されている。吉林九台地区の第5の収容所に監禁されている人数は1.4万を超えている。中共がいま法輪功学習者を階級の敵とみなしてエスカレートし、それに対して経済発展の需要であれば、上に報告しなくても、いかなる処理手段を使ってもよいと同意している!つまり、法輪功学習者は人ではなくなり、生産原材料で、商品になった」。

 驚く事実が明らかになり、この正常な人類の思惟で想像できない犯罪に対して、悲しいことに、これら多くの人の命にかかわる警告が、過去7年間、中国国内および国外の法輪功学習者が命の危険を冒して、情報封鎖を突破して世界に暴露したこの空前の惨烈な迫害真相と同じく、だんだんと多くの人々、政府、団体と機構がそこからいま起きている団体虐殺犯行を認識し、虐殺を譴責し、迫害の停止を呼びかけているが、しかし、中共の極端な残忍さに対して、国際社会の行動はいかにも遅くて無力であった。

 収容所の問題では、中共が依然よく使った手で騙してかわしてきた。3週間の間、中共が沈黙を保って、証拠を急いで移転し隠滅をはかった。その軍隊医療関係の証人の投書で暴露したように「いま蘇家屯地区に入って調査しても証拠がなく、数千人を移送するのは簡単過ぎる。5000人を移送するには厳密に封鎖した鉄道と列車で一日しかかからない。準備を整えてから、中共は3月27日に「人体臓器移植手術臨床応用管理暫定規定」を出し、人体臓器売買を禁止し、その規定の実施日を3か月後の2006年7月1日にした。そこで、さらに迫害されている証人(法輪功学習者)殺害に十分な時間を残した。翌日、中共外交部は蘇家屯収容所の存在を否認し、わざと国際社会に蘇家屯を調査するよう要請し、真相を知らないマスコミを利用し自分の嘘を広めようとした。中共の悪魔は悪事をすることを止めたことがなかった。

 2006年4月5日、「中国大陸に赴き、全面的に法輪功迫害の真相を調査する委員会」が全世界に向けて「緊急公告」を出した。緊急調査と中国大陸の複数のチャンネルの密告により、中共は収容所の被害者と証人への大虐殺をすでに始めた。天津、黒竜江、遼寧、吉林、北京、河南、河北、湖北省さらに武漢市、湖南、上海、浙江、雲南、安徽、陝西、新疆などの医院と移植センターでは残業続きで、大量の臓器移植手術が行われている。外部世界が懐疑し、手をこまねいている間、時々刻々に残忍な悲劇が起きて、中共の屠刀の下で、多くの血が流れている!

 1936年ベルリンオリンピックから2008年の北京オリンピックに、ナチスドイツの100%経済成長から中共の「表面上の急激な発展」経済に、昔西側の宥和政策から今日の利益最優先に、当時のナチス収容所の人体工場から、中共の秘密収容所で生きた法輪功学習者から臓器を摘出するまで、アウシュビッツ収容所の第一証人への懐疑と遅延から、いま現在中共の収容所の犯罪への懐疑と観望に、神がアウシュビッツ収容所の第一証人ルドルフ・ヴルバさんの逝去を通して人々に注意を喚起している。

 今日、60年前にたてた「Never Again(2度と同じ過ちを犯さない)」の誓いを果たすときがきた!7年が経ち、沈黙、ためらい、臆病と冷淡の中で、数千万の法輪功学習者が「真、善、忍」の信仰を守るため、人類の正義と良知を守るため、もっとも残虐な絶滅的な虐殺に遭っている。この虐殺が、もはや信仰や人権侵害の問題ではなく、これはすべての人の霊魂を拷問している。すべての個人、政府が利益と良知の前で選択しなければいけない。この選択が最終的にそれぞれの人の運命を決定する。

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/4/14/125184.html

(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/4/16/72015.html