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日本の雑誌「VOICE」:中国の臓器移植と法輪功

 【明慧ネット2006年7月2日】雑誌「VOICE」は6月9日発刊の記事で、フリージャーナリストで元日本テレビアナウンサーである櫻井よしこさんの「中国の臓器移植と法輪功」というタイトルの文章を掲載した。文章の中では、法輪功学習者の人体から「生きたまま臓器を取り出す」・・・この情報について「俄かに信じがたい事実であり、その凄まじい実態の一端を国際社会に認識させるきっかけとなった」と指摘した。

 文章では、「4月20日にホワイト・ハウスで開かれた胡錦涛国家主席への歓迎式典で、カメラマンの席から叫んだ中国人女性がいた。女性ははっきりとした英語で叫び続けたという。それは、『法輪功の迫害を停止せよ!』、『生きたまま、信者から臓器を摘出するのをやめよ!』と云う驚くべき内容だった。王文怡というこの女性は米国に移住し医学博士の資格を得た人物で、自身も法輪功を学習している。」と述べられた。

 「法輪功の学習者を弾圧する余りとはいえ、『生きたまま臓器を取り出す』とは、俄かには信じ難い。」

 「中国政府の人権弾圧について、我たちが知っているのは、毛沢東や周恩来が指導し、1955年〜1961年まで続いた大躍進政策で、4000万人の農民や政敵が、或いは1966年から十年間続いた文化大革命で少なくとも1000万人が死に追いやられたことなどである。現在進行形の人権弾圧については十分に報じられてきたわけではなく、全体像はわかりにくいのだが、王氏の告発は、その凄まじい法輪功迫害の実態の一端を国際社会に認識させるきっかけとなった。」

 「ホワイト・ハウスでの出来事から6日後、王氏らは米国バージニア州のマリオット・ホテルで記者会見を開き、自らの行動を説明した。」

 「以下は、『大紀元時報』5月11日の報道による。王氏は記者会見で、99年に中国政府が法輪功を禁止して以降、数え知れない法輪功学習者が行方不明になってきたこと、同時期に中国の肝臓や腎臓移植が激増したことを指摘し、中国の臓器移植センターが対外的に広報している内容を照会した。たとえば、瀋陽の『国際移植センター』の外国語の広告では腎臓移植は2週間から3週間以内で可能だと保証しているというのだ。」

 「王氏は、臓器移植では提供者と患者の血液型とHLAと呼ばれる組織の適合が重要で、一定の適合条件を整えるには一人の患者に対して数百人から数万人のドナーが必要だという。だからこそ、日本でも、適合臓器が見つかるまで何年も待たなければならないのは周知のとおりだ。だが、99年以後、中国各地の主要病院での臓器移植の完成例は現実に『激増』しているという。」

 「統計に信頼がおけず、情報も公開していないのが中国である。上の王氏の発言を確認するのは至難の業だが、中国での臓器移植が顕著な増加傾向にあるのは事実である。」

 「王氏は、中国での臓器移植が“急増”しているのは、多数の行方不明となっている法輪功学習者と無関係ではない、というより、彼らの臓器が使用されていると告発したのである。」

 「中国で死刑囚の臓器が売買されているのは周知であり、国際社会の非難を浴びて中国政府は今年7月1から臓器売買を禁止し、管理を強化すると発表した。王氏は、しかし、現在も法輪功学習者への逮捕と拷問は続いており、拷問に耐えきれずに自殺する者も多いという。そしてその拷問は、臓器摘出を念頭に置き、臓器を損傷しないように腰部や腹部の殴打は注意深く避けられているのだという」。法輪功学習者の臓器移植の執刀をした医者の妻は、王さんと共に記者会見に参加した。彼女は、前夫が生きた法輪功学習者の眼角膜を摘出してから、自己の良心に極めて大きな呵責を感じ、最後はメスを持つ手が震えで止まらなかったことについて話した。

 日本は、中国で現在起きている人権侵害、法治からかけ離れている独裁政治および中国の司法機能の停止など諸問題について、中国共産党に回答を求め、そして中共の反応に対して答えていくべきである。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/7/2/131977.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/7/4/75072.html