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ロシア:中国大使館前で抗議する法輪功学習者は、警官に不法に逮捕された(写真)


 文/ロシアの法輪功学習者

 【明慧ネット2006年7月4日】モスクワの法輪功学習者は、6月30日午後4時頃、中共が法輪功学習者を虐殺し、その臓器を摘出して売買する犯罪に抗議するため、駐ロシア中国大使館の向かい側にある公園の空き地で集会を行った。学習者が集会場所に着くと、大勢の警官がすでに待っていた。1人の警官の代表は、区政府の指導者が集会に賛成しないという口実で、学習者が中国大使館の回りから離れるように、阻止しに来た。学習者は、中国では今集団虐殺が起きており、手をこまねいてはいられないと、警官らに真相を伝えた。警官は「私達は法輪功を知っており、あなた達はみな良い人であることも知っている。私達は区政府の命令を実行するだけだ。あなた達は今ここを離けなければならない。後で区政府の決定に対し、申し立てを行うことができる」と言った。

不法逮捕された学習者は直ちに釈放された

ロシアの憲法によると、ロシアの公民として、関連部門に申告さえすれば、集会を行う自由があると、法輪功学習者は主張している。しかし中国大使館前での集会について、法輪功学習者はすでに2年以上申請し続けたが、ロシア当局は中共の圧力に屈し、ずっと許可を下さなかった。今度の活動の前に、法輪功学習者はまた当地区の関連部門に2回も申請を出したが、どれも理不尽に断わられた。そのため、学習者は、「私達はここでの活動を引き続き行う。これは1人のロシアの公民としての正当な権利を履行するだけだ」と警官に表明した。

最初に来た法輪功学習者は不法に逮捕された
その次に来た学習者は横断幕を広げた

その後、警官は最初に来た法輪功学習者を逮捕し、その次に来た学習者は横断幕を広げたところを逮捕され警察署に送られた。法輪功学習者は鉄のかごに閉じ込められ、尋問(学習者全員は、警官の言い分に賛成せず、今回は不法逮捕であると声明した)を終えたのち、直ちに釈放された。

モスクワ法輪大法佛学会の責任者・イワン・シカチュカ氏(Ivan Shikaqiuk)は、その場で次のような声明を発表した。

「警官の代表は私達の計画した集会を中止させた。区政府の指導者が集会に賛成しないからだという。私達のやり方は合法的で、正義である。ロシアの法律によると、いかなる集会も申告さえすれば良い。関連部門の許可は不必要だ。しかし地方政府は法律を無視し、もし私達が集会を行うなら逮捕すると警告した。私達はただ公民としての権利を履行するだけだ。私達が今日集会を行う目的は、中国で起きている集団虐殺に抗議することで、これは良知ある人々の、やるべきことだ。ロシアの人々も、中共による善良な人々を虐殺する行為に、自分の態度を表明すべきで、これは他人のためだけではなく、ロシアのためでもある。もし誰でも良知を持ち、善の念を持っていれば、このような犯罪はロシアで繰り返されることはない。私達は民衆に理解され支持されると信じる。今日発生したすべてについて、私達は人権の公正を求め、法律に則って訴える」。

当日、「ロシア公民人権委員会」の主席ソフィア・ラッシュトフナ・ドリスカヤ氏(Sofiya Rashitovna Dorinskaya)も、集会現場にいた。「今日の事件は、公民権に対する直接的な侵犯であり、警官の行為は不法だった。今日の事件をプーチン大統領に報告し、法律に則って訴える」と表明した。

「ヘルシンキ人権保護組織」の代表ワェリヤ・二コリス氏も(Valeriy Nikoliskny)、集会現場にいた。「今日の事件は、国家の民主に対する破壊であり、公然と人権に背く行為であった。このような不法な行為は国家に極めて大きな傷をもたらす」と表明した。


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2006/7/4/132123.html