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オーストラリア外務大臣ダウナー氏の誠意のない和解に、法輪功学習者の訴訟は続いた(写真)


 文/オーストラリアの法輪功学習者

 【明慧ネット2006年8月14日】オーストラリアの法輪功学習者は、2006年8月8日朝10時に、中国大使館前で抗議活動および記者会見を行ない、外務大臣ダウナー氏の誠意のない和解を受け入れることはできないと発表した。外務大臣という権力を利用して規約免除を理由に、キャンベラにある中国大使館の外で横断幕を広げ、音楽を流すことに対して出した禁止令を取り下げる訴訟は続いた。

 訴訟は13カ月前に起されて以来、オーストラリアンキャピタルテリトリー(ACT)最高裁判所は、ダウナー氏に禁止令を下すための権利があったという証拠を提出するように何回も要求した。ダウナー氏は、それを再三延期し、「和解」を勧めた。7月24日、ACT最高裁判所はダウナー氏に9月4日前証拠を提出するように命令した。提出しなければ自ら責任を取らなければならないという。次の公聴会(Directions Hearing)は9月11日に決めた。

 

記者会見で、原告のひとりの戴志珍さんは次のように話した。和解を要求したダウナー氏は禁止令を取り下げ、原告の訴訟費用まで支払いすると同意したが、禁止令を下すことは間違っていると認めなかった。そして禁止令を下す権利もまた保留したままである。こんな誠意のない和解を受け入れないと話した。これからオーストラリアの法輪功学習者はまたこのような禁止令を下されることに直面するかもしれないと話した。

 戴志珍さんは、今年4月に温家宝氏がオーストラリア訪問中に、ダウナー氏は法輪功の横断幕の前でバス3台を駐車するように命令したということを例として話し、「やり方を変えても、ダウナー氏が中共を支持することははっきりしている。訴訟を続ける目的は中共に屈服し、オーストラリアの建国精神を放棄したダウナー氏を暴露するためである」と話した。

 もう一人の原告・章翠英さんは、ダウナー氏が中共に尻尾をふるため、連続49カ月法輪功学習者がキャンベラにある中国大使館の外で横断幕を広げ、音楽を流すことを禁止した。このような振舞いはオーストラリア公民としての権利を酷く影響した。しかも中共は法輪功学習者の生体から臓器を摘出し、販売することは、まさに全世界の人類に犯罪を犯していると話した。

 さらにダウナー氏は、法輪功グループがスピーカーを24時間使用したと民衆に嘘をついた。それは本当のことではないと章翠英さんは言い、オーストラリアの法廷は正義だと信じると言った。「たとえ外務大臣でも、もっと権力のある人でも、人権に違反すれば必ず罰を受ける」と話した。

 法輪功のスポークスマンのケイ・ルーべック(Kay Rubacek)さんは、法輪功グループはこの4年間中に初めて、NCA(National Capital Authority)から横断幕を地面に固定することができるという許可をもらえた。NCAの方針によると、どのグループも毎月3日間は横断幕を地面に固定することが申請できるのに、ダウナー氏の禁止令は4年も私達の権利を奪った。

 メルボルンからきた元オリンピック銀メダリストのジャン・ベッカー(Jan Becker)さんは記者会見で次のように話した。国際オリンピック委員会(IOC)に中国の人権問題に関する4000部の署名を提出し、委員会主席のジャック・ロッジ(Mr Jacques Rogges)氏はもうすでに中国オリンピック委員会に質問をし、返事を要求した。陳情の内容は、1.中共の法輪功学習者に対する臓器狩り事件の指摘。2. 国際オリンピック委員会(IOC)が、中国政府が2008年全世界の法輪功学習者にビザを発行し、中国で滞在する期間の権利を保障すると要求した。3. 国際オリンピック委員会(IOC)は中国政府の法輪功学習者へ対する迫害を制止するように手伝うべきだ。迫害を止めないなら、中国はオリンピックを行う資格なんかない。

 ジャン・ベッカー(Jan Becker)さんは、ダウナー氏は彼の権利を乱用したと話した。彼女の祖父はオーストラリアの自由と民主のために戦って来た。彼はオーストラリア公民として言論の自由のを奪った。オーストラリア公民の自由を尊重してほしいと話した。

 横断幕事件の背景:

 2002年3月、当時の中国外交部長・唐家セン氏(現在、国務院国務委員)が豪州を訪問する少し前に、外務大臣のダウナー氏は中共に屈服し、中国大使館前で横断幕を掲げることや音楽を流すことを禁止する特別行政命令を発行した。法輪功の横断幕と音楽は中国代表団と中国大使館の威厳を侵害したという。それから4年以上連続して毎月この禁止令を発行した。オーストラリアの法輪功学習者である章翠英氏と戴志珍氏は、この証明書の発行は違法であり、市民の権利を侵害するものだとしてダウナー氏を提訴した。3年間、法輪功学習者はひたすら外務省とコミュニケーションが取れるように努力したが、積極的な返事を得られなかった。章翠英さんと戴志珍さんは2005年6月9日に、オーストラリアンキャピタルテリトリー(ACT)最高裁判所に訴訟を提出した。この禁止令の発行は違法であり、市民の権利を侵害するものだとしてダウナー氏を提訴し、禁止令を取り下げるように要求した。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/8/14/135525.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/8/16/76894.html