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少なくとも7人のパイロットの法輪功学習者が迫害されている(写真)

 【明慧ネット2006年8月28日】東方航空会社の元機長である袁勝さんは『九評』を伝え、脱党を勧めたために上海空港の610(法輪功取締本部)に脅かされてやむを得ずアメリカに亡命した。明慧ネットの統計によると、今まで迫害されているパイロットの法輪功学習者数は少なくとも7人に達している。そのうち、劉平さんは死亡した。

 袁勝さんによると、一人のパイロットになるのが非常に難しく、優れた体質とずば抜けている技術を持つだけでなく、厳格な訓練を受けなければならないという。これらの優秀のパイロットは法輪功を信仰するために迫害されて死亡したが、これはこの国やこの民族に対して巨大な損失となっており、彼らの運命に比べると、私の境遇はまだましである。
北京空港操縦士の申文傑さん(左四)はアメリカに飛行訓練の証書を受け取った
申文傑さんと婚約者である董翠芳さん。董翠芳さんは迫害で死亡、申文傑さんは5年の懲役刑を言い渡された。


 劉平さんは労働教養所に苦しめられて死亡

 明慧ネットの報道によると、2002年はじめごろ、天津市双口労働教養所は20代の優秀なパイロットである劉平さんを苦しめて死亡させた。1999年7.20後、中共が法輪功を弾圧してから、劉平さんは関連部門に法輪功の真相を伝えたために勤務先に除名された。2000年に双口労働教養所に拉致された。そこで法輪功への信仰を放棄しないためにカビが生えているプラスチックのごみ置き場で毎日22時間のごみ分別作業を10間以上続けさせられた。10日後、彼は結核病になり、しかも全身にひどい疥癬が生えた。家族が劉の釈放を強く求めたが、天津市610の責任者は「劉が法輪功への信仰を放棄しない限り、労働教養所の中に死んでもらう」と言いふらした。

 労働教養所は結核の広がりを防ぐために、劉さんを一つの個室に隔離した。毎日22時間の仕事を引き続きやらされた。実情を知る人によると、2002年のある朝に20時間を連続仕事してきた劉さんが横になってからもうおきることがなかったことを警察が気づいた。全身が腐ったため、血や肉、膿など衣服とくっ付いてしまった。

 その後、警察は刑事犯に「誰が偽の証明書を出してくれたら、直ちに釈放する」と言ったが、ちょうど一人の犯人の母親がある病院に勤めているため、早く釈放されるために彼の母親が偽の死亡証明書を出してくれた。これで劉さんは合法的に火葬された。

 婚約者が監獄に虐殺され、北京空港のパイロットである申文傑さんが5年の懲役刑を言い渡された

 申文傑さんは1995年大学に入り、1997年北京空港が北京の高等学校でパイロットを募集していたときに、申さんは数回の厳格のテストを経て採用された。その後、飛行技術がずば抜けているために北京空港が彼をアメリカに派遣したが、アメリカで訓練を受けた後に彼はすぐに優れたパイロットになった。

 申さんは北京で仕事をしている婚約者である董翠芳さんは1996年から法輪功を修煉し始め、2000年に更なる迫害を避けるために、二人がやむを得ず路頭に迷うことになった。2001年に法輪功の真相を伝えたためにつかまり、二人は同時に北京順義看守所に監禁されていた。2年後、二人とも順義区裁判所に5年の懲役刑を言い渡された。董翠芳さんは北京大興看守所に移されて8日目に看守の田鳳清氏に拷問されて、わずか28歳の若さでこの世を去った。

 法医学者の検死報告によると、董翠芳さんは拷問されて死亡したという。彼女の遺体は見ていられず、膝以下は黒紫色で、右の肩の骨と筋肉が分離されており、全身に傷だらけになっている。

 また情報によると、申さんは現在大興に監禁されており、生死不明の状態である。

 パイロットの教導員である牟迎勝さんは「真善忍」の三文字を貼っただけで三年の労働教養を言い渡された。

 かつて袁勝さんと一緒に仕事をした事のある東方航空会社済南分社のパイロットの教導員である牟迎勝さんが1949年に生まれ、中共の航空学校の一期生であり、2001年末に「真善忍」の三文字を貼っただけで三年の労働教養を言い渡された。労働教養所に牟迎勝さんは厳重の高血圧を患った後に一時出所したが、勤務先の610人員は毎日彼の家に来て彼の法輪功への信仰を放棄するよう勧めているが、彼の日常生活がはなはだしく妨害されている。

 ほかの迫害事例

 明慧ネットの報道によると、李鳳友さんは南海艦隊の少尉で、パイロットであり、退役後、珠海空港のパイロットとなった。法輪功を修煉していたために2000年妻とともに珠海の洗脳班に拉致され、現在李さんは不法に5年の懲役刑を言い渡されて、広東省の四会監獄に監禁されている。

 広州の法輪功学習者・張国良さんは南方航空会社の若手パイロットであり、2004年8月にひそかに拉致され、2005年4月に不法に4年の懲役刑を言い渡された。

 白洪志さん(60代)は大佐パイロットであり、ハルピンに在住していた。2002年5月に理由なしに警察につかまり、南岡区看守所に閉じ込められた。

 中国北方航空会社三亜分社のパイロットである段さんと妻(スチュワーデス)は法輪功の真相を伝えるために上京したが、二人とも会社に除名された。

 中国北方航空会社大連分社の乗務員である張燕さんも法輪功の真相を伝えるために上京したが、会社に除名された。現在行方不明となっている。

 また、香港の人権組織の情報によると、74歳の中国初代パイロットである於長新さんは中共の二級勲章の受賞者で、空軍指揮学院の教授である。空軍指揮学院が現在使っている教科書は彼が編著したものである。於教授は1993年から法輪功を修煉し始めた。実情を知る者によると、江沢民の自ら出した指令の下で、於教授は不法に18年の懲役刑を言い渡された。現在軍隊の監獄に監禁されている。彼の奥さんも同様な迫害を受け、不法に10年の懲役刑を言い渡されたという。

 袁勝さんの話によると、現在海外に流れてきたパイロットの法輪功学習者が受けた迫害情報は迫害されているパイロットのわずか一部のものに過ぎないという。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/8/28/136559.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/9/7/77750.html