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台湾:党派を超えた立法委員の連署により中共の生体臓器摘出の調査を立案(写真)


 文/台湾の法輪功学習者

 【明慧ネット2006年10月4日台湾立法院(台湾の最高立法機構)の委員108人は行政院に対し、中国での臓器狩りの情報を正確に台湾人に伝えるための予算編成を連署で提案し、9月26日に立法院で通過された。提案者の一人、国民党の立法委員・黄昭順議員は9月29日、中国での臓器狩りについて、国際組織が関心を示し、介入することは重要不可欠であると話した。台湾法輪大法学会理事長の張清渓氏は、本提案における党派を超えた連署と支持に感謝を示した。

 
黄昭順立法委員

黄昭順氏は、元民進党立法委員の頼清徳氏と連盟提案を行う予定だったが、時間の都合上、間に合わないという理由でそのままにしていた。 黄昭順氏の提案に連署した立法委員数は計108人になる。

 黄氏は、「生体からの臓器摘出は非常に反人道的であり、国際組織と医学上の常識に反し、全ての人権に違反しているため、我々は全ての国際組織が必ず介入すべきである」と表明した。

 また黄氏は、中国で進行中の臓器狩りについて、「いま、国際社会が積極的に対応しなければ、これから、中国におけるその犯罪の規模がますます拡大する可能性がある、違法な臓器移植の件数もさらに増加するかもしれない。非常に深刻な人権問題だ。国際社会で議論を引き起こし、この犯罪を一刻も早くやめさせるべきだ」と発言した。

 国民党立法委員の邱鏡淳氏も、中共による臓器摘出、販売を大変残念に思い、現在たくさんの人が広州の病院で臓器移植を受けている事を知っており、人間性を忘却して臓器を盗み取る行為を停止するよう中共に要求した。

 立法委員の楊仁福氏は、人権に関する議題全てに関心を持っている。中共による生体からの臓器摘出、移植は反人道的であり、医療水準と安全、道徳の問題だけではなく、このような犯行に如何なる国家も注目し、本提案を支持するべきであると表明した。

 民進党立法委員の頼清徳氏は2006年9月26日の立法院議会で臨時提案を提出し、行政院で予算を編成して台湾民衆が臓器移植に関する正確な情報を理解できるよう希望した。頼氏は、「(中国で)盗まれてきた臓器が台湾人の体に移植されるのは、台湾の国際社会でのイメージにダメージを与える」と指摘、立法院がカナダの国会議員、あるいは中国の臓器狩りを独立調査した調査員などを台湾に招き、台湾の民衆に真相を伝えるべきと提議した。

 中国の臓器移植機構のホームページでは、「早ければ1週間、長くても1ヶ月で適合する臓器が見つかる」と宣伝しているため、多くの台湾人患者は、中国に渡り臓器移植を受けた。黄氏は、「台湾民衆が中国大陸で臓器移植を受けるのは、援助がない場合、移植を待つ時間が長すぎる場合などがあると思うが、しかし、このような人道に反した移植方法には反する」と示した。

 一方、黄氏は、「中国当局はまったく法治を尊重する意識がないため、台湾人が中国で(違法な)臓器移植を受けるのは、後に刑事責任を追及されるかもしれない」との見解を示した。

 張清渓氏は、中国では移植に提供する臓器があるようだが、医師は殺人により臓器を売っており、医師が命を助けるという天職に完全に背いており、恐ろしい事であると指摘した。

 張氏と黄氏の考え方は一致しており、中共による臓器収奪、移植は増加する可能性があるとの懸念を示した。中共も現状が長く続かない事を知っているので、できる範囲内で、全ての方法を尽くして、販売可能な臓器を処理して、できるだけ多く金儲けをしようとしている。

 *党派を超えて連署し、中国の人権を重視

 台湾法輪大法学会理事長の張清渓氏は、党派を超えた連署に感謝を示し、台湾は人権を重視しており、この提案の通過により、中共に更なる圧力をかけ、中国の人権問題を重視するよう望んでいると示した。

 張氏は、中共による生体からの臓器摘出事件に対し、一部分の台湾人は横暴すぎて信じられないと思っているだろうが、立法院が(中共による生体からの臓器摘出行為を調査し、報告書を発表した)2人のカナダ調査員を招へいし、もっと多くの正確な情報を台湾民衆に伝えたい、と話した。

 法輪功学習者の魏氏は、中共による臓器摘出、販売事件が世界に暴き出されて以来、これについて台湾衛生部門は台湾民衆に十分な説明をしなければ、この犯罪をそのまま放任した事になるため、私たちは行政部門に対し、一定の経費を充て、宣伝を行うよう要求した、と話した。

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2006/10/4/139307.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2006/10/8/78767.html