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甘粛省の法輪功学習者・蘇安州さんは迫害され、生死不明

(明慧日本)甘粛省の法輪功学習者・蘇安州さん(56歳男性)は蘭州市鉄道会社の退職者で、妻の耿翠芳さんは自営業をやっており、息子の蘇偉さんは1985年に生まれた。家族3人は常に睦まじかった。

 しかし、1999年7、20以後、蘇さんと耿さんが法輪功を修煉していたため中共に甚だしく迫害されていた。

 2000年12月下旬、蘇さんと耿さんは法輪功の真相を伝えるために上京したが捕えられた。耿さんは西果園看守所に監禁され、2001年10月になってからはじめて釈放された。蘇さんは鉄道看守所に15日間監禁されてのちに、平安台労働教養所に送られ、1年の労働教養を科された。

 2002年、蘇さんはテレビ信号をハイジャックして法輪功の真相を伝えたが、その後、警察は彼を捕えようとずっと構えていた。2002年6月13日、当地の警察が彼を捕えた。翌日、警察が蘇さんの妻をも捕えようと企んで蘇さんの家を囲んだ。逮捕状や逮捕理由のない警察に対し、耿さんはドアを開けなかった。警察がドアを破って突入しようとしたが、更なる迫害を避けるため、耿さんは6階の窓からロープで脱出しようとした。しかし、ロープが切れたため墜落し、重傷を負った。警察は家の周囲を取り囲んで、救急車の進入をも妨害した。緊急処置を受けられず、耿さんはその場で死亡した。すると、警察は彼女のポケットから鍵を取り出して家に入り、数万元の通帳を奪ったほか、指輪やネックレスなどの装身具を没収した。

 2002年8月、中共がテレビ信号をハイジャックしたという理由で、蘇さんに10年の懲役刑を言い渡した。同年9月、蘭州市看守所に移され、そこで残酷な迫害を受けていた。

 父母が迫害されていた間、息子の蘇偉さんは難病を患っており、2006年6月に親戚や近所の人が蘭州市監獄と連絡を取り、危篤状態に陥っていた蘇偉さんの世話をするよう、当時直腸がんを患っていた蘇さんの釈放を求めた。しかし、監獄は蘇さんが法輪功への信仰を放棄しないからという理由でその要求を拒んだ。

 蘇偉さんが死亡する2006年8月4日の前日に、蘇安州さんは数人の警官の監視の下で、家に戻った。当時、蘇偉さんの全身は浮腫が強く、両足も同様の状態で、しかもずっと液体が流れ出ていた。蘇安州さんは臨終の息子を見て何も言わずただ、息子の頭を軽くなでていた。蘇偉さんは「お願いだから、お父さんを釈放してください」と警察に言ったが、この光景を見たその場にいた人たちで涙を流さない人はいなかった。数分後、警官は蘇安州さんを監獄に連れ戻した。

 現在蘇安州さんは甘粛省蘭州監獄に監禁されている。最近の情報によると、直腸がんを患っている彼は病院に運ばれたが生死は不明である。

 2007年5月5日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/4/26/153516.html