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CIPFGは中国胡・温両氏に、法輪功迫害中止を呼びかける書簡を提出(写真)

(明慧日本)「法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)」と、デービッド・キルガー氏(カナダ前アジア大洋州局長)はこのほど、中国の胡錦濤・総書記および温家宝・首相宛に公開書簡を送り、この先の2ヶ月以内に、法輪功愛学習者および軟禁状態に置かれている人権弁護士・高智晟氏に対する迫害を止めるよう呼びかけた。書簡の中では、北京五輪の開催準備と、法輪功に対する「人道に反する罪」の迫害が、中国国内で同時に進行していること自体が全人類の恥であると糾弾した。

カナダ前議会議員のデービッド・キルガー氏(上左)と、CIPFGの4大支部団長=北米支部団長のルブン・バーク氏(上中)、アジア支部団長=頼清徳氏(上右)、欧州支部団長=カロリン・コカス氏(下左)、豪州支部団長=アンドリュ・バレット氏(下右)

 CIPFGの世界における4大支部を代表する政治要人は公開書簡で、法輪功学習者が中国でこれまでに8年間もの間に受けた迫害に対して、自分自身が迫害を受けたのと同じように感じるとし、特に昨年に明らかになった生きた法輪功学習者の臓器が摘出され売買されたことに対して、驚愕させられたことを強調し、中国各地で監禁されている十数万人の学習者の安否を気遣うと述べた。

 公開書簡は、迫害を中止させる期限を今年の8月8日(来年の五輪開催日までちょうど1年)に設定した。それでも迫害が中止しなければ、世界にいる300人以上の同団体構成員は、世界的規模の北京五輪ボイコット運動を発動すると強調した。

 以下は公開書簡の全文。

 尊敬なる胡錦濤中国国家主席、温家宝首相殿

 われわれは「法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)」世界4大調査団の代表であり、世界各国の政治要人、宗教指導者、弁護士、医師および人権活動家300人以上の構成員から依頼を受け、貴殿にこの書簡を送り、法輪功団体およびその支持者に対する迫害を直ちに停止し、そして「生体からの臓器収奪」の告発に関して、事実を確認するために国際社会の調査を受け入れることを厳粛に求めます。

 社会公正および基本的人権に関心を寄せているボランティア団体として、われわれは法輪功団体が過去8年間に受けた迫害は、自分自身が迫害を受けたことと同じように深刻に受けとめています。国連および人権団体の報告、ならびに国際メディアの報道によると、中国当局による無辜の民衆に対する弾圧は、すでに数千人の命が奪われ、法輪功学習者に対する拷問の数々と、その被害者数および彼らに与えた心身の傷の深さに、われわれは驚愕するばかりです。特に、ここ1年間において、生きた法輪功学習者からの強制的な臓器収奪の事実を聞き、大いに不安を感じています。いまだに十数万人の法輪功学習者が中国各地に監禁されており、随時に拷問または臓器摘出の危険にさらされていることを考えると、われわれはこれ以上沈黙を守る理由はまったくないという結論に達しました。

 明らかに「人道に反する罪」である今回の迫害は、貴殿が始めたのではないことは存じていますし、あなた方は、多くの中国人が残酷な目に遭っている今回の災難を終結させようと試みられたことも知っています。まさにこの点において、われわれはあなた方には善良、そして国家指導者として人民に対してあるべき責任感をお持ちであると分かっています。それもあなた方に今回書簡をお送りする理由の1つです。

 われわれは中国に対して敵意はなく、反対に、われわれは中国に対して好意を寄せており、中国人の友であり、特に5千年の中国文明には敬意を払っています。中国人は歴史を鑑にするとよく言われるように、歴史も貴殿の行動のすべてを真実のままに記録しています。幸いに、貴殿は、善と悪を選択する機会がまだあるのです。

 北京五輪は確かに中国人民にとっての機会です。国際社会が善意に五輪開催権を中国に渡したときに中国政府が承諾したように、普く価値を持つ人権を含み、中国人民が多方面において受益ができることを期待しました。

 しかし、われわれが見たのは、2001年から今日に至るまで、中国の人権状況は改善するどころか、それ以上に悪化しています。甚だしきに至っては、文明社会では決して許されない生体からの臓器収奪行為が発生したことです。

 われわれは、北京五輪開催と同時に、「人道に反する罪」の迫害が中国で同時進行していることは、全人類にとっての恥辱であると深く感じています。そのために、貴殿に対して、権力を活用し、法輪功団体および高智晟弁護士など良心を持つ人々への迫害を終結させることを考慮するよう申し入れ致します。

 また、われわれは実際に、本年8月8日以降に実施予定の北京五輪ボイコット運動を計画していることについて、隠す必要はありません。世界各国でわれわれに同調する多くの有識者が参加されると思われます。しかし、これらの計画を実施する必要があるかどうかは、貴殿のこの先2ヶ月間の知恵と勇気にかかっているのです。

 誠意を込めて

 法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)

 北米支部団長:ルブン・バーク(ユダヤ教指導者。カナダ東部腎臓基金会臓器提供委員会主席)

 欧州支部団長:カロリン・コカス(英国上院議員)

 アジア支部団長:頼清徳(台湾立法委員)

 豪州支部団長:アンドリュー・バレット(豪州議会議員)

 デービッド・キルガー(元カナダ外務省アジア大洋州局長、『血にまみれた臓器狩り』調査報告書著者)

 2007年6月13日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/6/11/156713.html