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「5次元空間」を論ず

(明慧日本)アメリカハーバード大学の理論物理学者リサ・ランドール博士(43)は、かつて核分裂の実験において、意外にも若干の粒子が突然消えてしまったことに気づいた。彼女はこれらの粒子が人類の見えない「5次元空間」(A 5th Dimension)に飛び込んでしまったという仮説を大胆に立てた。これこそが、なぜ粒子が突然姿を消してしまったかの原因である。

 最近の何十年来、物理学界は、我々人類の4次元空間(3次元空間+1次元時間)を超えた余分の空間或いは他の空間が存在することを信じている。「闇のエネルギー」と「闇の物質」の発現も、なおさら科学界を震動させ、現在の物理理論を以って解釈できない現象である。そして多くの物理学者は、多次元空間の存在ないし無数の宇宙の存在を認めている。

 通常のString理論と異なり、ランドール博士の提唱した「5次元」の余分の次元は無限になるかもしれない。もっとも重要なことに、彼女は余分の次元空間の存在が実験を以って測定できると表明した。膨大な40億ドルにも上る費用にもかかわらず、ヨーロッパ原子核研究センターが、地下100メートル余りの深さにスイスとフランスの国境に世界最大規模の粒子加速衝突機を建設している。もし粒子が再び消失すれば、人類の見えない「5次元空間」の存在を実証することができる。

 もし「5次元空間」或いは他の空間の存在が実験によって証明できれば、宇宙、時空、生命などに対する従来の世界観を覆し、人類に新たな視野を開くに違いない。例えば、他の空間では物質やエネルギー、生命まであるかもしれない。我々の3次元空間の物質が他の空間に入り込めば、当然ながら他の空間の物質やエネルギー、生命が我々の空間に現れるかもしれない。それゆえに、いわゆる「不思議な現象」が生じるわけである。霊魂があるかどうか? 他の空間はあるのか? 我々が関心を持つ、このような種々の奥深い問題が、他の空間に関わっているのか? 他の空間の存在は、自ずとこれらの問題の答えに有力な手がかりを与える。

 現代人は信じがたいかもしれないが、巨大な出費で支える西側実証科学の研究テーマは、実際に古い中国文明にあっては何の秘密でもない。昔から、中国の修煉界においては、直接に他の空間を認識でき、その上修煉の達人たちは他の空間に入ることもできる。

 多くの人は、西側の科学が巨大な出費と資源を以って他の空間の存在を実証することができるわけはないものの、中国の古代では何の現代化の機器もなかったし、なぜ他の空間を探索することができたのだろうかと疑っているかもしれない。実際は、現代の人々はすでに中国の古代文明を理解できなくなった。中国の古代文明が現代の科学より発達しているというならば、それは深い意味が含まれている。

 正しい方法を用いれば、宇宙や他の空間、生命の奥義を探索するには複雑な科学機器は無用である。さもなければ、科学機器を使用するとしても宇宙と生命の奥義は永遠に謎のままであり、人類の認識を超えている。例えば、中国の修煉界はずっと前から、時々他の空間が自ら微かに現れることを認識していた。すなわち、「蜃気楼」の現象は、他の空間が我々の空間に反映された例の一つに過ぎない。

 中国古代の文明は、西方科学と異なる、もう一種の宇宙、時空と生命を探索する道である。多くの人々が科学の限界性を十分に認識したが、中国古代文明の真髄をあまりに認識していない。実際は中国古代文明の歩んできたのが近道であり、「四両も千斤を撥じく」のである。

 従って、法輪功の修煉は、自ずと他の空間やそれに関わる不思議な現象などに触れることがある。事実に基づいて、法輪功は現代科学の認識を超え、まったく中国共産党の中傷した「迷信」ではない。却って法輪功は不思議な、超常的な科学である。将来において、人類はそれに気づく日がきっとやってくる。

 2007年8月15日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/8/14/160806.html