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曹愛華さんの遺体は葬儀場に1年間近く安置され、家族は真相究明を求め陳情中


 文/新疆阿克蘇大法弟子

(明慧日本)中秋節(注:旧暦の8月15日、今年は9月25日。中国では家族が団欒する日と伝えられている)を前に、大法弟子・曹愛華さんが亡くなってから一周年が経とうとしている。この一年間、曹愛華さんの息子は葬儀場に安置されている母親・曹愛華さんの遺体を守護し続け、ほかの親族らも、曹愛華さん死亡の真相究明を求めるために、絶えず奔走し続けている。

 2006年11月1日、曹愛華さんは新疆の「兵団女子労働教養所」に収監された。曹愛華さんの夫もその後、妻と面会するために、1千キロ離れた自宅からこの刑務所に駆けつけた。妻が法輪大法の修煉を堅持するため、これまでに3回にわたり監禁されていた。3度目となる今回は、すでに二ヶ月以上監禁された。妻に面会できた夫は、すこし気持ちを落ち着かせることができた。夫は、妻の強靱な眼差しと落ち着いた態度をみて、義理の父親が愛娘の逮捕で強いショックを受け重病を患ったことを、口にできなかった。

 その後、夫は危篤の義理の父親の看病をするためすぐに自宅に戻った。しかし10日も経たない内に、夫は現地の公安から、妻は刑務所で危篤状態に陥ったと告げられた。夫は妻が入院している刑務所近くの病院に駆けつけた。対面直後、 (監視する警察が目を離した隙に)妻は夫に、刑務官から拷問を受けたことを明確に伝え、体の一部の傷を見せた。食べさせたみかん汁を飲み込むのも苦しい妻を前に、夫の心は引き裂かれたように苦しかったという。わずか10日間しか会っていなかったが、妻は極度に衰弱した。まさにその時の妻の眼差し、そのものが自分を支えて、当局の強い圧力に屈することもなく、妻の死の真相究明を求める信念を貫いてきたと、夫は後に語った。 

 妻と対面した後、日常用品を買うため、夫は一旦病院を出た。病院に戻った時、妻はすでに刑務所に戻ったと知らされた。曹愛華さんが拷問を受け重体に陥り、手遅れになったため、病院側が責任を背負いたくないことから、曹愛華さんを強制的に退院させたのか?曹愛華さんの夫は周辺をよく見渡すと、病床のそばに血痕があった。看護婦に問いただしたら、曹愛華さんが吐いたのだと答えた。その後、曹愛華さんは再度病院に搬送されたが、直後に彼女は亡くなった。上記のように、一日の間に、重体の曹愛華さんは入退院を繰り返させられた末、帰らぬ人となった。苦しみのあまりに、夫の心の震えが止まらなかったという。

 (病院で警察に監視される状況において)妻のその時の眼差しと合図が深く夫の心に刻まれた。妻の遺体を拭く時に、夫は彼女の背中と腰部にひどい傷跡があるのを発見した。強く殴られたとしか考えられない。妻が血を吐いた理由も分かった。また、下腹部には針の跡があり、そこから出血が止まらなかった。内臓の血液が流れ出ているのではないかと推測されている。

 現在、曹愛華さんの遺体は新疆の五家渠地区付近の葬儀場に安置されている。息子は依然母親の遺体を守護し、家族は彼女を殺した人への責任追及を求め続けている。幸せの家庭が壊される人間悲劇がこのように隠ぺいされている。 

 2007年9月29日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/9/26/163362.html