日本明慧
■印刷版   

ドイツ:デュッセルドルフ市の集会で、人権聖火を応援(写真 )


 文/ドイツ法輪功修煉者・鍾東

(明慧日本)2007年10月27、28日、ドイツのデュッセルドルフ市でスキーの世界大会が行われ、35万人の観客が訪れたという。10月22日〜28日は全世界人権聖火活動週間である。「法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)」ヨーロッパ支部はより多くの人々に中国での人権侵害を伝え、特に中共による法輪功への迫害に人々が注目と関心を寄せてほしいと、27日〜28日(週末)を利用して、デュッセルドルフ市中心部の広場で大規模なイベントを開催し、「中国でオリンピックと人権迫害を同時に行ってはいけない」と人々に呼びかけた。

CIPFGドイツ代表・Volker Dietzさんが講演

IGFM 代表・Koeper さんが講演

ドイツ各地からきた民衆は人権聖歌リレーに参加し、支持を表明した

 今回のイベントは、大きな二つの内容がある、すなわち土曜日の大規模な集会と日曜日のデモである。土曜日は各団体代表の講演、音楽会や個人のコンサート、社会各階層の人々が自由に参加できる人権聖火リレー、及び夜7時のキャンドル・イベント等があった。日曜日には法輪功修煉者による大規模パレードがあった。

 イベントに参加した組織と団体は国際人権組織、中国民主戦線、全ドイツ学生学者連合会、及び人権聖火活動を支持する芸術団。個人では、O-タウン・ゴスペルシンガーズ合唱団、ルール地方バック・アレイ・グループ、ギリシアの歌手・アントニスさん、世界的な著名クラリネット奏者のG・フィールドマンさん、及び中国民族音楽演奏と中国語での歌があった。ドイツのマスコミWDRとRheinbote、及び中国語のマスコミの「希望の声」、と「アジア自由テレビ局」の数人の記者が取材に当たった。

 CIPFGヨーロッパ代表のVolker Dietzさんは講演の中で、「中国でオリンピックと人権迫害を同時に行ってはいけない」という人権聖火イベントの内容と主題を紹介した。彼の講演内容はドイツのメルケル首相に郵送された。

   法輪功修煉者の劉維さんと王臻さんも集会で講演し、中共政権の犯罪行為を非難した。劉維さんは2001年〜2003年の間、法輪功を修煉し続けたため、中共の迫害を受け、北京の刑務所で16カ月間監禁され、法輪功修煉者だけを対象に行われていた徹底的な健康診断の様子を目の当たりにした。その中で数人の名前を書かなかった法輪功修煉者達が不思議なことに刑務所から「蒸発」して(姿を消して)いた。去年になって、法輪功修煉者を対象とした生体臓器狩り事件を知り、これらの人たちは生体臓器狩りのドナーになったことが分かった。恐らく、「蒸発」した同修者は臓器が取られ、死体が処分されたに違いない。王臻さんは2001年〜2003年の間、上海の第一労教所で2年間監禁され、その間、2人の法輪功修煉者が目の前で打たれて殺されたのを見た。この事件の殺人犯は何の罰も受けず、逆に中共から賞金を貰っていた。王臻さんも迫害され、身体障害者になり、今でも両手で杖を付いて歩くしかできない。

 国際人権組織の代表・ボルマンさんは集会で講演し、中共の生体臓器狩り事件を暴いた。同時に各階層の人々に呼びかけ、中共の人権迫害を阻止し人権のないオリンピックをボイコットしようと訴えた。

 世界的な著名クラリネット奏者のG・フィールドマンさんは乗る予定であった飛行機が故障のため、遅れたが祝電を送り集会を祝福した。彼は祝電の中で、中共の人権迫害はオリンピックの精神から遠く離れている。人権なくしてオリンピックなしだと述べた。

 NR(Humanistischer Verband )のコホさんは講演の中で、「中国で生体臓器狩りが行われている。これは決して人間の行為ではない。猛獣よりも酷いことだ。この卑劣な行為には言葉がない。スポーツが大好きな自分は、2008年の北京オリンピックを絶対ボイコットする。すべての人々がこのボイコットに参加して欲しい。同時に、私もこの人権聖火イベントが政治、経済とスポーツ界のリーダーたちを目覚めさせ、一日も早くこの邪悪な蛮行を停止させるべきだ」と述べた。

 集会はコンサートと演奏、歌などが人々に平和の素晴らしさと、伝統文化の美しさを共有させ、人々の心を動かし、観客たちは涙を流しながら見ていた。

 午後2時のリレーにはドイツ各地から来た民衆、オランダ、ベルギーから来た民衆、及びドイツ留学中の2人のアメリカ人女子学生が参加した。皆インターネット経由で、友人やチラシなど様々なところから情報を得てリレーにやってきた。今後も自分の友人に伝え、献金、署名、Tシャツの購入などでこの人権聖火リレーを支持したいと表明した。

 2007年10月31日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/10/29/165507.html