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米議員は中国大使へ書簡を送付、生体からの臓器摘出を停止するように呼びかけた

(明慧日本)ニューヨーク州29選挙区のジョン・R・クール Jr. (John R. Kuhl, Jr.) 国会議員は2007年11月1日、中国駐米大使館の周文重大使宛に書簡を送り、中国側は生きた法輪功修煉者を対象とする臓器摘出告発を調査し、直ちにこうした人権侵害を停止するように要求した。

 書簡全文:

 拝啓

 周文重大使殿

 私がこの書簡を記した理由は、中共政権は許可を得ずに監禁された法輪功修煉者の生態から臓器を摘出したという告発について、関心を表したいためです。私は、選挙区の住民達と、すでにこの厳重たる人権侵害問題について相談しました。この事件に関して、中国政府はいかなる調査を行っているのかという直近状況および情報を、なるべく詳しく提供していただくよう、お願いしたいのです。同時に、この残虐な犯罪行為を停止させるように対処していただきたいのです。

 目撃証人の証言によると、監禁された法輪功修煉者らは封鎖された貨物列車に詰め込まれ、各収容所に送られ、そこには外科医師と死体を焼却して証拠を消すための炉が備えられています。カナダ議会前議員デービット・キルガー氏と国際人権弁護士デービット・マタス氏は、共同で報告書を発表し、上記の証言が紛れもない事実であると証明しました。さらに、両氏は2000年から2005年にかけて、中国国内で行われた41,500例の移植手術に使われた臓器の出所が不明であると示しました。

 それ以外に、かつての遼寧省血栓中西医結合医療センターのある職員は、2001年以来、当センターでは約6000人の法輪功修煉者が監禁され、しかも多くの修煉者から腎臓、肝臓及び角膜を摘出したと内密情報を漏らしました。この証人の話によれば、臓器を摘出された修煉者らは、死体を焼く炉に投げられ、焼き焦げた木炭と紛れてしまったといいます。

 私はニューヨーク州西部国会選挙区の住民達から、ロチェスター市のロチェスター博物館と科学センターで、『人体の不思議展』が行われていると聞きました。住民達は人体の出所を心配していると私に伝えた。彼らは一部の人体が、おそらく強制的に臓器を取られた被害者らによるものではないかと憂慮しています。

 このような事件から、我々は必ず全力を尽くし、全世界各地の人権侵害を制止しなければならないと思うようになりました。国会人権幹部(Congressional Human Rights Caucus)メンバーとして、私はすべての国は自極力国民の基本的な人権を保護し、全力を尽くして人権を踏みにじる行為を是正すべきだと思います。もし、国際社会は強制的な臓器摘出の告発を放っておけば、それは職務怠慢です。何の行動も取らないことは、もっとも基本的な人権と自由を軽視することに等しいのです。

 そのため、今日、私は大使に書簡を記したことにより、調査を行い、監禁された法輪功修煉者からの強制的な臓器摘出を制止させることに、支持の意を示したいと思います。同時に、大使よりこの方面において、中国政府が活動を展開しているという関連情報をなるべく詳しく提供していただきたく、よろしくお願い申し上げます。大使がこの事件に関心を寄せていただくことに大変感謝致します。ご返信をお待ちしております。

 敬具

 ジョン・R・クール Jr.(John R. Kuhl, Jr.)

 英文副本:ニューヨーク州29選挙区のジョン・R・クール Jr. (John R. Kuhl, Jr.) 国会議員から中国駐米大使・周文重氏に送った書簡

 2007年11月8日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2007/11/8/166179.html