■日本明慧 http://jp.minghui.org/2007/11/24/mh250910.html 



オーストラリア:陳紹基訴訟に対する中国政府介入を公開(写真)

(明慧日本)シドニーの法輪功修煉者は2007年11月14日正午、法務長官事務所前で記者会見を行い、陳紹基の訴訟手続きに中国政府が介入を試み、法務長官事務所に圧力をかけたことを露呈した。

法務長官事務所前で記者会見する法輪功修煉者

(左から)謝イエン原告、李富英原告、原告法廷弁護人アンジェラ・ケイト、原告弁護人ケリー

 陳紹基は広東省政治法律委員会書記および公安庁長など、いくつかの役職を務めてきた。1999年7月20日に中国共産党が法輪功修煉者に対する迫害を始めて以来、陳は積極的に迫害に手を染めてきた。陳は610弁公室を直接率いて、警官に命令、監視、管理、援助、教唆し、法輪功修煉者に対する洗脳、再教育、攻撃を推進した。陳紹基はこれらの罪を償うべきである。生きている法輪功修煉者から臓器を取り出し移植する行為も広東省で行われている。

 2006年2月、陳が代表団団長としてオーストラリアを訪問した際、法輪功修煉者の李富英さんと謝イエンさんが、ニューサウスウェールズの高等裁判所に拷問の犯罪者として陳紹基に対する訴訟を提出。高等裁判所では何度か審問が行われた。陳は裁判所の要請に応じず、原告は欠席裁判を申請。法廷は法の支配に従い、薄煕来に対する欠席裁判同様、申請が受け入れられることを期待している。

 中国大使館からオーストラリア法務長官事務所に宛てられた手紙が、法務長官事務所の弁護士から裁判官に渡され、原告側は驚いた。手紙では、法務長官側が第三者として裁定するように法廷に要請している。法廷は審問の2週間延長を決定した。

 法廷弁護士:欠席裁判はオーストラリアの法律に準じるもの

 原告法廷弁護のアンジェラ・ケイト氏は法廷を出た後、記者に語った。2006年2月の訴訟提出以来、被告はなんら応答していない。オーストラリアの法に準じれば、被告が28日以内に応答しなかった場合、原告は欠席裁判を申請する権利がある。

 陳紹基の外交官の特赦免除権適応の可能性について、ケイト弁護士は、人権侵害の関与しない通常の訴訟であれば特赦免除権の適応はありうるが、陳の場合、国際人権条約を侵害しており外交官特赦免除権が適応されるべきではないと語った。法制はすべての人間を公平に扱うべきものであり、勝訴への確信を表明。原告の欠席裁判申請はオーストラリアの法に準じ、当然起こるべきものと見なしている。

 原告弁護士:欠席裁判の阻止をたくらむ中国共産党

 原告弁護人は、法務長官事務所の弁護士が、法廷に第三者として裁定することを要請する手紙を提出した事実を表明。手紙は中国大使館からオーストラリア法務長官事務所に宛てられたもの。手紙の明確な内容は原告には知らされていない。

 前中国大使館高官 陳用林: 薄煕来に対する欠席裁判は非常に心強い

 かつて中国共産党の外交官を務めていた陳用林さんは次のように語っている。法廷に手紙を送り付ける形ではなく、法務長官事務所から直々に代表者が出向いたことは、中国共産党から前代未聞の圧力がかかっていることを示している。江沢民が起訴された時でも、このようなことはなかった。

 陳用林さんは、薄煕来に対する欠席裁判は非常に意義あるものだと語った。中国共産党は事実が暴露され、恥をさらすことを恐れている。法廷の要請に応えず、代理人を出廷させることもしない。法輪功迫害に関する中国国外の訴訟はこれまで無視されてきた。薄の敗訴は中共に打撃を与え、法輪功修煉者の迫害に積極的な高官の上から下までを震え上がらせた。薄の判決は法輪功がオーストラリアの主流社会で認められたことを示す。人道にもとる迫害は、主流社会で幅広く非難されており、薄煕来の敗訴は法輪功修煉者だけでなく、中共の独裁政治に抵抗する者にも勇気と希望を与えるものだ。

 薄煕来の判決は中国共産党を憤慨させたと陳用林さんは語る。陳紹基も同様に欠席裁判で負けることになれば、次々に中共の高官が欠席裁判にかけられることになる。中共は豪州政府に対して、外交を打ち切るか自由貿易条約を取り消すなど、豪州経済に多大な損失を与えかねないことで脅迫したにちがいない、と陳用林さんは推測する。陳紹基の判決に特権付与が考慮されるように、これらの脅迫をテコにして中共が豪州政府に圧力をかけた可能性がある。

 原告:陳紹基の汚名は歴史に永遠に刻み込まれる

 原告である謝さんは、法輪功の真相を人々に伝えただけで労働教養所に2年3カ月拘留され、監獄で残虐な拷問を受けている。最初の48時間は、つま先がほとんど地面に着いていない状態で窓の金属枠から吊るされた。その後3日間にわたり、1日18時間吊るされた。その他、長時間にわたって縛られ、強制的に食べ物を体内に入れられ、洗脳され、1日16時間の労働を強いられるなどの拷問を受けた。謝さんは幸いにも国外に救出された。陳紹基のような迫害のトップに立つ人物がオーストラリアに裁かれることを強く望んでいる。豪州政府が中共の圧力に屈せず法の威徳を守り、薄同様に公平で合法的な判決が陳紹基にも下ることを願っている。謝さんは次のように熱く語った。「訴訟を続けていきます。多くの友人が助けてくれています。正義感のある多くの人々がこの訴訟を推し進める私たちに手を差し伸べてくれています」。

 陳紹基の昇進は法輪功修煉者の血で染まっており、その汚名は永遠に歴史に刻み込まれていると謝さんは強調した。

 2007年11月24日

(中国語: http://minghui.ca/mh/articles/2007/11/15/166608.html

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