■日本明慧 http://jp.minghui.org/2007/11/27/mh282579.html 



豪州:法輪功迫害の中止を訴える議員候補、中共に脅迫される

 文/豪州法輪功修煉者

(明慧日本)豪州・ニューサウス・ウェールズ州ワリンガ選挙区の連邦議員立候補者のパトリシア・ピーターソン(Patricia Petersen)氏は連邦総選挙の前夜、駐豪州中国大使の章均賽に手紙を送り、法輪功に対する迫害を停止し、中国で不法に監禁されている法輪功修煉者を直ちに釈放するよう要求した。かつ自分は中国政府が人権改善に努力するまで北京オリンピックに対するボイコットを呼びかけ続けると表明した。手紙を出してから2日後、ピーターソン氏は中共のスパイに脅され、生活を掻き乱された。

 選挙前の活動の中で、ピーターソン氏は自分の選挙区の住民である陳慕カンさんの母親で、香港住民の曾愛華さんが法輪功を修煉し、法輪功の真相資料を制作したため、中共に不法に刑を言い渡され、拘禁されている事実を知るようになった。更に法輪功が受けている迫害の真相を分るようになったピーターソン氏は2007年11月13日に駐豪州中国大使の章均賽に手紙を送り、中共に法輪功に対する迫害をやめるように要求した。

 手紙は次のように述べている。「私はあなたが直ちに以下の事件に注意を払うよう切に要求する。陳慕カンさんの母親で、法輪功修煉者の曾愛華さんは2006年5月22日に上海で法輪功資料の制作と伝播に携わったと疑われたため捕えられた。曾さんは年老いており、人道主義の原則により、彼女は必ず直ちに釈放されるべきである」。

 「国家として、中国は自国の法律を制定し行使する権利がある。しかし、人類の普遍的価値である人権はこの権利を超越している。中国(中共)は8年以上にわたって、法輪功を消滅しようと企んだ。1999年の時、すでに7千万の法輪功修煉者がいた。中共は同様に民主運動の活動家、弁護士、人権擁護活動家、宗教者、ジャーナリスト、労働組合組織者、チベット仏教、非政府教会員をも迫害している」。

 「中国は2000年オリンピックの招致に失敗した。その理由は深刻な人権侵害である。2008年オリンピックの招致活動では、人権の改善を約束したが、いまだに約束は果たされておらず、却ってずっと悪化している」。

 「中共がその暴行と人類の生存価値に対する軽視、および人権に対する厳重な侵犯を改めるまで、私は豪州政府に北京オリンピックをボイコットするよう呼びかける」。

 「特に指摘したいのは、陳さんの母親は豪州の国民でないので、豪州の議員候補者である私、或いは豪州政府と無関係という言い方は許されない。中国は主権国家だが、しかし依然として普遍的な人権保護の法則の制約を受けている」。

 「陳慕カンさんの母親の安全を保証し、彼女を直ちに釈放するよう、私はあらためて呼びかける。まさに彼らがオリンピックの招致活動で承諾したように、それを実現して始めて中国政府は人権迫害の問題を解決しようとしていることを世界に示すことができる」。

 ピーターソン氏は数日前にハワード豪州首相にも手紙を送り、中共が法輪功修煉者に対する迫害をやめるまで、豪州は北京オリンピックをボイコットすべきだと呼びかけた。11月17日ワリンガ選挙区での討論会で、選挙民が法輪功に対する迫害を停止させるために、どんなことを行なうかと質問したとき、ピーターソン氏は自分がハワード首相に手紙を書いたことを公に公表し、かつ当時その場にいた、現在豪州の保健相を務めている、議員候補者のトニー・アボット(Tony Abbott)氏、およびすべての観衆らに2008年の北京オリンピックを一緒にボイコットするように、かつ中共の労働教養所で作られた可能性のある安い商品を買わないように呼びかけた。彼女はまた、豪州政府の現在のやり方はまだ不十分であると示した。

 ピーターソン氏は取材を受けて、「私には分かっているが、彼ら(中共)が採った行動は不法であり、道徳を重んじず、それは不法な逮捕である。私にとって、法輪功は邪教ではなく、それは完全に中共自らの定義である。まずは、彼ら(法輪功修煉者)が不法に逮捕されること自体正しくなく、また彼らを長期に亘り強制的に転向させるのも驚きだ。豪州政府は何らかの行動を採らなければならない」と述べた。

 現在、中国の人権に注目させ、迫害停止を呼びかける「人権聖火」はちょうど豪州でリレーされている。ピーターソン氏はオリンピックの機会を借りて、法輪功問題を国際上に持ち出すべきだと述べた。

 「特にわれわれが人権聖火をリレーしている期間中、豪州政府は立ち上がり、中国の人権侵害について対応すべきだ。中国政府はこのように法輪功修煉者を扱ってはならない。これは非常に驚くべきことで、オリンピックのこの時機を借りて、この問題を国際社会に持ち出すべきだ。豪州政府と豪州の人々は中国の法輪功修煉者に関心を持ち、彼らが受けるべき人権の保護を受けさせる責任がある。迫害がただ今発生している情況下で、まさに現在何らかの行動を採るべきだ」。

 手紙を出して2日後から、ピーターソン氏の生活が掻き乱され続けた。2007年11月15日、彼女が章均賽に宛てた手紙の差出人住所に何者かが潜入し、恐喝の物品を残した。当日、彼女は2人の中国系のスパイに尾行された。

 脅迫に直面して、ピーターソン氏は「私はこれらのために尻込みしない。私はそれらを暴露する。私に対するこれらの恐喝と脅しは私に事実を話すことを阻止する企みであることを知っている」。

 「(中共の妨害について)私は少しも疑わない。まさに今、ニューサウス・ウェールズ州の1人の議員候補が中共の妨害活動の被害者になった」。

 「私が駐豪州中国(中共)大使に手紙を送った後、何者かが私の自宅に侵入し、私のアパートに恐喝の物品を残した。しかも私は2人のスパイに尾行された。彼らはもっと効果のある方法で私を脅すべきだ。豪州で、彼らは慎むべきだ。私に対するこれらの脅迫と脅しは、私がこのことを暴露することを阻止するためだ」。

 ピーターソン氏はかつて中央クイーンズランド州大学とクイーンズランド州科学技術大学で教師をしたことがある著名な脚本家で俳優である。彼女は2UEとB105ラジオ局の特別テーマのシンポジウムに参加したことがある。2004年の連邦総選挙で、彼女は現在豪州の保健相であるトニー・アボット(Tony Abbott)氏と戦い、有名な議員候補者になった。

 2007年11月27日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2007/11/21/166917.html

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