■日本明慧 http://jp.minghui.org/2007/12/06/mh075394.html 



小学校教科書の「天安門偽焼身自殺事件」から思いついた(二)(写真)

(明慧日本)

 無神論が中国に何をもたらしたのか—「民は何の食を以って天と為すのか」

 中国大陸のマスコミは、「『食』面埋伏」(食品においての落とし穴)といった言葉を使って中国社会が抱えている食の安全危機を表現している。「国民は物を買ったり食べたりする時にいつも、まさか私はスダンレッド(Sudan Red)を食べているのか、まさか私は豚の赤身剤(Pig Ractopamine)を飲んでいるのかと不安や心配で胸がひどく締め付けられる。」これについて、中国民衆は、確かに同じように感じている。中国消費者協会の2007年度調査報告によると、「悪質な偽物」問題が消費領域において1位に上っている。

 例えば、「揚げパンに粉石鹸を混ぜる」や「スダンレッドを使って鴨卵の赤い黄身を作る」、「下水道から食用油を取り出す」、「うなぎに避妊薬を与え、速やかに肥えさせる」、「不法に薬品を回収し、暴利を貪る」、「澱粉避妊薬偽造事件」、「偽塩500トン発覚」、、「ダンボール肉まん事件」、「人工卵」等々、暴露された案件は氷山の一角に過ぎず、いずれも目にすると、ハラハラさせられる。

 2004年5月、元阜陽市劣質ミルクパウダー事件の調査チームの担当者、国家食品薬品監督管理局局長の鄭篠萸氏は、記者に「物を食べる時に心配しますか」と聞かれた時、率直に「今、人々は皆、時にはハムがだめになった、時には肉もだめになった、そして時にはニラもだめになったと、何か食べられるのか分からなくなっている。私も一庶民でもあり、このような視点から見れば、私も同じように心配している」と話した。

 皮肉にも、この13億の中国人の健康と生命安全を見張る監督局長が、汚職と職務怠慢という理由で死刑を言い渡された。鄭氏事件から、中国において食の安全問題がどれほど深刻になっているかが示された。

 2006年度のドイツ「ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞」を受賞した『中国の危ない食品—中国食品安全現状調査』(中国語:『民以何食為天—中国食品安全現状調査』)(周勍著、2004)において、大量の食品偽造案件が網羅された。タイトルの「何の食を以って天と為すのか」という悲しい訴えから、今日の中国において偽造の悪質食品はいたるところに氾濫し、庶民は施すすべがないことが反映されている。

 附録:中国における一部の悪質食品

「粉石鹸を入れたら、揚げパンは大きく膨らんでおいしく見え、その上小麦粉も節約できる。」

「豚肉や牛肉、スイカ、トマトに水を注入したら、水も肉や果物、野菜の価格で売れる。」

「豚の飼料に赤身剤を投入したら、豚は速やかに成長し、しかも肉は赤身ばかり。毒があってもかまわない。売れればよい。」

「屠殺される前の羊にアトロピン(atropine)を注射したら、肉の質は鮮やかできれいになる。」

「かびが生えた米の粉に漂白剤ロンガリット(Sodium Formaldehyde Sulfoxylate)を混ぜたら、上級の米の粉に変わる。」

「小麦粉に安い滑石粉か白い塗料粉を混ぜると、小麦粉は白くてきれいになる。その上、重量が増えることによって、コスト削減も実現できる。」

「工業アルコールに水を入れ、お酒を作る。簡単に金儲けできる。」

「長く蓄えた米に工業油を塗ると、ピカピカになって新米の価格で売れる。」

古いアワととうもろこし粉に色を染める。『費用対効果』が抜群。」

「まず小便をする。尿に桃と杏を浸せば重くなりきれいになる。そして価格も自ずと上がる。」

 関連リンク:

 「小学校教科書の「天安門偽焼身自殺事件」から思いついた(一)(写真)」 http://jp.minghui.org/2007/11/22/mh231662.html

 2007年12月6日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2007/9/13/162592.html

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