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真相を伝え、衆生を救い済度するときに取り除くべき誤った考え方

(明慧日本)最近、ある正義の人士はネットを通して二通目の公開状を発表しました。これに対してよく書けたものだと褒め称えている同修がいます。それから、海外の中国臨時政府が成立されてから、毎日時間をかけてネットでその動きに関心を寄せている同修もいるのです。私もその公開状を読みましたが、ここでこのことについて同修の皆さんと交流したいのです。

 この正義の人士は二通目の公開状の中で一通目の手紙を出してから、たくさんの法輪功学習者からの電話をもらい、その中の一部分の学習者は涙を流しながら感謝の意を表したと言いました。常人が我々のために正義のある行動をしたから、電話をかけて、彼が美しい将来を選ぶことに対して喜びの気持ちを表すならば、それは理解できます。しかし、涙を流して感謝することにもならば、それはちょっと常人の善意の有る行動を師父が教えた法を正されることや我々が神通を使って邪悪を取り除くことよりも重要と見たことになり、それに力があると見てしまうのでは有りませんか。

 我々はずっと前から真相を伝え、人を救うときに一つ気をつけなければならない問題があると思います。つまり、表から見れば、当事者ははっきり意識していないでしょうが、それは一回また一回常人がこの迫害を制止し、終わらせるのを望んでいることであり、もっと深く考えれば、それは我々が常に師と法と固く信じることができず、自分を修煉者と見なさず、常人と混同してしまうのではないでしょうか。

 1999年7.20以降、大法弟子は法を正す修煉の時期に入り、己を修めながら真相を伝え、衆生を救い済度しています。これまで明慧ネットで邪悪の迫害を暴露し、真相を伝える文章がたくさん掲載されています。それはもちろん修煉者の慈悲心です。しかし、ここ数年の間、一つの現象もだんだん目立ってきたと思います。それは常人が真相をもっと受け入れやすく、済度されやすいようにするために、いつも常人の次元や立場に立ち、真相を伝えてからは、常人に支持してほしいということです。例えば、常人の中でのある程度能力や権力、社会地位のある正義の人士にこの迫害を終わらせてほしいとか、普通の常人に良知と正念を持って悪者の悪行を排斥してほしいとかいう考えを持っているのです。元々これらの考え方ややり方は真相を伝え、人を救う時の慈悲と知恵であるはずですが、ここ数年は、このことにおいて、一部の修煉者は知らないうちに執着してしまい、内心から常人が我々のためにこの迫害を終わらせるのを望んでおり(私は一部分の真相を伝える文章を読んでこのように感じた)、そして、内心から常人社会での誰かの常人が大法と師父の名誉を回復してくれるのを望んでいるように思われます。

 大法弟子の皆さん、我々がすべての超能力を賦与された今日に至り、またこのように無意識に大法弟子を常人での普通の人よりも低い地位に置くのは、恥ではありませんか。我々がこのような考えを持っているからこそ、一部分の常人は大法修煉者をひたすら迫害されている何の力もない団体と見なし、真相を聞こうとしないのであり、常人の中の悪者は憚らずに同修を迫害し、真相を伝える言葉に耳を傾けようともせず、我々が人として持つべき尊厳を踏み躙っているのです。

 この数年、同修たちの文章の中には確かに苦痛、どうしようもない、常人に頼るという気持ちや考えが含まれているように感じています。それは法理に対する理解の不足であり、我々の正念と神通を抑制することにもなると思います。

 ここで私は他の空間での経験を少し述べたいと思います。ある時、私は邪悪にとり囲まれて、正念を発しても効き目が無かったのです。そこで、私は直ちに自分の心理状態が正しくないことを悟りました。つまりその時、私は一種の苦しさとどうしようもない気持ちを抱いていたのです。すると、私はすぐに心理状態を調整し、和やかな気持ちを保ちながらまた正念を発しました。そうしたら、私を取り囲む邪悪が瞬く間に壊滅され、私が天に向かって上がっているのを感じました。

 実は我々が一心不乱に心を静めて法を学ぶ時、何も考えないようにして、落ち着いて煉功する時、主意識がはっきりしていて念力を集中して正念を発する時、随時浮かんできた妄想を抑制する時、これは皆大法に符合している超能力を持つ表れではないでしょうか。

 人を救うことであれ、己を修めることであれ、我々は正念を集中しながら自分を正に帰す時は皆、超能力を持っており、そして邪悪を取り除き、衆生を救い済度する作用を果たしているのです。我々のこの正念と威力は大法が与えているものであり、この正念と威力をまた絶えず衆生に感じさせるようにするべきです。

 師父はすでに明らかに教えてくださいました。「正念は神威を顕し、天上に戻ることは待ち望みではない。」(《師父からの新年の挨拶》)

 この文章をもって同修の皆さんと励まし合いたいと思います。皆で更によく行っていきましょう。

 2008年2月16日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/2/4/171724.html