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「真善忍美術展」がニューヨーク州の州都オールバニで開かれた(写真)

(明慧日本)2008年2月15日の晩、ニューヨーク州の州都であるオールバニ地区(Albany)、スケネクタディ市(Schenectady)のプロクターズ(Proctors)劇場で「真善忍美術展」のレセプションが開かれ、現地の有名な画家や、愛好者らが会場に集まった。来場者らは作品が表現する平和を称賛すると同時に作品が伝えた迫害の真相に衝撃を受け、もっと自由を大切にしなければと実感し、中国で起きている法輪功への迫害にもっと関心を寄せたいと示した。

 美術展は2カ月間開催する予定で、プロクターズ(Proctors)劇場が催した中国の旧正月を祝う祭典シリーズのひとつである。当日、法輪功修煉者の芸術家らが創作した各種の作品20数点が展示された。これらの作品は法輪功修煉者の穏やかで安らかな一面を描写するとともに中国で起きている法輪功修煉者への迫害をテーマーにしたものである。
画家の陳肖平さんが来場者に説明している
美術展に来場したプロクターズ劇場のポスターデザイナー・Peter Hughesさん(左)とRichard Lovrich(右)及びマネージャー・Kathy Javisさん(中)


 妨害に屈せず、美術展を予定通り開催

 プロクターズ劇場の2人のポスターデザイナーである、ピーター ヒュウーエス(Peter Hughes)さんとリチャード ロヴリッチ(Richard Lovrich)さんの紹介で今回の「真善忍美術展」が当劇場で開催されることになった。芸術を愛する彼らは、毎年たくさんの絵画展を鑑賞するのだが、1年前に2人はニューヨークのマンハッタンで「真善忍美術展」を観て、深く印象に残り、法輪功修煉者の受けた迫害シーンに描かれた一枚一枚の絵に衝撃を受けた。

 Peterさんは「その時、この美術展をこの街に持って来たいと切に望みました。作品は多くの画家のそれぞれの風格がありました。これらの作品を展示する場を設けたかったのです、何故ならば、作品はとても美しく、すばらしいからです」と話した。

 「これ程大勢の中国の画家が西洋画で自分の作品を表現して、大きな成功を収めたことを見て、実に深く印象に残りました」と長年マンハッタンに在住しているリチャードさんは言った。

 「真善忍美術展」は中国当局が法輪功修煉者への8年以上にも亘る迫害の残忍性を直接暴露する絵画展であるため、中国大使館から直接何度も妨害され、会場提供側に場所を提供することについて解約を強いられた。これに対し、劇場マネージャーのキース ジャービス(Kathy Javis) さんは「スペースを提供して、様々な情報を人々に知らせるのが私の使命ですから、如何なる基準も審査に加えることはありません。皆さん自身の意志で判断できるからです。私たちには心の準備があり、いささかも左右されません。こちらにも基準がありますので」と述べた。

 レセプションで、張昆ルン教授自ら、「真・善・忍」の理念を堅持するだけで、中国当局に2年身柄を拘束され、拘禁中様々な拷問を加えられた迫害体験を話し、来場者に作品の表現した全ての内容は実話であることを証言した。

プロクターズ劇場マネージャー・キース ジャービス(Kathy Javis )さんは書道家の劉宝春さん(左)の書いた「真・善・忍」の三文字を受け取って、とても喜んだ

 法輪功修煉者の作品についての詳しい紹介を聞いて、キース ジャービス さんは非常に感動し、彫刻家と書道家の劉宝春さんに「真・善・忍」という三文字を記念として題字にしてもらった。彼女は「以前、法輪功が受けた迫害について何も知りませんでしたが、今日、こちらの芸術家たちの自らの体験を聞き、『真・善・忍』を知るようになりました、これこそ私の求めていたものです」と話し、家に帰ったら題字を額に入れて飾りたいと言い、記念として、絵画展に展示された作品の一つを購入した。

 テレビ局で番組の司会を10年も勤めていたアン パニロ(Ann Panillo)さんはこれらの絵と芸術品はとても精美で、技巧上も素晴らしく、心が打たれたと教えた、彼女は「法輪功についてもっと知るようになりました、自由に表現する権利がない上、単純に煉功することさえ禁じられているなんて、悲しすぎます」と話した。

 アンさんはまた「このような独裁国家だと政府が有する権力が大きすぎます、良心に背いて物事を動かしかねません。この絵画展を観て、ごく普通に手に入れている自由をもっと大切にしなければと思いました」と話した。

 この迫害は第二次世界大戦中に、ナチスがユダヤ人に加えた迫害に似ていて、当時誰もが迫害に対し、制止の声を上げた人は1人もいなかった。今起きていることは当時と同じである。ユダヤ人は無辜であったが、たった1人の人間の決断によって弾圧が起きた。今の法輪功も当時のドイツと同じように、殆どの人は収容所が存在することは知りませんでしたとアンさんは指摘した。

法輪功の書籍を購入したカメラマンのニコル カンパン(Nicole Kampon)さんは早速本を開き、読み始めた

 カメラマンのニコル カンパンさんは展示された作品の表現の仕方、格調と技術はとても良かった、深く印象に残ったという。そして、作品で描かれた迫害の場面に衝撃を受けた。「一体何が起きたのか知りたかった。絵画展を観て、とても悲しくなりました。彼女たちは信仰のために刑務所で拷問を受けていたのですね」。美術展で法輪功の書籍を購入したニコル カンパンさんは早速その場で本を開き、読み始めた。

 定年退職したニューヨークのソフトウェアエンジニア・ロナルドさんは法輪功について、少し知っていて、法輪功に迫害が起きていた事も知っていた。今日、自ら迫害を受けた方々の話が聞けて、本当に良かったと話した。彼は美術展を撮影して記録した、これは特別なイベントだからと言った。

 ロナルドさんは「絵画展は皆それぞれ違いますが、あまり東洋の絵画の展示会を観る機会がないです。この美術展中、一部の作品は非常にリアルで美しい、深く印象に残りました、画風はまったく斬新なものです」と述べた。

 プロクターズは百年の歴史をもつ劇場で、今年、オールバニ地区(Albany)の地域建設と文化復興事業に重要な役割を果たしている。毎年、劇場で各文化、芸術団を招いて公演を行うため、オールバニ地区(Albany)の文化と芸術のコミュニティセンターのような存在となった。当劇場が主催した中国の旧正月を祝う催しは神韻芸術団の2月15日から17日までの華人新年祝賀祭が、今回の催しのクライマックスとなる。

 2008年3月11日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/2/17/172637.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/2/25/94770.html