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北京法輪功修煉者・於宙さんが迫害により死亡 妻は監禁(写真)

(明慧日本)2008年1月26日、北京法輪功修煉者の於宙さん、許那さん夫婦は、仕事を終えて帰宅途中、警察により北京市通州区留置場へと強制連行された。2月6日、家族が通知を受け、北京清河救急センターに駆け込んだ時には、於さんは既に死亡していた。遺体には白い布が被せられ顔に酸素マスクが付けられたままになっていたが、足はすでに冷たくなっていた。

 家族が死因を尋ねたところ、医師は断食だと答えたが、すぐ糖尿病だと言い直した。家族は、於さんは健康で糖尿病になるはずがないと言った。これを聞いた悪辣な警官は直ちに遺体を焼くようと督促した。家族は同意せず病理解剖を要求した。警察側は家族の要求を断ったばかりか、これ以上騒ぎを起こすとすぐにでも家族全員を逮捕すると威嚇した。最初は、妻の許那さんだけに遺体の始末を許していたが、後になって前言をひるがえし、急遽、許那さんを北京市留置場へ移送した。現在もまだ、於さんの遺体は北京清河救急センターに置かれている。 





於宙さん(右)は民謡バンド「小娟&谷裏の住民」の打楽器師兼ハーモニカ師である。これは彼の生前コンサートにおける写真並びにバンド特集CDのカバー写真である。

 北京大学卒の於さん夫婦は、多芸多才であり、数ヵ国語に堪能である。特に於さんはフランス語の『転法輪』の翻訳に携わった。許さんは絵画や装飾設計が得意である。その上夫婦は共に声楽に造詣が深く、他の人とバンドを組み、北京ロージャス等の外資系のホテルで英、仏、日本等の田園歌謡や伝統民謡などを外国語で歌い、とても人気があった。今回はちょうど演奏を終えて車で帰宅している途中で強制連行された。

 中国共産党による法輪功迫害が開始されて以来、夫婦は何度も監禁され、迫害を受けた。かつて車は不法に没収され、何回も家宅を捜査され、財物は略奪されてしまった。許さんは2001年7月に通州で北京市国安課に強制連行され、11月に北京房山で5年の不法な判決が言い渡された。前後して団河少管所や北京女子刑務所において残酷な迫害を受けた。奴隷労働を強いられ、幾度もなく「小号」(高さ約1.5メートル、幅約70センチ、長さ約1メートルくらい小さい牢屋である)に閉じ込められ、同時に7,8人の警察官に囲まれ、殴られた。無理やり足を組まされたまましばられ、睡眠を奪われ、事前に準備された「摘発資料」に強引に指紋を押されてしまった。雪の積もった戸外で凍えさせられ、1ヶ月以上シャワーも浴びられない等の数々の残虐な迫害を受けた。許さんはかつて、監禁された北京大学法輪功修煉者の袁林さんと共に、刑務所大会において立ち上がり警察の嘘を暴き、迫害を暴露した。そのため、悪らつな警察に憎まれ、厳しい迫害を受けた。許さんはいつも真相を語り続け、善なる心と良い行いを以ってたくさんの犯罪人と警官らを感動させた。そのため、彼女はよく移動させられた。移動の時は毎回、犯罪人らは涙を流して彼女を見送った。

 今回の連行迄、刑務所から家に戻ってまだ1年ぐらいだった。現在、許さんは北京市留置場(いわゆる『市局七処』に監禁された犯罪人が、ほとんど無期懲役等の重刑を言い渡された)に監禁されている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報については、中国語のページを参照。)

 2008年3月18日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/3/17/174474.html