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遼寧省:朝陽市の陳宝風さんが迫害を受け死亡した事件に関する更なる事実(写真)

(明慧日本)2008年3月3日午前10時ごろ、目撃者の話によれば、一台の黒色の乗用車が呉家溝留置場(朝陽市第一留置場)に到着した。数人の警察らは陳宝風さんを車から降ろした。当時、陳宝風さんは全身が完全に不自由になっていて動くことすらできない状態だった。頭も垂れ下がっていて靴も履いていなかった。非常に苦しんでいるような声を出していた。この目撃者の話によれば、3日の正午ごろ陳さんは死亡したという。

陳宝風さんの生前の写真

 陳宝風さん(43歳男性)の実家は遼寧省朝陽県六家子鎮である。仕事の関係で朝陽市に家を借りてタクシーの運転手の仕事に携わっていた。2008年2月24日の夜、李亜軒さんと親友の李英軒さんが陳宝風さんの車を借りて瀋陽にある馬三家労教所に向かい、迫害を受けて命が危篤状態に陥った李亜軒さんの夫の高玉苓さんを見舞いに行った。瀋陽市に着いたら尾行してきた朝陽市前進公安支局の4台の車が路上に停車させた。悪質な警察は車に乗っていた6人の法輪功修煉者全員を朝陽市に連行した。それぞれ、景菲さんを朝陽市第一留置場に、楚秀梅さんを朝陽留置場に、李亜軒さん、李英軒さん、於慧娟さんと陳宝風さんを朝陽市第二留置場(十家子)に入れて監禁した。

 朝陽市公安局副局長の張明華は今回の集団連行事件の実際の指揮者である。張は自分の部下に指示を出して、法輪功修煉者たちの連行、拷問、虐待を強制した。しかし、不法な連行や監禁に抗議するために全員が絶食して釈放を要求した。

 張明華は留置場に命令し、家族の面会を拒否するように指示した。1人の法輪功修煉者の家族が面会を求めた時、警察は大声で「彼らの絶食を恐れていない。我々は死ぬまで鼻から食料を注入する」と叫んだ。「特に陳という奴は我々の話を聞かない」。このことに詳しい人物の話によると、「法輪功修煉者は非常に強いですわ。そこまで打たれても平気でしたよ!」と話していた。

 陳宝風さんが殺された後、張明華は情報が漏れることを恐れて、殺された情報を封じ、自ら指示を下し、家族に通知してはいけないと話した。留置場の人員と国保大隊の人員を集め、この殺人事件を対外にどう話すかと罪を逃れるような策を議論していた。結論からいえば、話を統一して、殺人の真実を隠すことだった。その結果、ずっと3月4日になって陳宝風さんの兄のほうに弟が死んだ情報を伝えた。

 3月5日、公安局は家族に遺体を見ることを許した。遺体放置場のドアを開いた家族は自分の目を信じられないほどの風景が目に入った。陳宝風さんの遺体は乱暴に地面に捨てられていて、遺体をそのまま引っ張ってきた様子がそのまま残っていて、服も完全に汚れていた。家族は遺体をベッドに置いて調べると体中に青い、紫の打たれた跡がまだはっきり残っていた。遺体を移動すると口から血と液体が流れ出した。

 陳宝風さんの家族はもちろん陳さんが捕まえられる前は何の病気もない、とても元気な人であることを知っている。公安局に連行されてからわずか8日間で殺された。警察の拷問、虐待などの様々な酷刑がわずか8日間で健康な陳さんを死に至るまで迫害した。迫害現場は朝陽市第二留置場。ずっと午前10時まで第二留置場で迫害をして、10時ごろ第一留置場に移転させ、正午に亡くなった。殺された後、遺体放置場に遺体を捨てた。

 陳宝風さんの家族の強い追及のもとで、張明華は「私が逮捕した」と逮捕を認めた。「ではどうして死んだのか?」という追及には「誤って怪我をして、死に至った」と嘘をついた。

 陳宝風さんの従兄の陳闘祥さんは公安局と話し合って、遺体の検死を求め、確かに1人の専門家が検死をした。その結果、陳宝風さんの脳、心臓に異常はなかった。しかし肺に異常があり、皮膚に広い範囲の打撃を受けた痕があった。しかし、公安当局は内臓を取り出して持って行った。公安局の検視結果がまだ出ていないにも関わらず、従兄の陳闘祥さんは公安局の指示通りに3月7日に遺体を火葬してしまった。公安局は証拠を消滅する目的を達した。

 火葬を認めた後、張明華は突然、「生まれ変わったように」とても優しくなって、公安局は陳さんの家族に1万元の葬儀費を払うことと、陳宝風さんの実家の六家子郷政府から陳宝風さんの家族にさらに2万元の生活困難補助金を支給すると話した。これで、この殺人事件を終了したいともちかけた。これもなんと、陳宝富さんの従兄の陳闘祥さん(実はこの陳闘祥さんは朝陽市公安局光明支局の支局長である)を見てから決定したという。そうでなければ、死んでも無駄というのだ。しかし、3月10日まで、家族には1万元の葬儀費しか払われていない。

 殺人を犯した張明華は関係者の公安・検察・裁判所の人を集め会議を開き、一連の事前に用意した死亡原因の説明文を配布して、罪を隠そうとした。また、さらに意図的に町内会や社会に噂を流して、殺人の真相を隠す工作を続けている。一方、張明華は今回殺人を犯し、罪を認め、自分の犯した罪に反省はなく、逆にまた王井龍と共に留置場にやってきて、密かに不法に逮捕した法輪功修煉者に証拠のない罪を被せ、迫害を強めている。3月12日午前、景菲さんの家族は留置場からの通知を受け取った。その内容は景菲さんが朝陽市検察院に逮捕されたというものだった。最新の情報によると、夫の面会のために訪れていた李亜軒さん本人もなんと張明華によって逮捕され、瀋陽の馬三家労教所に監禁されているという。

 3月12日まで、今回一緒に逮捕された法輪功修煉者たちは絶食から18日間も経っている。家族が面会に訪れても会えない。警察は、張明華の命令があり、法輪功修煉者の家族には面会を認めない。家族は国保大隊から釈放を要求した。すると「人は中でとても元気です。なんの問題もないから帰りなさい」と言われた。家族は、では何故陳宝風さんの家族が陳さんは中で死んだと言っているのでしょうかと追及すると、王井龍は聞いていないふりをして何も答えようとしなかった。家族は公安局の窓口に行って、「面会は何の罪に当たりますか?」と尋ねると、中の人はなんと「法輪功のことはどこへ行っても無駄だ」と話を投げてすぐ去ったという。

 3月13日、目撃者の証言によると、第一留置場に監禁されている李英軒さんは命が危篤状態に陥って、救急車で第二病院に搬送され救急装置を採ったという。李英軒さんはとてもかわり果てた姿になって、李英軒さん本人と分からないぐらいに変わっていたという。救急車で搬送された時にも手錠と足枷をかけられていたという。それにもかかわらず、警察は「人はとても元気です」と言っている。

 現在、朝陽市公安局は家族の面会を拒否し続け、弁護士を雇い、弁護する権利も奪っている。誰かがこの案件を弁護したら弁護士の資格を取り消すと脅迫している。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年3月20日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/3/19/174662.html