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フィンランドの新聞が中国共産党による神韻公演妨害を露呈、フィンランドの人々が公演を見るきっかけとなる(写真)

(明慧日本)神韻芸術団は、ブロードウェイでの2007年、2008年の華麗な公演を皮切りに華人新年祝賀祭の世界巡演を行った。各地で観客の高い評価を受け、人々に感動を与えたが、同時に中国共産党は様々な都市で公演開催を取りやめるよう妨害を続けた。しかし、これらの妨害は、逆にマスコミや政府高官、各界の人々を公演に注目させる役割を果たした。フィンランドもこの例に漏れなかった。

 フィンランドの人々は、神韻芸術団の公演を妨害する中国共産党の態度が理解できなかった。このため人々の関心を惹き、多くがチケットを購入することとなった。地元のアムレティ紙(Aamulehti)は、3月29日に中国大使館の妨害に関する記事を掲載。3月31日には華麗で卓越した公演のことが報告された。

 フィンランドの主流紙が、中国共産党が神韻芸術団の公演を妨害する理由を露呈

3月29日、フィンランドの主流紙アムレティ(Aamulehti)が掲載した中国大使館による神韻芸術団公演の妨害に関する記事

 アムレティはフィンランドのタンペレで主流の新聞。3月29日、ジャーナリストのポーラ・ロッポネン(Paula Ropponen)さんが「なぜ神韻芸術団の公演が抑圧されたのか?」という記事を発表。内容は下記の通り。

 3月初め、タンペレ・ホールのホームページがブロックされた。神韻芸術団の公演に関するページだった。数日、アクセス不可能となったが、再びアクセスできるようになった。

 ホームページは中国大使館によってブロックされたと公演企画者の一人は確信。神韻芸術団の世界巡演を通して、公演をやめさせるように、同様の出来事が何度も起こっていた。

 フィンランド公演の企画者であり中国伝統芸術協会の会長であるヴェイジョ・ペッカリネン(Veijo Pekkarinen)さんが、このようなことが発生する理由を語ってくれた。

 「タンペレ・ホールの職員と話したところ、中国大使館からタンペレ市政にこのホームページを調査するよう要請されたため、市政高官がホールに連絡を入れたとのことでした。スエーデンでは中国大使館が劇場の上部関係者に圧力をかけ賄賂を使い、公演を止めさせようとしました。

 公演の一部で中国社会における公正の問題について触れています。例えば、法輪功修煉者に対する迫害の問題です。中国本土以外の世界で法輪功は自由に学ぶことができます。中国共産党による法輪功に関するプロパガンダ、報道は全く真実ではありません」。

 中国古典舞踏の魅力

3月30日夜の公演後、翌日の文化欄に掲載された、メルジャ・コスキニエミ(Merja Koskiniemi)記者による神韻芸術団を紹介する記事

 3月31日に掲載された、アムレティ(Aamulehti)のメルジャ・コスキニエミ(Merja Koskiniemi)記者による中国古典舞踏の魅力と題する記事。内容は以下の通り。

 神韻芸術団は世界を巡演しており、フィンランドでは日曜と月曜の2回の公演が行われる。「神韻芸術団-華人新年祝賀祭」と呼ばれる公演は、中国人の特徴とも言える男性的な強さと女性的な柔和さを反映しており、華麗な色彩に満ちた舞台で、中国の歴史故事も提示している。中国舞踏だけでなく、歌唱、太鼓、そして独特の二胡の演奏も舞台で展開される。

 神韻芸術団のフィンランド到着にあたり、フィンランドとヨーロッパの政府高官11人が祝辞を送った。

 神韻芸術団はまた舞踏という形式を用いて迫害を描写。非常に優れたものであった。比較的に見て、中国古典舞踏は、視覚的喜びを観客に与える。舞台では数多くの踊り手が舞ったが、動作が見事に調和されていた。舞台背景とも見事に融合しており、舞に合わせて背景が変化した。ハンカチーフ、扇、水袖などの小道具は、踊りの一部として融合しており、公演の特徴ともなっていた。

 『頂碗舞』では強さを要する多くの些細な動作が伺われ、舞台に引き込まれた。二つの太鼓の舞台『大唐鼓吏』『威風戦鼓』も感銘深いものだった。

 神韻芸術団とは?

 神韻芸術団は中国舞踏の公演で世界60市以上を巡回。中国の伝統文化を広め、古典舞踏と太鼓を融合させた。公演全体は2時間。

 公演の後、アムレティ紙のメルジャ・コスキニエミ記者は、観客3人にインタビューし意見を求めた。個々の感想は下記の通り。

 13才のリーナ・スオマライネン(Lina Suomalainen)さんと11才のミナ・スオマライネン(Minna Suomalainen)さんは姉妹。二人とも踊りが大好きで、特に水の表現をした『仙女踏波』がお気に入りだった。舞踏も衣装も二人の心を捉えていた。

 10才のオラ・ライティネン(Ola Laitinen)君は、舞台背景に魅了されていた。『万王下世』で天馬が跳ぶところと、『嫦娥、月に奔る』で太陽が射落とされるところが好きだった。

 中国大使館による中傷が、人々の関心を引き付け、鑑賞へとつながる

 ピルコ・ハマライネン(Pirkko Hamalainen)さんとヘイキ・ハマライネン(Heikki Hamalainen)さんは退職されたご夫婦。奥さんの方は郵便局に勤め、ご主人の方は自動車修理をしていた。アムレティ紙の記事を読んで、公演を見に来ることに決めた。

退職されたご夫婦のピルコ・ハマライネン(Pirkko Hamalainen)さんとヘイキ・ハマライネン(Heikki Hamalainen)さん。

 公演後、奥さんの方が英語で感想を伝えてくれた。「とてもとても良かったです。美しい。本当に壮麗でした」。

 「衣装は端麗で、東洋らしい特徴を備えていました。歌も舞台設計も踊りの動作も楽しみました。口では表現できない美しさでした」。

 2008年4月23日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/4/3/175742.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/4/10/96307.html