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中国共産党のオリンピックを名目にした迫害エスカレートに抗議 バンクーバーの修煉者が親族の救出を呼びかけ(写真)

(明慧日本)(記者:王枚・バンクーバーより)2008年5月16日に法輪大法カナダBC州分会がバンクーバーセンター芸術館の前で記者会見を開いた。そこで、中国共産党がオリンピックを名目に法輪功への迫害をエスカレートさせていることに抗議し、監禁されているバンクーバーの法輪功修煉者の親族を救出するように呼びかけた。また、中国共産党がオリンピック開催までに人権状況を改善するという約束を破り、法輪功を含む共産党と異なる考えを持つ人々への迫害を拡大していることを非難した。
中国共産党に不法逮捕された広州の法輪功修煉者・高淑明さんと高勤明さん


 広州の法輪功修煉者・高淑明さんと高勤明さん姉妹は4月15日朝に、14人の警察により強制連行された上、家財を強奪され、自宅のみならず、勤務先のパソコンも押収されたようだ。

 バンクーバー在住の法輪功修煉者で、高さん姉妹の妹である高シャオ明さんは、1カ月前に「平安にオリンピックを迎えよう」のスローガンの下で私の姉2人が強制連行されてから、いまだに2人の行方すらわからないと事実を明かした。

 高さんはまた「2008年に入ってから、中国共産党は『平安にオリンピックを迎えよう』というスローガンを掲げながら、広い範囲で法輪功修煉者たちを強制連行し、虐殺している。明慧ネットの報道によると昨年末から今年の3月までの4カ月で1878回も法輪功修煉者に対する不法逮捕が行われた。多くの人々は監禁中に警察に迫害され、亡くなった。私の姉たちが逮捕されたその日も広州で20人ほどの法輪功修煉者が強制連行された。

 姉は2人とも法を遵守するよい市民だ。ただ、法輪功を修煉するだけで、1999年末、2001年、2003年と何度も不法に強制連行され、広州の労働教養所に監禁されていた。上の姉は警察にタバコで火傷を負わされたり、百時間近く眠らされなかったり、殴打されたりしていた。現在、2人はまた逮捕され、監禁場所すらわからないままである。彼女たちがこれから直面するのは想像を絶する精神的肉体的な虐待である。私はここで、国際社会、カナダ政府、人権組織及び良心のある皆さんに私の姉を助出するようにお願いしたい」と呼びかけた。

 法輪大法協会BC州分会代表者の張素さんが声明文で、中国共産党はオリンピック開催を機に法輪功修煉者への迫害をエスカレートさせていると明言した。アムネスティの報道では前中国公安部部長の周永康がオリンピックを「成功」させるために、法輪功修煉者を厳しく取り締まるように命令したという。今回の捜査は全国範囲で行われる組織的な行動である。多くの都市では懸賞をかけて、法輪功修煉者を検挙するよう勧めている。

 このような残酷な迫害は人道に反する罪であるだけでなく、オリンピック憲章に明文化されている「人類の協和的な発展を促進し、尊厳を維持し、平和的な社会を築くように尽力する」というモットーに反するものである。

 中国では法輪功がいまだに最も深刻な迫害を受けている団体である。国連拷問虐待問題の特使であるマンフレッド・ノーワック氏は中国で残虐な迫害を受けている被害者の66%が法輪功修煉者であると報告した。

 5月8日、2人の国連担当官は再度法輪功修煉者の生体臓器摘出及び臓器売買に関する訴えに対して説明を求め、さらに法輪功への迫害を始めてから臓器移植の数が急増していることに対して説明を求めた。これまで、約4万例の移植された臓器の出所が不明で、法輪功修煉者から摘出されたものと疑われている。バンクーバーの法輪功修煉者たちは、カナダ政府に対して、法輪功修煉者への迫害をやめるように中国共産党に呼びかけること、及びカナダ在住の法輪功修煉者の高さんの2人の姉を釈放するように直ちに呼びかけることを訴えた。

 記者会見の後に、バンクーバーの法輪功修煉者の一部は「中国共産党がオリンピック開催を機に法輪功修煉者への迫害をエスカレートさせていることに抗議」と書かれた中国語及び英語の横断幕を広げ、市中心部から中国領事館までパレードを行い、高さん姉妹の即時釈放を呼びかけた。

 2008年5月21日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/5/17/178681.html