日本明慧
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米国の大法弟子:「大紀元時報」を配って体得したこと


 文/アメリカ・ロスアンゼルス・大法弟子

(日本明慧)

 ご尊敬申し上げる師父、こんにちは!

 同修たち、こんにちは!

 私はみなさんと「大紀元時報」を配布して体得したことを交流したいと思います。

 昨年の中ごろ、ロスアンゼルス地区で大紀元時報の影響力を拡大するため、もっと世の中の人々を済度できるよう、大紀元時報の同修たちは毎週週末に各顧客に新聞を手配りすることを決めました。

 これを始めると、多くの同修は自分の住んでいる地域の顧客を担当することになり、私も毎週もう1人の同修と一緒に200部の新聞を配ることになりました。私たちは一軒ずつ配って行き、最初はよかったのですが、3週目になって一部の同修が続かなくなりました。これは時間がかかる上に、すぐに効果が見えないからです。私も時間がかかると思っていました。200部の新聞を3時間かけて1部ずつ配って行くと、時間も手間もかかるし、疲れます。

 この考えが出た途端、直ぐにどこかおかしいと意識しました。これは惰性ではないでしょうか? 人を済度したいのですが、犠牲にはなりたくないのです。私は大法弟子で、この時はまだこのような考えがあり、あまりにも利己的です。大法弟子に今最も重要なことは人を救うことです、人々が大紀元時報を読むと、済度されるのではないでしょうか? 師父の慈悲なる済度を思うと、大陸の弟子があれほど邪悪な環境の下でも生死を度外視して済度していること、海外の同修たちは大陸の邪悪を抑制するために長期間多くの仕事を負担し、多くの同修が世間のすべてを捨て、師父を手伝い、法を正しているのに、私はこんな小さなこともやりたくないとは、本当にだめです。

 同時に私は自分が道理上どうすべきか分かっていることを意識しました。これが自分の責任だと分かったのですが、心の中ではまだまだ麻痺しており、心から悪党に害されている人々を救う切実な思いでないのも意識できました。自分のことをまだまだ重く見ていて、それでどうして慈悲心が出るのでしょうか? 自分の不足をみて、修煉してすぐに要求を達成できるものではなく、師父の話に沿って、自分を律するしかなく、そうすると、もっとよく衆生を済度できます。このように考えてずっと毎週顧客に新聞を配って現在に至っています。

 もう一つの阻害は華人とくに中国大陸から来た人に資料を配る時、ちょっと恐る恐るしていることです。臓器狩りの件が暴露してから、私は香港広場で資料を配った時、複数の中国大陸から来た人に囲まれました。彼らは共産党に毒害された人々で、まったく道理が通じません。その時、私は中国人が本当に救いがたいと思いました、しかし師父が説法の中で「三界に下りてきた生命の中に異なる次元の神がいますが、彼らは大法と法を正すことに対して揺るぎない信念を抱いて人類社会にやってきたのです。彼らはここに来て法を得ようと思い、同時に大法が広く伝わる時期に手助けしようと思っていたのです。…このような生命を前に、私たちは行なうべきであり、救うべきです」(『米国首都での説法』)、さらに師父の言葉が浮かんできました、「誰が誰を恐れますか?」。

 毎回新聞を配る時、私は自分に大法弟子にふさわしい風貌で、彼らに美しい未来をもたらすのだと言い聞かせています。その時、ある状態に入ったように、頭の中によくない考えや執着がすべて抑制されているようで、心が平穏で喜んで、一心に相手を救おうとします。私が微笑んで顧客を訪ね、彼らに新聞を渡し「こんにちは、暇になった時読んでください」多くの人が私の嬉しそうな表情に動かされ、喜んで感謝しました。

 もちろん、まれですが、大法と大法弟子にマイナスの考えを持つ人もいます。ある時、私がある工場に新聞を配った時、店主は香港人で、硬い口調で言いました、「私はいらない、全部法輪功だ」。私が微笑んで聞きました、「法輪功がどうなのですか? もしよくなければ、こんなに大勢やる人がいるのですか? 法輪功をしている人は全部いい人たちですよ。中国共産党はいい人を弾圧していますよ」。彼はいらいらしていました、「もういい、私は忙しい」すぐに結果がでないと思い、私は引き続きほかの顧客に新聞を配りに行きました。1週間後、私がまた彼を訪ね、何もなかったように「一部とってみてください」。彼はまた拒否しました。私はただ彼にちょっと微笑んで去りました。次の週、私がまた微笑んで彼の前に現れ、「一部いかがですか?」。彼はまた拒否しました。それからしばらくこのように続きました。私は師父の説法を思い出しました、「いかなる心も動じなければすべての変動を制することができます!」(『米国中部における説法』)彼はどうであれ、私はやるべきことはやります。ある時、彼の所にお客さんがいなかったのに、彼は「私は忙しい、新聞は見ない、法輪功は政治をやっている」と言いました。複数の海外の華人が共産党の洗脳を受けており、中国共産党と中国を同一視しています。共産党に対する暴露を、国を愛していないと見なしているのです。私は依然微笑んで彼に言いました、「共産党は中国ではありません、中華民族には5千年の歴史があり、共産党はずっと短いし、しかも中国生まれのものではありません」。毎回私は多くを言いませんが、しかし、私の言っていることは彼の心を打つことができると分かっています。

 私はまったく諦めていません。毎回初対面のように振舞っています。ある日、彼はちょうど接客中で、私は彼に新聞を渡しました。彼は拒否しませんでした。新聞を受け取ってそのままカウンターの下に捨てました。今度は、私は厳粛に彼に言いました、「あなたが見なければ返してください」。彼は新聞を拾って私に返しました。昨年の年末から、彼は我々の新聞を受け取るようになりました。ただちゃんと読んでいるかどうかは分かりません。新年を過ぎて、私は彼が苦い顔でカウンターの外に立っているのを見て、どうしたのと聞きました。彼は歯が痛くて耐えられない、一晩中ずっと痛くて、もう我慢できないと言いました。私は彼に早く医者に診てもらい、さらに家に戻って休むように勧めました。彼は感激したような面持ちで私に頷きました。先週私が新聞を持って行った時、彼は積極的に私に挨拶をし、喜んで新聞を受け取りました。彼の大法と大法弟子に対する考えが変わったと私は分かりました。

 この体験から、どんな人、どんなことであれ、恐れることはないと悟りました。師父が説法の中で「問題に遭ったらそれを避けて通るのではなく、真正面から取り組むべきだ」(『2003年旧正月十五日米国西部法会での法の解説』)と説かれています。真相を説明する過程の中で、もし基点は相手のためで、相手の感受を理解すれば、ただ単純に自分の考えを述べるのを避けられ、そうすれば、相手がもっと真相を受け入れやすくなります。同時に大法弟子の風貌も示せます。

 新聞を配る中で、多くのできごとがありました。いつも真相を伝えることができ、ある人は本当の大法弟子に接触でき、昔の偽「法輪功学習者」に会った時できたマイナスの考えを改め、さらに大法弟子を支持し、積極的に広告を出そうとしました。また多くの人々が毎週金曜日になると、習慣的に大紀元新聞を待っており、ときどき私が別の同修に代わりに配るのを依頼すると、彼らは私がどこかに出かけたのか? なぜ新聞を配りに来ないのかと聞いてきました。徐々に私は顧客と馴染んできて、知らず知らずのうちに広場内の環境がよくなっていきました。

 以上は私が新聞を配る中での体験で、書き下ろしてみなさんと交流をしたいと思います。不足があれば、慈悲をもってご指摘をお願いします。

 師父、ありがとうございました。

 同修たち、ありがとうございました。

 (2008年 アメリカ・ロスアンゼルス法会交流会原稿)

  2008年5月30日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/3/25/175041.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/4/4/96076.html