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ドイツからの移民:中国人を助けてあげてください!(写真)

(明慧日本)6月の強い太陽の下で、ニューヨークの中華街・フラッシングでずっと微笑みを浮かべながら、通りがかりの一人一人に丁寧に『大紀元タイムズ』を配っているブロンドの女性がいる。彼女は記者にこのように話した。「ここで抗議をしているように見えるかもしれませんが、実は我々は非常に平和的にここに立って人々に真相を伝えているのです。アメリカ人が東ドイツ人を助けてあげたように、中国人を助けてあげてください!」。

 この白人女性はGisela Sommerさんである。この週末彼女はカリフォルニアのサンティアゴから自費でニューヨークのフラッシングに来て、法輪功修煉者たちのデモと集会に参加した。もし、本人が言わなかったら、誰も彼女が今年もう60歳になったとは思えないぐらい非常に若々しく見える。

Gisela Sommerさん(左)はサンティアゴから自費でニューヨークのフラッシングに来てボランティアで真相を伝えている

 会話の中で記者はGisela Sommerさんが東ドイツからきた移民だったことを知った。1960年代彼女は西ドイツで暮らしていた。その時彼女の大勢の親戚は東ドイツの共産党独裁政権の下に暮らしていた。「当時1700万人が東ドイツに住んでいました」とGisela Sommerさんは当時のことを思い出した。「東ドイツの独裁政権はベルリンの壁を作り、ドイツを東西に分裂させました。壁がなかったら東ドイツの人は恐らく皆西へ逃れたでしょう。誰もが東ドイツの独裁政権の下で暮らしたくありませんでした。共産党政権は最悪です。人々に苦しみと恐怖しか与えないからです。東ドイツの人は共産政権から逃れるために下に洞窟を掘ったり、壁を越えたりして東ドイツから逃れようとしました。大勢の人が壁を越えようとして殺されました。人々は毎日極度の恐怖の中で生きていました。それが今の中国です」とGisela Sommerさんは話した。

 「その意味ではフラッシングで真相を伝えることの意味はとてもおおきいです。私には孫がいます。彼らの将来が心配です。我々はアメリカに暮らしています。しかし、今日フラッシングで起きたことは人々に一つのメッセージを伝えました。それは我々がいまだに中共の恐怖の下に暮らしているということです。中共政権は世界のほかの政権とは異なります。中共独裁政権には人民の権利は存在しません。それだけではなく、中国国内の国民に対する弾圧手段を国際社会にひろげようとしています。中共は今まで、拷問、労教所、恐怖などの手段で中国人を迫害してきました。中国本土の人々には自分の声というものはありません。人権と自由がないからです」とGisela Sommerさんは話した。

   「世界の人々は目覚める時期が来たと私が思います。私はアメリカに40年以上住んでいます。私は自由の意味と内包をよく分かっています」と先ほどの発言に補足した。

 Gisela Sommerさんは時々このように質問する人と会うという。「アメリカ政府にもいろいろ問題はある。あなたはなぜ中国に興味があるのか?」。これに対してGisela Sommerさんは、「もちろんアメリカ政府にもさまざまな問題があります。これは事実です。しかしアメリカでは今少なくともマスコミは自由に報道できます。すなわち新聞の自由が守られているのです。我々には言論の自由があり、信仰の自由もあります。しかし、中国人はこの50年以上の生活の中で一度も何の自由もありませんでした。逆に人々は恐怖、弾圧、虐殺の中で暮らしています。これから中国人は自由になるべきです。その時期が今来たのです!」と彼女ははっきり答えた。

 実は、Gisela Sommerさんは法輪功修煉者が中国本土で迫害されて、殺されていることをよく知っていたという。彼女は中国で今も起こっている法輪功修煉者への集団虐待、虐殺事件を知って人権がいかに人間にとって重要なものであるか、我々は人権を何よりも大事にしないといけないことが分かったという。

 「私はもう60歳になり、お婆さんになりました。ほかの人だったらこの年齢で退職してのんびりしているかもしれません。しかし、私は最も大事なことをまだやっていないと思っています。人生は短いですが、私の後にこの地球に残って引き続き生きる人々、たとえば私の孫のような人々のために何かをやらないといけないと感じています。すべてのアメリカ人は立ち上がりフラッシングで起きた暴力事件を非難し抗議すべきです。人々は我々がここで抗議をしているように見るかもしれませんが、実は我々は非常に平和的にここに立って、人々に真相を伝えています。—中国人を助けて! アメリカ人が東ドイツの人を助けてあげたように中国人を助けてあげてください!」。

 Gisela Sommerさん最後にこのように締めくくった。「当時レーガン大統領はベルリンの壁に立って、『この壁を倒しましょう!(Tear down this wall)』と演説をしました。確かにその後、人々はその壁を倒しました。今日、私も『この壁を倒しましょう』と言いたい。その壁は中共政権が国民に自由にインターネットにアクセスしないように作った壁です。中国人に自由を与えてください!」。

 2008年6月18日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/6/18/180468.html