■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/08/05/mh074952.html 



シドニーモーニングヘラルド紙報道:オリンピックに際し、中国共産党は法輪功迫害を激化(写真)

(明慧日本)北京オリンピックが近づき、中国共産党はインターネットを封鎖し、大掛かりに法輪功修煉者といわゆる「歓迎を受けない」人を不法に拘禁し、オリンピックの「安全」を確保している。法輪功が迫害されてきた9年間、およびオリンピック前の状況について、オーストラリア・シドニーモーニングヘラルド紙記者のMary-Anne Toy氏は最近、新しい修煉者3人を含む法輪功修煉者たちを取材した。

海外で、法輪功は阻むことのできない力になっている

 海倫さんは一人の貧しい女子大学卒業生で、英語とヨーロッパ言語を流暢に話せる。彼女は今、中国のある都市の古いマンションに住んでおり、安全のため都市の名前を公開することができない。彼女は法輪功、いわゆる中国共産党の指導者が容認できない精神的修煉を学んでいる。

 中国では法輪功を修煉することは、投獄され、拷問を受け、甚だしきに至っては殺されることを意味する。今日まで少なくとも3千人の法輪功修煉者が迫害されて死に至り、拷問で迫害されている実例は6万3千件もある。海倫さんは法輪功の修煉を放棄しないために、不法に労働再教育を2回受けた。再度連行されることを心配して、彼女は今路頭に迷っている。

 オリンピックに際し 中国共産党は大掛かりに逮捕

 北京オリンピックまでわずかしかなく、中国共産党のインターネットシステムは、オリンピック期間中に備えて、各種の措置を強化している。これは無作為に住民を捜査することを含めて、「歓迎を受けない」人を逮捕したり、他の行政区に転居するように強制しており、これらの措置は海倫さんのような人の生活を更に危険に追い込んでいる。

 法輪功は 李洪志氏が1992年に創立した。1999年4月、およそ1万人の法輪功修煉者が北京の中南海で請願して間もなく、当時の中国共産党の江沢民主席は、徹底的に法輪功を根絶する命令を下した。その時の政府のメディアの統計によると、党と政府の役人を含め、法輪功修煉者は7千万人だったという。法輪功を迫害するため、当局は無情に各級の政府と社会の方面に全面的な宣伝攻略を展開し、人々に文化大革命を思い出させた。宣伝は、法輪功を妖怪と化したのである。

 迫害が始まり、数多くの法輪功修煉者は信条を放棄することを強制され、思うように従わなければ労働教養所に入れられ、残虐な拷問を受け、更には苦しめられて死に至ることさえある。

 法輪功は海外で持続的に発展

 海外で、法輪功は持続的に発展している。オーストラリアを含む70あまりの国の中で、法輪功修煉者は中国共産党当局と一種の遊撃戦を展開している。彼らは中国共産党が6千人の法輪功修煉者の臓器を生体から摘出することを含む蛮行を訴えた。アメリカ国務院と国会、国連およびアムネスティ・インターナショナルなどの人権組織は、法輪功に対する迫害は今に始まったことではない、と指摘した。

 中国人は真相を理解した時 震撼し目覚めた

 海倫さんは、「ますます多くの人が法輪功を修煉し始めています。中国共産党当局の弾圧をうけても、法輪功は阻むことのできない力になっています。長年、すべての中国人の心の中に一つの巨大な空白が存在しています。つまり信奉がないこと、道徳の基準がないことです。このような状況の下で、彼らが一人の法輪功修煉者に出会った時、あるいは彼らをどのように良い人にさせ、しかも生活する道徳を指導する法輪功の著作を読んだ時に、彼らが感じたのは震撼と目覚めです」と語った。

 報道の中で紹介された、李さんと王さんは共に17歳、彼らは海倫さんによって法輪功を修煉し始めた。大学在学中の蘇珊さんも同じだ。李さんの両親は、海倫さんがかつて労働教養処分の経験があったことを知っている。海倫さんは英語教師であり、古い友達同士であるからだ。言うことを聞かず、甚だしきに至っては自殺する傾向の子供に助言指導することができる海倫さんを歓迎している。

 李さんは長年英語の学習を拒否し続けてきた。ところが、海倫さんが法輪功を紹介した時、彼は意外にも引きつけられた。李さんは法輪功が生きる目的を教えてくれたという。彼は今

 学習を心から愛するが、中途退学するつもりでいる。それは、彼は今の教育体制は「魂を壊す」上に、教えるのは古くさい無用なものばかりだと思っているからだ。彼は今すでに仕事を見つけており、中退してのびのびと修煉することができる、と語った。

 蘇珊さんは静かな良い学生である。彼女は、海倫さんと、つまり法輪功と出会う前に、文化大革命、および1989年の天安門事件での中国共産党の学生に対する屠殺などはいっさい知らなかった、という。

 彼女は、「中国共産党当局はどうしてこれらのことを私たちに教えないのか理解できません。このようなことでは、教科書を信用することができるか疑わしくなります。中国共産党当局は中国人民に独立して思考することをさせません」と述べた。

 李さんは自分の親友の王さんを海倫さんに紹介した。当時、王さんは学校や社会に対して困惑を感じていた。彼はかつて熱心な級長だったが、学生たちの福利を先生に伝えたため、批判を受けた苦い経験があったという。

 さらに多くの人が真相を理解する必要がある

 王さんは「中国の学校は、学生に共産党のイデオロギーを注ぎ込むだけで、本当の知識は教えません。当局は良い先生になろうとした教師を厳重に処罰しました。だから彼らも被害者なのです」と語った。

 記者は海倫さんに、オリンピック期間中に抗議を行う計画はないかと聞くと、彼女は考えたことがあるがし今もっと重要なことがあると認識したと答えた。「多くの人が私のように、投獄され、甚だしきに至っては生命の危険を冒して、世の人々に現在発生している迫害の真相を告知しています。私は李さんと王さんに彼らが天安門に行きたいかどうかを聞くと、彼らは、「もちろん、しかし、ここにまだ多くの人が(真実を知るため)私たちの助けを必要としている」と言う。

 オーストラリア法輪功スポークスマンのジョン・デーラー氏は、法輪功は中国に源を発し、中国人民の福祉に関心を持ち、しかもオリンピッックに介入するつもりはない。しかし、中国当局はいかなる抗議を利用しても法輪功を謗るのだ。同氏は、「中国の問題は、当局がオリンピックを利用して人民を迫害することです」と指摘した。

 大陸の法輪功修煉者は、危険を冒して法輪功を広める

 報道によると、海倫さんは友人の名義でこの古いマンションを借りている。露出しているセメントの床板と真夏の部屋の中は窒息する蒸し暑さである。彼女は毎日いつも人々が熟睡しているとき、あるいはまだ起きていないうちに出入りしている。部屋の窓の隙に新聞をいっぱい詰め込んで、カーテンはいつも閉じている。照明や音声を漏らさないためである。彼女はできるだけ静けさを保ち、この習慣が彼女の話し声をとてもなめらかにしている。先約の友人でなければ、彼女はノックの音にいっさい応じないようにしている。友人の間はいつも入れ替えの合図を使用する。公安が捜査する、あるいは住民委員会からたくさん彼女に関する問題を尋ねると、彼女はしばらく離れて、安全を感じるまで戻ることはない。今、彼女は同修たちや家の人とは、インターネットや携帯電話で連絡をとっているという。

 こうした中で、もしある人が法輪功に対する興味があるならば、彼女はやはり方法を考えて積極的に彼らと面会し、法輪功を紹介する。その時、彼女はいつも生命の危険を冒して、これらの人が彼女のために秘密を守ってくれるように望むしかない。これまでの3年間、これらの人はその通りにやり遂げている。

 海倫さんは、中国共産党の邪悪な本質を人々に理解させ、それによって、人々に中国共産党から解放させるのだという。

 2008年8月5日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/8/3/183338.html

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