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オリンピック開催中 オーストラリアの主なメディアは法輪功に注目

(明慧日本)北京オリンピックが開催されている今、オーストラリアの各大手メディアは法輪功に注目している。オーストラリアの主なメディア(ABC放送局、ABCテレビ局、SBS放送局、SBSテレビ局、『キャンペラ時報』、AFP通信)はキャンペラ中国大使館前とシドニー・ニューサウスウェールズ高等裁判所前での法輪功の記者会見に出席した。  

 8月6日、オーストラリア国家ラジオ放送局の宗教報告コラムの司会者であるスティーブン・クリッテンデン氏は、法輪功のために特別報道を行った(水曜日の午前8時半と夜のゴールデンタイムの8時に2回放送)。  

 クリッテンデン氏はこの特別報道の中で、法輪大法情報センター・スポークスマンの張而平氏を取材。オリンピックの真っただ中にあって、張而平氏は法輪功の人権問題に深い洞察を行い、輝かしい北京オリンピックの裏にある、人々の涙と血生臭い現実を解説した。彼はオーストラリアのケビン・ラッド首相に、北京滞在中に中国当局に法輪功の問題を提出するよう促した。

 中国の裏にある人々の涙と血生臭い現実  

 司会者のクリッテンデン氏は番組の冒頭で次のように語った。「法輪功の団体によりますと、北京オリンピックの準備のための『厳打』実施のために、およそ1万人の法輪功修煉者が労働教養所に入れられました。ニューヨーク法輪大法情報センター・スポークスマンの張而平氏はオーストラリアの人々に対して『もう一つの現実』があることへの注意を促し、中国の裏には人々の涙と血生臭さがあると話しています」  

 同番組では次のようにも語られている。「オーストラリア首相のケビン・ラッド氏は、明日の北京オリンピック開幕式に出席するため、すでに出発しています。韓国のカメラマンはオリンピックの開会式試演の、目がくらむような演出を撮影したのを目にしました。あなたがそのように感じる時、法輪功はあなたに、中国で迫害を受けた信仰団体、そして異なる意見を持つ人々のことを考えるよう求めているのです」  

 司会者はまず張而平氏を紹介した。張而平氏はハーバード大学のケネディ政府学院に勤務、中国のインターネットの審査について研究をしている。彼は法輪功の国際スポークスマンで、現在オーストラリアの国際事務機構を訪問中である。彼は次のように述べている。「オリンピックに関連するすべてが一つの演出として高度に造営・展示されており、北京オリンピックは世界で最先端の舞台演出を集めた、いまだかつてない大規模なショーです」  

 しかしながら張而平氏は、まぶしいシーンの陰で人々が被っている苦難についてオーストラリアの民衆にも覚えておいていただきたいと語った。それと共にケビン・ラッド首相には、北京滞在中に中国共産党当局へ法輪功の問題を提出するよう促した。

 法輪功はオリンピック保安のための弾圧の的

 張而平氏は番組の中で、次のように述べている。「異なった人権機構に対して、中国共産党はオリンピックをコントロールするために、中国で8千人以上の法輪功修煉者を労働教養所や留置場に入れました。しかも、彼らの家族にも拘禁場所を知らせずに、まったく消息を断ち切ったままにしているのです」  

 司会者のクリッテンデン氏は事実上、法輪功の人々は、言われているように大型スポーツ競技の“保安”のための「弾圧の主要ターゲット」になっていると語った。

 中国共産党はインターネットを封鎖、法輪功への迫害を激化

 張而平氏は次のように分析している。「確かに国際メディアの圧力の下で、オリンピック関連のメディアから最終的にいくつかの国外禁止ウェブサイトが加わったかも知れません。例えば、アムネスティ・インターナショナルなどです。法輪功のような中国共産党当局を批判するウェブサイトは依然として封鎖されたままです」  

 クリッテンデン氏は、次のように問題提起をした。「確かに先週、中国共産党当局が国際オリンピック委員会のインターネットでの審査を意図的に誘導したことは明白なことです。法輪功筋によれば、中国共産党当局は国際オリンピック委員会の人権に関する審査を意図的に誘導してきたのです。すなわち、中国共産党はこれまで人権とインターネットの両者を改善しようとは一度も思わなかったのです。(このような状況にあって)法輪功問題に関し、中国共産党は国際オリンピック委員会と具体的な誓約をすることはないのでしょうか」  

 張而平氏は、次のように語った。「中国共産党当局が、かつてモスクワでのオリンピック招致を申請する際に会議で提出した条件。それは国際オリンピック委員会と投票する成員国に対し、人権改善とインターネット開放を承諾することでした。しかし、事実はそれとは逆でした。法輪功の人権に対する悪化だけでなく、インターネット情報に関しても封鎖・監視・コントロールをいまだ行っているのです」

 オリンピック期間中、法輪功修煉者の中国での境遇に関心を持つよう望む

 クリッテンデン氏は、オリンピック期間中に特別な抗議活動があるか尋ねた。  

 張而平氏はこう述べた。「私たちは中国ではいかなる抗議活動も組織することができません。しかし、私たちは世界中の人々に、法輪功修煉者の中国での境遇に引き続き関心を持っていただきたいのです。法輪功修煉者は無償で真相資料を配り、ビルなどの建物や、公園の木の枝に横断幕を掲げています。これは中国の労働教養所で法輪功修煉者の臓器が生体から摘出される蛮行に関して、公衆の注意を喚起するためなのです」

 労働教養所で拷問に苦しめられている大多数が法輪功修煉者  

 クリッテンデン氏は、張而平氏に対して次のように質問した。「お互いに二つの特別な話題について論議したく思っています。今週、法輪功修煉者はオリンピックを報道するジャーナリストたちに一つのガイドブックを発表しました。そこには法輪功修煉者を拘禁する、様々な労働教養所の場所が示されています。その中でも、北京のいくつかの労働教養所は、主なオリンピック競技場から1時間しか離れていないところにあることに気づいたのです」  

 張而平氏はこう答えた。「実際、北京の近くには二つの有名な労働教養所があります。『天河労働教養所』は、多くの法輪功修煉者を不法に拘禁しています。もう一つの『北京女子労働教養所』は、大量の女性法輪功修煉者を不法に拘禁しています。国連拷問調査員のノヴァク氏の報告によれば、労働教養所の中で拷問に苦しめられている3分の2が法輪功修煉者なのです」

 中国共産党は労働教養所にいる法輪功修煉者の臓器を生体から摘出  

 クリッテンデン氏は、次のように尋ねた。「臓器摘出に関して聞くところによりますと、法輪功修煉者の臓器を生体から摘出することがすでに報道されていますが、法輪功のこれらの非難告発は広報活動にも支障があるかも知れませんね。つまり、私の知る限り、私と論議した多くのオーストラリア人は、中国共産党当局がこうしたこと(広報への妨害活動)をする可能性があると信じているのです。その反面で、大規模に生体からの臓器摘出が発生した具体的な証拠を見たいと人々は考えているわけです」  

 張而平氏は、このように答えた。「このニュースは法輪功から出たものではありません。労働教養所における法輪功修煉者の生体からの臓器摘出について独立調査を行ったのは、2人のカナダ人です。元カナダのアジア太平洋司長のデービッド・キルガー氏、有名な人権弁護士のデービッド・マタス氏の2人です。調査報告書は彼ら2人が独立調査した後に書かれたものです」  

 クリッテンデン氏は、次のように語った。「報告書の中で彼らが証拠を収集することは、とても困難なことだったと分かります」 張而平氏は、こう答えた。「確かにそうです。これは北京側が臓器を摘出した病院を公表しないためなのです。アムネスティ・インターナショナルの報告によると、中国では実際に毎年3千人以上の囚人を銃殺しています。ところが、中国共産党は6万件の腎臓移植の手術を行なっているのです」

 「……これらの腎臓はどこから来たのでしょう。中国ではアメリカや西側諸国のように臓器を提供する伝統はありません。人々はかなりの迷信を持ち、頭を含む体のすべての部分を丁寧に保存すること望んでいます。彼らは死後も全身を留める願望を持っているわけです」  

 張而平氏は、続けてこう語った。「これらの臓器はどこから来たのでしょう? 滑稽なことに、カナダ人が調査レポートを出版・公表した際、中国共産党政権は臓器移植の新しい規約を発表しました。これは臓器移植の悪習を防ぐためだというのです」  

 クリッテンデン氏は、オーストラリアの首相、ケビン・ラッド氏はおそらく他の西洋の指導者よりも、中国の言語と文化を熟知していると言う。今週、同首相は競技観戦のためにすでに出発済みだが、法輪功修煉者はすでにこの首相に説明をしたのかと尋ねた。  

 張而平氏は、このように語った。「私の知る限り、私たちは直接、この首相と接して中国での法輪功の真の境遇を伝えることはできていません。私たちは同首相が中国において、私たちの情況についての問題を提出するよう促したく思っています。しかし、私たちはオーストラリアの外交政策に干渉するつもりはありません。人権のために奮闘し、正義のために立ち上がる人々を歴史は崇敬するものだと信じているのです」

 2008年8月15日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/8/9/183751.html