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シドニー国際移植外科学会:法輪功修煉者が迫害停止を呼びかける(写真)

(明慧日本)2008年8月10日から14日まで、第22回国際移植外科学会がシドニーで開催され、世界各国から4千人あまりの医師、専門家および学者たちが一堂に集まった。8月10日、シドニーの法輪功修煉者は、ダーリン港のシドニー・コンベンション・センター前で記者会見を開き、中国共産党による法輪功修煉者の生体からの臓器摘出について、引き続き関心を持つよう
シドニーの法輪功修煉者たちは臓器移植大会の開幕当日、シドニー・コンベンション・センター前で集会を開いた

人権弁護士のデービッド・マタス氏がインタビューを受ける

模擬による、中国共産党の法輪功修煉者からの臓器生体摘出の様子

国際社会、特に医学界に呼びかけた。

 中国で起きている不法行為を制止しよう

 中国で発生している不法行為の制止を援助すべきである! 「強制臓器摘出に反対する医師協会」の医師であるルーク・ヒューズ氏は、全世界臓器移植界、ならびに世界医療協会の機構が、ともに生体臓器摘出の独立調査の参加に加入するよう要求した。同氏はこう語る。「国際法により、すべての人が自分の臓器を寄贈するかどうかを決定する権利があります。しかし、中国にいる善良な民衆は法輪功を修煉しているために、中国共産党の残虐な迫害に遭い、活き活きとしている人間が臓器を摘出されたため死に至りました。このような行為は完全に医学界の一貫した道徳的基準に背いています。私たちは中国共産党の衛生部の副部長・黄潔夫に次のように要求しています。一、世界保健機関(WHO)などの組織に正確な臓器移植の統計報告を提供する。中国の年度臓器移植データを含む。二、WHOなどの組織に正確な公文書を提供する。どれだけの臓器が死刑囚から来て、どれだけの臓器を自らの意志で寄贈したのか。」

 労働教養所の中で不明な身体検査が行われている

 2001年、法輪功修煉者・曾ツンさんは、北京オリンピック会場から70キロ離れた女子労働教養所に不法拘禁された時の厳しい身体検査について述べている。検査の厳しさから見て中国共産党の目的は、法輪功修煉者の健康への関心からではなく、まさに一つの計画を行っているようだったと彼女は言う。「私はあの刑務所に移送された時、全身の検査を受けました。他にも20人ほどの法輪功修煉者が一緒に検査を受けました。私たちは強制的に自らの詳細な健康状況を報告させられたのです。1カ月後、私たちは再び秘密裏に北京興安女子労働教養所に移送され、労働教養所側にある病院でさらに厳しい、ありとあらゆる身体検査を受けました。検査の過程は非常に厳しく、まさに動物に行っているかのようでした。しかし、これらの検査結果は私たちに見せてくれたことなどありませんでした」と、彼女はこのように述べている。

 資本金の要らない商売

 もと瀋陽中国医科大学第一付属病院・心臓外科の医師である袁宏さんは、次のように語っている。「中国での死刑囚の臓器売買は、医学界にとって誰もが知っていることです。このようなことは、すでに1996年から発生し始め、私たちの病院でも腎臓と肝臓の移植手術をすることがありました。私は別にこのような手術に関わりはしませんが、私の同僚たちは関わっています。いつも彼らが迷彩服に着替えた時には、彼らが再び刑場へ犯罪者の臓器摘出に行くのだと分かるのです」。

 袁宏さんは続けて語った。「ですから、法輪功修煉者の臓器生体摘出のことを聞くと、間違いなく真実であると私には、はっきりと言えます。それは私が医師であるだけではなく、かつて中国共産党党員でもあったので、彼らがいかに信じ難いことをするかを知っているからです。法輪功修煉者は、人に真相を伝えた時に不法に連行されています。彼の行方は家族を含めて知る人は誰もいません。ですから、いわゆる秘密裏に事が行われてきたわけです。この人はまるで蒸発したかのようにいなくなります…。そのため、彼らの臓器が摘出され、売りさばかれたとしても、知る人は誰もいません。これはまさに厖大な利益を稼ぐ、資本金の要らない商売になっているのです」

 袁宏さんは語る。「北京阜外病院のある外科の専門医は、必要とする時、人を病院に移らせ、部屋を探してその人を殺します。しかし、人を殺してから臓器を取るのではありません(訳者注:生きたまま臓器を取るということ)。私は心臓外科医ですから言えますが、もし心臓がいったん停止したならば、手術成功の可能性は皆無です。ある時、私は迷彩服着用のある麻酔師が、手に一つの『箱』を持っているのを見かけました。人の心臓です。中には1本の管、そして脈を打つ心臓の小さな球体がありました。それは人が生きている時に取られたことを意味しているのです。そうでなければ、脈を打つことなどできないのです」

 ひどい苦しみと痛ましい叫び声

 法輪功修煉者の阿青さんは記者にこのように伝えた。法輪功修煉者が催す模擬の拷問の実演を眺めていた一人の若い男性が、阿青さんに向かってこのように語ったのである。「私(訳者注:前述の若い男性)の親戚は、収容所で管理の幹部をしています。以前、親戚は私を連れて行き、人が銃殺刑に処されるのを見せてくれたことがあります。その収容所は3階建てで、1階にいる人は服を着ていました。しかし、2階の人は傷だらけで、3階の人は着る服すらありません。階下には拷問の刑具が20数種類もあり、いずれも致命傷を負わせるものばかりです。収容所内に拘禁された800人あまりもの人は、すべて法輪功の修煉者なのです」。

 この若い男性は、続けてこのように言った。「ある日のこと、一人の20代の若者が縛られていました。警官がその若者に『修煉するんだな』と聞きました。彼が『修煉します』と答えると、何人かの警官は彼を一つの十字架に押し付けて、イエスを打つように大きい釘でしっかりと打ち付けたのです。再び彼に『修煉するのか』と聞くと、彼は『修煉します』と言ったのです。警官はマグワ(訳者注:農具の一種)で容赦なく彼のみぞおちを刺しました。彼の肉塊から出た鮮血は、一気にその身体を染めました。その法輪功修煉者はひどい苦しみの悲鳴をあげていました。やがて、その人は息を引き取ったのです…。その時、警官のリーダーは、別の人物と値段のことを話していました。おそらく臓器の値段の話でしょう。私は彼らが臓器の売買を行なっていることを確信しています。私は他にも20数人の人が、一人の女性を輪姦するところを見かけました。スタンガンで彼女の膣を電撃したのですが、その女性はとうとう紫色になり、死んでしまったのです…」。

 若い男性は、こうも語っていた。「私は当時そのような拷問を見ると、その場で吐き出し、体調を崩してしまったものです。その後は2カ月間、入院生活を送りました。それ以来、何カ月間かは肉を食べることができず、肉を見ただけで吐き出してしまいました」。

 法輪功修煉者の阿青さんは、この若い男性の話を聞いて、次のように感想を述べている。「ここまで聞いて、いつの間にか涙が流れ出てきました。国内の法輪功修煉者はどのようにして今まで頑張って来たのだろうかと、しばらく考え込んでしまったのです…」。

 阿青さんは引き続きこのように述べた。「私は世界各地の医師たちに、中国共産党が法輪功修煉者の臓器狩りを今なお続けていることを知っていただきたいのです。彼らに、彼らの同僚に、中国に行って臓器移植をしないように勧めたいのです。一人でも多く行けば、また一人殺されてしまうことになる、ということを私は伝えたく思っています。善良な医師たちが私たちと共に、中国共産党の法輪功修煉者に対する臓器狩りの暴行を制止するよう望んでいるのです」

 2008年8月18日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/8/11/183904.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/8/13/99780.html