■日本明慧 http://jp.minghui.org/2008/08/30/mh312458.html 



デービッド・マタス氏:「人権はすべての人に保障される」(写真)

(明慧日本)『血腥い生体臓器狩り—中国共産党による法輪功修煉者の生体臓器狩りの報告調査』(略称『調査報告』)のカナダ独立調査員の1人で、国際的に著名な人権派弁護士のデービッド・マタス氏は、2008年8月にシドニーで行われた国際移植外科学会で、会議に出席した4千人あまりの医学界の俊英たちに対し、『調査報告』と調査に関する最新の情報を紹介した。この『調査報告』は期間中に大会のウェブサイトにアップロードされ、会議の関係者たちが閲覧できるようにもなっていた。

人権派弁護士のデービッド・マタス氏

 オーストラリアにいる間、マタス氏はメルボルン、ゴールドコースト等を訪問して講演や討論を行い、会議の参加者と各界の人士の支持と歓迎を受け、オーストラリアSBSテレビ局、 ABCテレビ局等の主なメディアの関心と報道を促し、明慧記者も特別取材を行った。

 マタス氏は記者に、「私は中国において今後、生体からの臓器狩り行為がなくなり、中国共産党の法輪功への迫害が終結し、中国が人権を尊重して、民主と自由を得ることを願っています。私の最も切実な望みは、中国が法輪功修煉者の臓器を生体から摘出することが終結することです。今回のオーストラリアの旅の努力は、直ちに願い通りに運ぶことはないかもしれませんが、ある程度の助けは必ずあると思います」と述べた。

 中国共産党の犯罪を暴きだす

 マタス氏は、「国際移植外科学会」期間中に数回の講演を行い、各界の人士と会見してメディアの注目を浴びた。そうした中でもいくつかの困難に出会った。中国共産党がずっと真相を暴露することを妨害し、関連するシンポジウムを取り消すように企んだためである。マタス氏は、中国共産党が一つの会場の取り消しに動けば、必ずもう一つの会場を探し当て、中国共産党の破壊行為を暴きだして、人々に中国共産党の妨害を明らかにした。

 マタス氏は、キルガー氏との調査報告に対して、「中国共産党当局はいつも非常に愚かでつまらない対応をしています。彼らは問題の討論と報告をせずに、嘘をでっち上げるばかりです。このような愚かなことには対処しやすいが、しかし私たちの間の対話は難くなります。私たちが一つの事を提起すると、彼らは賛成しないというのです」と語った。

 中国共産党のマイナス面の宣伝に対して、マタス氏は、「私は自分の講演の中で直接それらを材料として使い、彼らのやり方で彼らを制します。しばらくすると、私のこの方法は良い結果を見せました。例えば、中国共産党が最初に対応したのは中身のない非難ですが、しばらくして彼らはいくつかの具体的な内容の対応を出して来ます。私たちにとって具体的な内容はかれらの空虚な言葉より対応しやすいのです」。

 マタス氏は、人々の人権問題に対する無関心さが人権問題の改善を妨げているという。たくさんの人が人権を提唱する隊列に加わることができない様々な要素が絡んでいる。しかし、民衆が参与して来なければ、人権の提唱は効果のある役割を果たすことができない。「中国共産党は私とキルガー氏がこの事件(生体からの臓器刈り)に対して関心を持ち、調査報告を書いても迫害を終わらせることはないと思います。多くの群衆が立ち上がってこの迫害に対して関心を持ったときに、この迫害はやっと制止できます。私たちは民衆の冷淡さの問題を克服するためにたくさんの努力をしています。例えばシンポジウムを開き、メディアに暴露することなどです。私たちは人権を引き続き守って、この問題が徹底的に解決するまで、中国共産党が法輪功修煉者の臓器を生体から摘出することを暴露し続けます」と述べた。

 人権の擁護と支持はすべての人が積極的に行なうべき

 「私は人権問題のために努力している人に感謝します。すべての人がこのような方式を通して努力することによって、あなたがどの程度やり遂げるか、あるいはどの方面まで参与するかに関わらず、あなたはもっと多くの更に有効な行動をとることができます。一致団結すれば困難を克服できます。これが最も効き目のある方法です」とマタス氏は語った。

 最後に、マタス氏は中国大陸の法輪功修煉者に、「私たちが最大の努力を尽くしていることをあなたたちに知ってもらうことを望みます。私たちはもっとあなたたちを助けるために努力したいと望んでいます。私たちは、あなたたちの直面している苦しい立場を理解し、同情しています。私が知ってもらいたいのは、人々はあなたたちの立場に対して冷ややかで関心を持たないのではなく、彼らは最大の努力であなたたちの苦痛を軽減させる努力をしているということです。そして、近いうちに中国共産党が迫害を停止することを望みます」と述べた。

 デービッド・マタス (David Matas) 氏のプロフィール

 プリンストン大学とオックスフォード大学を卒業。カナダ・ウィニペグの移住者、難民の人権弁護を担当。8冊の専門著書を出版。かつてカナダの最高裁判所でいくつかの国際組織の人権事件のために弁護を行う。現在、個人の弁護士事務所をもつ。2007年のカナダ弁護士協会 (CBA) の年次会で、カルガリーのTelus 会議センターにおいて、カナダ最高裁判所の司法官のイアン・ビンニー (Ian Binnie) 氏から、カナダ弁護士協会が公布する年度tarnopolsky人権賞を授与された。

 この賞は彼のカナダと国際人権における傑出した貢献を表彰。tarnopolsky人権賞の正式名称は The Walter S. Tarnopolsky人権賞で、カナダの弁護士協会が国際人権のために特殊な貢献をしたカナダ公民に授与するもの。

 2008年8月30日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/8/24/184692.html

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