日本明慧
■印刷版   

トウ林風さんは不法判決を下され、息子は17歳の若さで殺害される(写真)

(明慧日本)黒竜江省佳木斯市の法輪功修煉者・トウ林風さんと17歳の息子は、2008年2月26日、佳木斯市駅で警察に強制連行された。息子は佳木斯鉄道公安局支局で数回に渡り脅迫され、恐怖のために病状が悪化したため、北京陸軍医院に2週間入院して7万元もかけて治療した。しかし、残念ながら回復せず、8月20日に北京から佳木斯市に帰る途中、冤罪が晴れないままわずか17歳でこの世を去った。母親のトウ林風さんも警察に監禁され虐待を受けているため、最愛の息子の最期の時を共に過ごすことすらできなかった。高額な医療費の支払いは、夫が自宅を売り払ってかき集めたお金だという。このような悲劇が中国共産党の統治下で、毎日のように起きている。

 トウ林風さんの息子の死に顔は、ずっと口を開けたままで、数え切れないほどの冤罪を、まるで世の中の人々に話したいかのようである。17歳の少年の遺体を、火葬炉に入れる様子を見守った親戚の人の泣き声で、隣にいた人たちも心を痛めて思わず一緒に泣いてしまったという。

トウ林風さんの17歳の息子は冤罪が晴れないままこの世を去る

法輪功修煉者・トウ林風さん

 佳木斯市安慶区に在住のトウ林風さん(42歳女性)は、2008年2月26日午後3時頃、息子を連れて親戚の家に出かけた。列車の駅構内で、セキュリティチェックのため、手持ちの鞄を検査した。その時、鞄にCDや法輪功の真相資料が少し入っていた。それを見つけた警察は、2人を佳木斯鉄道公安局に連行し、トウ林風さんを拉致した。極度に怖がっている息子を、強制的に自宅まで案内させ不法に家宅を捜査した。同時にトウ林風さんを拷問し、彼女と関係がある他の法輪功修煉者の情報を聞き出そうとしたが、トウ林風さんは固く断った。すると警察は、彼女を鉄道留置場に入れて監禁し、虐待した。

 翌日、悪らつな中共関係者は再びトウ林風さんの自宅に侵入し、息子のパソコンを持ち去った。数日後、トウ林風さんの住宅地の地下水の水道管が詰まり、中に真相資料が有ったのが見つかり、警察は未成年であるトウ林風さんの息子まで連行した。そして「母親と誰が関係あるのか言え」と脅迫した。息子は、目の前で母親が強制連行され、拷問を受けている姿を見たことと、自分自身も警察に強制連行され、脅迫されたことを受けて、精神的に大きなショックを受けた。そして数日後、病に倒れた息子の病状は非常に重く、思ったよりも酷いものだった。

 トウ林風さんの夫は、息子の病気を治療するために出稼ぎに出なければならなくなった。家にいる息子の面倒を見る人はいなかった。それでも悪質な佳木斯鉄道公安局の中共警察は、トウ林風さんを釈放するどころか、逆に不法な判決を下した。

 6月17日、中共関係者がトウ林風さんに不法判決を下す前日の午前9時ごろ、法輪功修煉者・呉啓蓮さんと文英さんは、鉄道留置場にトウ林風さんを見舞いに行ったところ、佳木斯鉄道公安局支局の王風君という悪らつな警察に拉致され、留置場に入れられて監禁された。6月17日、中共佳木斯市の関係者の指示で鉄道運輸裁判所は不法な法廷を開き、トウ林風さんに不法判決を下そうとした。不法な裁判では、(普通の民衆と見せかけた)私服警官と警官だけがいた。裁判所は事前に親戚に通知する時、必ず身分証明書を持参するようにとは言わなかったので、親戚のほとんどが身分証明書を家に忘れてきた。裁判所は親戚と知りながら、法廷に入れなかった。最終的に十数人の親戚しか中に入ることができなかった。北京市東方恒弁護士事務所の弁護士・張建国さんは、トウ林風さんの弁護を担当した。弁護士は中国の法律に基づき、「トウ林風さんは無罪」だと主張した。しかし、裁判終了後も法廷は合議法廷で合議後に最終判決を下すと言いながら、無罪のトウ林風さんを直ちに釈放とはしなかった。不法法廷の合議結果、トウ林風さんに懲役2年の不法判決を下した。

 7月20日、ハルピン鉄道裁判院は佳木斯鉄道運輸裁判所で、トウ林風さんに、2度目の形だけの秘密法廷を開き、一回目の判決通り、懲役2年の不法判決を下した。判決後、ハルピン女子刑務所に護送し、監禁して虐待した。7月23日午前8時半頃、法輪功修煉者・呉啓蓮さんと文英さんは、4、5人の警官が乗った警察車両に押し込まれ、佳木斯労教所に護送された。その他、法輪功修煉者・淤暁青さんも、ハルピンへ出掛ける途中、佳木斯鉄道駅で安全検査を理由に連行され、監禁されている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年9月6日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/9/5/185348.html