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パラリンピック世界記録のチャンピオンが北京五輪開催中に監禁


文/武漢大法弟子

(明慧日本)中国武漢市に住む張慶元さん(40)は、不幸にも幼少期に左手が不自由になったが、1984年から障害者スポーツに参加し、全国レベルの試合で数々の好成績を残した。そして、1994年に行われた第四回極東及び南太平洋地区障害者スポーツ祭典では、男子三段跳びの世界記録を更新し、金メダルを獲得した。翌年、国家チームに入り1996年のロサンゼルスパラリンピックを目指していたが他の原因で参加できなかった。2008年のパラリンピックは北京で行われる。だが、かつての世界チャンピオンにとって、この大会はほど遠くなってしまった。現在、張慶元さんは中共によって残虐に迫害されている。

 そのすべては健康になるために始めた法輪功の「真・善・忍」を信じただけである。1999年7.20、中国共産党が法輪功修煉者に対する不法な弾圧を始めると、張さんもほかの修煉者と同様、残虐に迫害された。数回連行され、刑務所内でさまざまな拷問と虐待を受け尽くした。いまだ路頭に迷って自宅にも帰れず、住む場所のない流浪生活を送っている。

 2001年11月5日、張慶元さんは武漢市公安局第一処に連行され、武漢市第二留置場に護送され監禁された。12月3日、様々な虐待を受けた後、武漢市江漢区二道棚思想改造施設に連行された。2002年6月末、中共の洗脳を固く拒否したため、更なる残虐な刑罰を受けることになった。洗顔すら許さず、長期間睡眠を奪い、また長期間壁に向かって立たせるなど、残忍な迫害を強行した。その後、武漢市江漢区二道棚留置場に入れ、密かに労働教養を受けさせようとした。張慶元さんはこうした不法な迫害に反発し、断食で抗議した。断食から18日目、邪悪な中共はやっと釈放した。

 2005年7月19日、張慶元さんの住居に武漢市公安局第一処が侵入し、再び不法に強制連行した。同時に自宅にあった真相資料、パソコン、プリンタなどの家財を没収した。強制連行後、武漢市第二留置場で死刑囚や重刑者と同部屋に監禁した。こうした、不法で非人道的な迫害に断食で抗議すると、喉から指より太いパイプを胃まで刺し込み、強制的に食物を注入した。パイプを取り出す時は大量に出血した。数回にわたるこのような残虐な迫害を受けても、張慶元さんは中共の要求に応じなかった。中共関係者はさらに障害者である張慶元さんに「板のベッド」という刑具を用いて更なる残酷な刑罰を行った。板に寝かせ、手足を手錠と足枷で固定し、パイプを喉から胃に入れたまま長期間外さず、時間になると食物と塩水を注入する。こうした虐待をずっと8月9日まで続け、危篤状態に陥った後、釈放した。

 自宅に帰った張慶元さんは、一か月法輪功を修煉すると徐々に回復していった。さらに彼は驚くほどの精神力で、9月末に行われた「武漢市第七回運動会及び武漢市第一回障害者運動会」に参加し、金メダル二つ、銀メダル一つの合計三つのメダルを獲得し、優れた成績を残した。

 しかし、中共の迫害はそれでも止まらなかった。武漢市公安局第一処はいわゆる「張慶元の履歴書」という偽造した告発書を武漢市裁判所に送った。2005年12月、武漢市裁判所から中共関係者が張慶元さんの元を訪ね、いろいろと聞いてきた。張慶元さんは彼らの陰謀を見破り、要求に応じず、却って彼らに法輪功の真相を伝えた。2006年3月、武漢市中等裁判所から中共関係者が自宅に騒ぎ立てに来たが、幸い張慶元さんは留守だった。しかし、4月5日、彼は田舎に墓参りに行く途中、待ち伏せていた武漢市公安局第一処の警察に強制連行され、武漢市第二留置場に入れられた。4月7日、武漢市中等裁判所によって不法な法廷で審議された。

 2006年6月1日、武漢市中等裁判所は何の根拠もないまま懲役4年という不法判決を張慶元さんの自宅に送った。張慶元さんに上訴するかどうかを迫り、サインを強制したが、張慶元さんはサインしなかった。10日間の上訴期間と言って去っていった。張慶元さんは不法な裁判員に攻められ、家を出て住むところもなく路頭に迷った。2006年6月3日から今日に至るまでの二年間、自宅に帰ることができず流浪している。

 今年5月末、中共による恐怖オリンピックの「聖火」が武漢に入る前、中共の警察は張慶元さんの家族を脅迫し、張慶元さんの居場所を特定しようとしたが、失敗に終わった。家族も外出時、いつも警察に監視されていた。

 恐怖のオリンピック開幕前日の8月2日、張慶元さんの妹が中山公園玄関前で法輪功の動作を煉功中、警察に強制連行された。現在、自宅には自力で生活できない母親(60)と精神が病んでいる父親(70)の二人が残されている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2008年9月7日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/9/4/185294.html