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ヨーロッパ議会:ユーテルサット社に放送復帰を要求(写真)


文/ヨーロッパの大法弟子

(明慧日本)2008年9月1日、ヨーロッパ議会はユーテルサット社(以下、ユ社)による新唐人テレビ局アジア向け放送中断事件を取り上げ、批判した。2005年から新唐人テレビ局を支持しているバート・スタース(Bart Staes)議員もユ社の事件に注目した。彼は自身のホームページで、新唐人テレビ局のアジア向け放送を回復する要請を掲載し、ユ社の総裁にも手紙を送っている。
ヨーロッパ議会議員バート・スタース氏


 中国共産党はユ社に新唐人の放送を中断させた

 記者:「中国に必要である情報伝達の自由についてどう思うか?」

 バート・スタース議員:「民主化の実現には自由で独立なマスコミが必要となる。国民はこれで日頃の国内ニュースや国際事情などがわかることができるからだ。自由で独立なマスコミでない限り、民主化も実現されない」

 記者:「中国の現況をどう思うか?」

 バート・スタース議員:「最近の新唐人テレビ局の放送が気になってしかたがない。ユ社が起こした新唐人のアジア向け放送中断事件は中国に示唆されたに違いない。完全に政治的な干渉であり、技術上の問題とは全く関係ない。国境なき記者団によると、ユ社では8月1日から『ボイス・オブ・アメリカ』という放送局が撤収することになったため、衛星W5に空きはあるはずだ。ユ社はもともと中国の勢力を怖がっている」

 記者:「中国政権がヨーロッパの企業を脅かしている。それに対してヨーロッパの一政治家としてどう思うか?」

 バート・スタース議員:「それは民主を攻撃しているのと同じだ。中国にとって民主は邪魔な存在だ。オリンピックの開催によって自由で独立したマスコミの実現を期待したヨーロッパ連盟と、多くの政治家に残念な思いをさせた中国はこれをよく知っている。明らかに中国政府はオリンピックのために民主への改善に力を入れることができない。新唐人テレビ局の放送中断事件を知った私は、すぐにユ社を批判した」

 ユーテルサット社は顧客の権利を守るべき

 記者:「ユ社が口実に使った技術上の問題で、新唐人テレビ局の放送権を奪ったことについてどう思うか?」

 バート・スタース議員:「政治に利用されたユ社に、企業人としてのあるべき姿——顧客に可能な限り権利を守ってサービスを提供するようになって欲しい。新唐人はユ社のお客様であり、技術上でもアジア向け放送が可能であるため、中国共産党を断ってサービスの提供を回復すべきだ」

 ユ社は対応を取るべき

 記者:「3年前にユ社事件が勃発してから、新唐人を支持してきたあなたは、なおさら今回の放送中断事件についてどう思うか?」

 バート・スタース議員:「今も改善の気配が見えない。中国共産党の非行に断固とした態度を示すべきだ。ヨーロッパ議会と連盟も新唐人を助け、その対応措置として署名声明を発起し、過半数の議員の署名があれば、議会の決議となる。私も必ずこの声明を支持する」

 ヨーロッパ委員会に所属するビビアンヌ(Viviane Reding)議員より、ユ社に新唐人テレビ局アジア向け放送中断事件について問合せの手紙が送られた。ヨーロッパ議会は彼女の行動を支持するとともに、中国政府に対して責任を問い正し、自由で独立したマスコミの実現に力を入れるという。

 2008年9月17日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/9/9/185605.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/9/16/100679.html