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中国民航学院の元助教授が迫害を受ける

(明慧日本))河南省林州市の岳中生さん(1968年生まれ、男性)は1990年に鄭州大学の外国語学部を卒業し、1996年に天津の外国語学院の英語学科を卒業。中国民航学院(現称「中国民航大学」)の人文学院の英語助教授として勤めていたが、「真・善・忍」を信仰し、法輪功を学んでいるために、何度も深刻な迫害を受けた。

 2005年末、岳中生さんは自らが煉功して効果を実感したことから、一部の学生に法輪功修煉の素晴らしさを伝え、資料を渡したところ、真相を知らない学生に告発された。2006年1月13日、天津市東麗区の「610弁公室」と東麗区公安支局の常万新、陳、孫、劉強、新立村派出所などは、岳さんを学院から不法に連行し、15日間拘留した。

 2006年初め、中国民航学院の保衛処の処長・劉路江、教務処の処長・於剣は、『共産党についての九つの論評』を受け取ったと、東麗区の公安支局に密告した。2月16日、東麗区の「610弁公室」と東麗区の公安支局・常万新、陳、孫、劉強、新立村の派出所の劉宝清などは、岳さんの家に突入し、岳さんを不法に連行し、東麗留置場に拘禁した。その間、岳さんは自分の合法的権利を守るために、調査担当の警官の劉宝清、劉広智、李偉などに、弁護士と会見すること、あるいは家族に代わって弁護士の救援を頼むことを要求したが、これらの要求は粗暴に拒絶された。李偉は、「もし弁護士がおまえのために弁護する勇気があれば、私達は先に弁護士を捕まえる!」と公言した。後に、岳さんは不法に1年3カ月の労働教養を言い渡された。

 2月27日、岳さんは天津市の青泊窪労働教養所に移され、3月7日、天津市の双口労働教養所に移された。その日、不注意で間違った所に座ったため、付姓の警官に顔面を殴られた。教養所に入った後、岳さんは何度も関係者(法輪功修煉者を監視している者)に、自分の訴訟事件に問題があることを告げ、行政の再審理を求めたが、かえって殴打や罵りなどを受けた。

 岳さんはいわゆる「反省文」を書かなかったため、一日中携帯用腰掛けに座ることを強制された。3月10日、岳さんは自分はこのような待遇を受けるべきでないと、携帯用腰掛けに座ることを拒絶した。監視員の李斌(別名、李斌斌)は恨みと恥ずかしさで怒り、すぐに、書沢(人名)など3、4人の監視員と一緒に、岳さんを殴ったり、蹴ったりして、携帯用腰掛けで約20分間以上も凶暴に殴った。これらの用心棒は、ほとんど刑罰あるいは労働再教育の経歴があり、人を殴るのは残酷非道だった。岳さんは麻痺して動けなくなるまで殴られた。その後、岳さんの携帯用腰掛け2つが、彼らに打ち壊されたことを発見した。数日間続いたことにより、岳さんは1本の腕以外、全身に痛みを感じた。胸部、背中がさらに痛くて我慢できず、寝返りもきわめて困難で、数段の階段でも壁を支えないと上れなかった。岳さんは所属の第3大隊の大隊長・呉明星に、健康診断を要求した。天津市の第一中心病院の整骨科の劉医師を通じて胸を検査したところ、「骨折の疑い」があるとされ、最終結果は2週間後に出るという。しかしその後、大隊長、監視員らは、皆岳さんの真実の病状に言及せず、「何ともない、何日か休養すれば治る」と口にした(釈放後、2007年3月に同一病院、同一医師の再検査を受けたところ、左側と右側共に8本の肋骨骨折と判明)。

 その後、岳さんは労教隊で少し配慮を受けたが、依然として監視され、洗脳班の学習に参加することを強制された。労教隊の中では次々に、法輪功修煉者が殴打される事件が発生した(世間を欺くため、監視員らは常に単独の部屋に入れ、あるいは給水室で殴打した)。岳さんは、天津の法輪功修煉者・張金忠さんが殴打された後の悲惨な光景を目にしたことがある。張さんはトイレに行く時、数歩歩いて立ち止まり、大口で呼吸しなければならず、監視員・李綱はそばで罵った。また、監視員が法輪功修煉者を殴打しても警官に制止されない状況を目にした。

 これ以外に、拘禁された人達は強制的に長時間の(8時間より遥かに長い)仕事をする事例も後をたたず(聞くところによると第1大隊、第2大隊の状況は一層深刻だという)、彼らの基本的な権利は深刻に侵犯された。

 岳さんが釈放された後、元の勤め先の指導者は、彼の境遇に対して、いかなる同情を表すこともなく、甚だしきに至っては、彼が仕事に復帰することを拒絶した。岳さんは何度も、関係の指導者に自分の訴訟事件に疑問点があることを話したが、学院はやはり除名の決定をした。人事処の処長・陳世一は、「私達はあなたが、無実の罪かどうかにかかわらず、学院の規定によって、労働教養を言い渡された人はすべて除名する」と言った。岳さんは、次々に天津市人事局、仲裁事務室、天津市東麗区人民法院と天津市中級人民法院に行ったが、皆学校の決定は受理範囲外だと言われた。

 今になっても、中国民航大学は依然として岳さんを仕事に復帰させていない。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

  2008年9月21日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2008/8/21/184496.html